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舞台の演出や美術にも著作権があります。
衣装を着て記念に撮影した写真や舞台上や大道具、セットなどを撮影した写真をSNSにアップすることを禁止にする団体が最近多いです。
カーテンコールで全員が手をつなぎお辞儀をしている写真なんかを「◯◯を観にいってきました!」とアップしてくださるお客様もいらしたりするのですが、基本的にはよろしくありません。
私も自主公演だからそんなに厳しくないだろうとアップし主宰から叱られたことがあります。
主宰がOKしたものや公式サイトにアップされたものを転載するのを許可してくれる団体もあります。
そこで、最近気になったこと。
あるオペラの日本語訳されたものを日本語上演するときの翻訳者に対して著作権はいきるとして
そのオペラをカットしたうえで繋げるためにお芝居を挟む「台詞」をある団体Aの演出家が作成しテキストとして残し上演した場合、この台詞は演出家側に著作権がいく。
その演出家の主宰団体Aの公演を観にきた団体Bの主宰がAに対し「うちも公演したいから、楽譜と公演記録DVDを買わせてくれ」と頼み、台詞のテキストまでは引き渡さなかった。
DVDから芝居の台詞を団体Bが書き起こして、Bの団体でそのまんま芝居まで上演するのは…
これは著作権侵害にあたるのではなかろうか?
というのも、今その状態を目の当たりにしたばかりで、驚愕したばかりなのであります。
飛び入りで稽古に入ったBの団体でそのまま台詞も同じだったため、Aの演出家にその旨を伝えると「台詞のところはもともと楽譜にないから…おかしいな。」という返答だったので…これは…。
上演前にどうにかしたいところではありますが…。