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2009/12/02

JUNKSTAGEのスタッフさまより映像作家のお仕事について書いてほしいとのことなので留学日記をやめ
映像作家の仕事とは何なのかを書きたいと思います。

しかしあくまでも僕の意見ですから映像クリエーターのすべてをまとめるようなことは
かけませんが、自分なりの思いを書いていこうと思います。いや、むしろ映像作家とは何なのかを僕も書きながら皆さんと
見つけていきたいというのが本当の心境です。そうなることを願っています。
●映像を創ることで生計を立てている人は多い。そしてそれぞれが様々ちがった形やスタイル、スタンスで映像を作っている。テレビディレクターといえば簡単にいえば番組を作っている人。映画監督といえば劇場でかかっている作品を作っている人。とだいたい見当がつく。あとはCMを専門にやってるディレクターもいる。今はCMといってもテレビにかぎったわけではなくインタネートや雑誌の付録DVD、店頭のモニター映像などさまざまだ。とにかく映像が世の中に今まで以上にあふれてきている。日常に浸透、侵入する映像は意識的にも無意識的にも多大な影響を視聴者に与える。気づかぬうちに意見を求められ、持たされ、意見の主張を要求するのが映像といっておいいかもしれない。そしてそんな映像をさまざまな映像ジャンルのディレクターが作っている。

僕自身は自分を映像作家という肩書にいしている。たいしたことでもないのだが映像で飯を食う人間としては意外に影響がある。たとえばテレビディレクターだ、と言ってしまえばテレビの仕事しかしない人、と思われる。フリーランスの僕としては大いに困る。企業向けのビデオプロモーションを作る専門ディレクターと名乗るのもテレビの仕事が来なくなりそうだし、音楽関係のミュージックビデオやドキュメンタリーの仕事もなくなりそうだ。しかし最近は映像の発信媒体が増えたこともあると思うのだが、映像作家という肩書を意外によく耳にする。昔のようにテレビや映画といった発信媒体だけではなくなってきている。

ディレクターと監督の違いもイマイチ僕の中では曖昧だ。どうやら映画をつくるクリエーター(つまり英語ではディレクターなのだが)は監督と呼ばれる。テレビディレクターをテレビ監督とは呼ばない。正式な差別化があるのかもしれないが多くの場合曖昧に使われることが多い。テレビドラマになるとまた監督という。現場で間違えてディレクターと僕が言ったことがあるが(本人に直接いったわけではない)怒られた。海外帰りの僕にとっては不当な扱いに思えたが監督はディレクターの格上であるような扱いを受けることはクリエーターの間では多いようだ。かといって監督と呼ばれる人間がディレクターを上目線で見ているかというとそうでもない。まったく違う職業であるような見方もある。

僕が映像作家という肩書にしたのはそういったいろいろな理由からだ。そのためドキュメンタリーの現場では監督と呼ばれる。ミュージックビデオの場合は監督もあればディレクターもある。テレビの場合はディレクターだ。

さて映像のクリエーター達はとにかく映像を作品として視聴者に見せることで何かを伝えている。大まかにいうとこういう役割で給料をもらっていることになると思う。

速水雄輔
www.actrs.co.jp
www.chibabay.com

2009/12/02 04:50 | 未分類 | No Comments