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先日、東京より私のアトリエにたくさんの取材陣がいらっしゃいました。
メディアは、R25、コロカル、離島経済新聞Ritokei、など。
石垣島の片田舎にあるわたしのアトリエに、
これほどの取材陣が寄ってくださることになるとは!
しかもアトリエを構えて、まだ3ヶ月なのに。
もともとメディア運の強い私ですが(笑)、
なんで?なんで?と探ってみると、
こんな流れが背景にあったようです。
日本には400以上の離島があり、
それぞれに育まれてきた文化風土があるにもかかわらず、
中央集権の進むばかりの昨今、
この状態は危機的ともいえます。
そんな中、
離島の経済から日本の未来を真剣に考える、
「離島経済新聞 ritokei」というフリーペーパーがあります。
けっこうお洒落な新聞です。
彼らが注目したのは、クリエイティブ・パワー。
つまり危機的な離島経済に、
クリエイターやアーティスト達が積極的に関わる事が、
島の活性化につながるのではないかといった視点。
その事例として石垣島が挙げられたんです。
400以上の離島から選ばれた石垣島。
ではなぜ石垣島?という点なんですが、
やはり東京・大阪からのアクセスが抜群に良いという理由があげられるそうです。
事実、良いですね。
東京との往復は、さすがに安くはないですけど・・・(涙)。
そして、シマンチュ(島人)、ナイチャー(移住者)問わず、
クリエイターは多い島です。
さて、クリエイターといったときに、具体的にどんな仕事をさすのかというと、
伝統を守る目的の焼き物や織物などの伝統工芸よりはむしろ、
それをベースとした新しい表現やプロダクトの方をさします。
昨年、石垣市の率先で、
「クリエイティブ・フラッグ」
http://creativeflag.com/category/creater
というプロジェクトが作られました。
石垣島一押しのクリエイターがここにデータベース化され、
彼らの石垣発の作品が、代官山の「石垣ショップ」に並んだりと、
石垣の経済に還元されるという仕組みです。
私も11月から参加しています。
クリエイティブ・フラッグと離島経済新聞社の取材ツアーは、
夜は勉強会に懇親会。
昼はアトリエツアー&取材といった、
中身の濃い交流会となりました。
このアトリエツアーに、私のアトリエを組み込んでいただきました。
沖縄らしい昔ながらの瓦屋根の家と納屋。
そこで何ができるか夢見る(いや、妄想する)日々を、
取材陣のみなさまと共有しました。
日常が日常になると、
視点がローカルに落ちまくってしまいます。
引きこもって制作できる良い環境ではあるのですが・・・
離島経済から日本の未来を真剣に考えてらっしゃる今回のみなさんと、
ところ離れていても、
視点は常に同じラインに立っていたいなあと
あらためて思いました。
石垣島でのクリエイティブな活動をもっと盛んにして、
ネットワークを作ることで、
「クリエイティブ・ツーリズム」といった
ただの観光資源ではない、
未来にも受け継がれるべき「文化」ともなるようなもの。
そんなものを築いていこうという動きです。
そこに自分ももっと、自主的に関わっていきたいな〜と、改めて思いました。
じぶんのできる範疇で、ひとつひとつ始めたいですね。