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2014/11/03

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竹宵2014./大分県臼杵市.

「人の想いの灯り」

日本にはたくさんのお祭りがあって
秋の宵を愉しむ夜祭りもまた
たくさんあったりするけれど

僕は祭りというものをあまり…
というかまったく写真とか撮ったりはしてなくて.

ただ、この大分県臼杵市で毎年11月に
たった二夜だけ開催される
「臼杵/竹宵まつり」は別で.

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僕にとって何か大きなことを
決めようとするとき、いつもそこに

竹の灯りと、仄かに照らされた
臼杵の路地がそこにあって.
僕はそこで写真を撮っている.

夢、針路…岐路.

その時々によって様々だけれど
竹宵の夜に、臼杵の路地を歩き
光と闇とが交錯する空間に身を置きながら
カメラを構えながら、その時の僕は
すごく大切なことを決めようしている.

もう…ずっと以前からそうしているような気がする.

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どうしてなのか、いつからなのか
その理由も今はもう忘れてしまったけれど
この夜にいる自分は、やっぱり何かすごく
大切で大きなことを決めようとしてきたと思う.

竹宵の夜はたったの二夜で終わって
灯りとオブジェも消えてしまうけれど

幻想的な光景の向こうに灯る明かりは
ずっと消えないものになっていく.

尽きせぬ灯り…「人の想いの灯り」.

それをきっとこの臼杵の夜は
教えてくれているのではないだろうかと思う.

そして再び、いつ以来かのこの臼杵の宵に
訪れることが出来た僕は、
何を決めようとしているのだろう.

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ただ、今は到着直前まで降っていた雨が
奇跡みたいにあがって
濡れたままの路地と枝葉に乱反射して
今までのどの竹宵よりもずっと
美しくて、幻想的だった時間.

それをしっかりと抱きしめながら
この夜に決めたことの一つ一つを
大切にして行きたいと思うのだ.

尽きせぬ想いに繋がるようにと…

2014/11/03 09:34 | hideki | No Comments