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体重1トンを超える馬が重りをのせた鉄ソリを引いて直線コースで力とスピードを競う、世界でたったひとつのばんえい競馬。北海道開拓時代の農耕馬が現代のレースへ受け継がれ、今では北海道遺産として人々に感動を与えています。
【帯広市HPより http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/nouseibu/baneishinkoushitsu/banei.html】
テレビで観る競馬と違い、カーブが無く距離も短く、200mの直線に設置された丘を200kgや300kgのそりを曳きながら障害物を越える競馬となっており、馬自体のスピードも遅い為、来場者の方々も馬と並走して応援出来る競馬です。その為、人気があるのだと思います。年間の来場者数は26万人を越えるそうです。開催期間は153日間に及び、またヒーティング設備を敷設をし、冬季でも馬場が凍結すること無く、競走が行えるようになっています。
馬体重は800kgから1tを越える大きい種類のブルトン・シャイヤー・ペルシュロンやばんえい競馬向けの日本輓系種がいてとても迫力を感じます。ばんえい競馬の始まりは北海道の開拓を進めている段階で馬の力比べの余興として行われていました。
馬の疾病については、馬体重が重い為に乗用馬に比べて蹄叉腐乱や蹄葉炎等の足や蹄に対する病気が多いのが特徴です。また、出走間隔があまり無い為、レースによって蹄踵が圧迫され潰れてしまいます。ばんえいの馬が痛みに強いので、多少の傷や病気では獣医師に診せる事は無いようです。また厩舎にてデッキブラシで馬を洗う姿にはビックリしました。ばんえいの馬は身体が大きいという点だけでは無く、私の知る馬の文化とは全く異なり、また一つ馬の魅力を知りました。同時に、日本でしか見る事の出来ない競馬なので、海外の方や国内でも知らない方々にもこの魅力を知ってもらいたいと思います。