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2014/05/30

今月は本格的な言い訳からスタートします

 

ちょっと 最近は 様々な事が ありまして まとめてコラムを月末に出すような状態が続き

 

すみましぇ~ん

 

今回は

日々の暮らしぶりが変わると どんなふうに 考え方が変化していくかな~という事を

私の気持ちの変身ぶりを見ながら メッタ切りします

 

 

まず

表題に 書きましたが 2003年から 私は生まれた町の東京都豊島区南長崎をあとに

愛媛県の内子町大瀬南地区へ移住しました

 

実際には 曲独楽の公演が妊娠8ヶ月まで続きましたから

2002年から行ったり来たりを繰り返した期間を除き 毎日の暮らしを大瀬南で始めたのが2003年2月

…まあ 何年かは 目安なので どうでもいいですが…

 

移住してから 10年が経過している事になります

 

その 最近の 社会の変化と (そんな偉そうな事じゃないけど)

あまり関係なくなった暮らし方を始めている私は

 

家族に密着している生活が中心となっております

 

…状況の説明はこの辺で終了

 

さて 暮らしぶりが 変化して10年という事で

どういう変化が 発生してきたか

だいたい3つあると考えます

 

1.仕事内容で言えば

 

東京都豊島区南長崎の頃は 3代目紋也師の稽古場や 曲独楽製作者の先生や仲間に協力を頂いての協力関係が中心であった形から

技術維持と新芸の企画開発曲独楽師生活へシフトチェンジしているわけです

やり方としては 身の回りにある物事を取り込んで曲独楽に練りこむのは変わりが無いとして

日常の仕事のやり方的には 寄席での全体的なバランスの中の1演目としてピリリとする役割を短時間で切り上げるのが曲独楽師ですが

 

現在は 企画ものの対応を真ん中に置いて 大道具的な所からもう一回見直す必要が出てきていますので

以前より時間がかかるものには ちゃんと 時間をかけて きちんと作る面白さに没頭できる点がすごく充実感があります

 

2.暮らしの面では

 

大瀬南地区の私がいる所は日当たりが抜群の地区なので

燦燦とした太陽と一緒の生活です

 

10年いると どういう天候があるのか 古老の知恵などで伝授して頂いた地元天気予報を活用しています

以前より 洗濯のコントロール力が向上しました

このあたり … というか 語源はどこからなのか 見当がつきませんが

天気雨や突然降る雨の事を さだち といいます

だいたい 徳島県や九州などにも この言い方はあるようです

 

その さだちのある なし それがわからないと 洗濯物を干すのに 困る地域なのです

だいたい 5月末から7月にかけて

朝快晴でも さだちがあると

洗濯物を干して出かけると ビシャビシャになるので

主婦としては失格なのだそうです

 

こんな風に 住んでみないと絶対わからない事に どう対処するか 女性は特に 嫁入りの場所が遠いと

コレに結構困るんですね

 

夫婦のケンカの元になりますね

ところで その夫婦のケンカについても 良い面がある事がわかりました

 

お互いに どこまで怒れるか 時間がわかるようになるとか

怒りのツボや 仲直りの法則が予測できるようになるんですね

こりゃ 相当面白いです

日常の暮らしから出るひずみの対応を 体力に任せてケンカにできるのも 若いうちだけだったりして

「来るぞ」

が 予測できるようになると なかなか ケンカのストレート方式まで発展しませんね

 

 

こういう事に 時間がかけられるようになるのが 本当に面白いです

 

…こんな風に 変化していきます

最近では

ケンカになっていたのが 愚痴のレベルで終わってしまう事が増えました

中年の見事ないやらしさに突入したのが 自分でもわかります

 

3.新感覚を楽しむ

変化があったのは

特にこの面だと思います

 

当然ですが 東京都の 借家の住民だと ほとんど庭の楽しみはありません

でも この愛媛の大瀬南地区に来て以来

自分が庭師になったんじゃないかと 錯覚する事が増えています

 

死にかけた草花を再生するのが こんなに面白いとは気がつきませんでした

 

夫は天から私を都会人だと扱っていましたが

母は鹿児島の山の出身ですし 私も幼児の頃から 道の草を食用にして下ごしらえを手伝って来たので

その面では 東京人とは言えません

 

のびるの食べ方を逆に教えてあげましたし

夫が捨てた木を10本以上再生してるので

最近では質問されてます

 

かわせみの中庭を 機会があったら見てください

以前働いてくれていた 今は陶芸家の宮内さんが 苔を移植してくれてたのですが

放置していたので無くなっていました

でも今は 剪定と草取りと土の入れ替えで苔が復活してきました

 

こんな風に 新しい楽しみも次々発見しています

 

庭はものすごく色々な事を教えてくれます

 

待ってみる事

よく見ること

覚えておく事

 

体感することを 大事に扱う事

 

身体の感覚を生かして 自分なりの判断が自信になります

反省も 全身で受け止められるので サッパリしています

 

これが 愛媛 大瀬南へ移住して10年の今 3つの 変わった点です

2014/05/30 09:14 | miya | No Comments