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ママが春の花の匂いに誘われて、
天井からぶらさげられた花束を、
抱えて顔を近づけています、
こんな寒い冬の日に、
春の花の香りが、
この部屋には漂っているなんて素敵、
春に摘んだ花が、
今ではドライになってはいるものの、
香りだけはいまだに、
春の季節を、
放っているようです。
そんなとき、
玄関の扉の向こうから、
『カリ、カリ、カリ』、と
扉を爪で叩く音、
ママがドアを開けると、
ロッティーがちょこんと座っています、
ママは思わず吹出すくらいに大笑い、
顔は泥だらけ、
着ているものも泥だらけ、
爪の先まで泥だらけのロッティー、
ママが「、
どうしたのロッティーちゃんと声をかけると、
ロッティーは、
再び庭の中に走って行きます、
どうも庭の中で何かを発見したのを、
ママに伝えにきたようです、
私とママが、
ロッティーの後を追って庭に出てみると、
ロッティーはすでに、
庭のバラの根元の穴に顔を突っ込んだまま、
穴を堀り続けています、
掘っては匂いを嗅ぎ、
掘っては匂いを嗅ぎ、
掘っては匂いを嗅ぎ、
ママと2人でその光景を見て笑っていると、
一瞬ロッテーの動きが止まり、
次の瞬間、
穴の中から顔を出すと、
口に何を加えています、
その瞬間に、
ママが、あ『ロッティー、だめ』!!と、
大きな声で怒鳴りつけました、
何かをくわえたままロッティーは庭の中を走り回り、
ママは大声で怒鳴りながら庭の中を走り回っています、
しばらくすると、
ロッティーがポロッと、
くわえていた何かを口から落とすと、
すかさず黒い生き物は、
庭の中を走り回りだします、
ママも庭の中を走り回ります、
落ち葉の陰に隠れていた何かを、
ママが捕まえてみると、
『野ネズミ』
おそらく冬眠中だった野ネズミだったのでしょうか、
動きが緩慢です、
以前から庭に穴を掘っていたロッティー、
野ネズミを探していたようです、
只この季節は、
野ネズミが冬眠中だった為に、
逃げられずにロッティーにゲットされたようです、
ママが冬眠中だった野ネズミを、
物置の下の枯れ葉の中に穴を掘って、
締まってしまうと、
ロッティーは、
私の獲物はどこなのどこなのと、
しばらくは庭中を探しまわっておりました、
野ネズミの匂いを消すように、
先程から雪が、
森の中の庭に降ってきました、
この冬、
ついにロッティーの、
野生のDNAが開花したようです!!