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2014/05/26

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「言い逃れ」

前からそうするつもりでいたのか
その場限りのものなのか
たぶん誰にもわからない.

でもおそらくは何かを
取り繕うためだろうことは
いくつかの仕草と
向けている目先から
想像することは、かろうじて出来る.

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「隙をつかれて」

所詮いくら疎通してみたところで
互い得ることが出来ることなんて
ごく僅かなそれも些末なもので、
たかが知れているものだよと言う一方で

隙をついたつもりでも
様子を窺いながらこちら側を
推し計ろうとするときの擦れるような歪み.

それを認めざるを得ない涙も
あるのだろう、きっと.

そしてそれがわたしたちの
いつものきたないやりかた.

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「理解」

理由
事情
具合

現実

そこから先は聞かないことにしている.
聞こえないふりをすることにしている.

そうそれがいちばんあなたらしいからね.
ずっと前からそうして来たのでしょうから.

と、またひとつふたつ余計な一言を
口走ってしまう
そう、いつものように.

解っているよと囁きながら
いかにもどうでもいいような態度で
やり過ごした方が良いときもある.

何をしてあげられるわけでも
何が変わるわけでも無いことを
わかっているのなら.

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 「埒外」

今ある互い手持ちの物差しでは
計れないものが、双方にあることを
無理を強いながら納得していこうとする

そして直接は関係無い方角に掛かる負担が
次第に大きくなっていて
軋み始めていることなど
今はまだ、知る由もない.

あなたも、わたしも
それがいつもの
きたないやりかたなのだから.

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-終り.

日付は2014年5月17日
17時42分〜18時36分.

この時間だけで撮影したものに
思いつきで好き勝手な文を付けています.

こういう適当な物語を後付けで加えられることは
なかなかありそうでなかったりもして.

初めからこう撮ろうという話し合いが
あったわけでもなく.

ただ、お互いの中にあったかなと思うのは
今日の小一時間よりもっと時間をかけて創ったものが
近いうちに遠い地でもう一度展示されること.

やがてその場所で交錯することを
撮った側がどう感じているのか
撮られた側がどう思っているのか

そのことを具体的には現せないけれど
実際に交わした言葉の数よりずっとたくさんのことを
やりとりしているようにも思えて.

でも、それと知りながら
距離を詰めようとも離れようともしない
寄り添うわけでもないし
突き放すわけでもない.

だから、それが互いにとっての
「きたないやりかた」
なのでしょう、きっと.

狡いことなのかも…お互いに.

2014/05/26 05:13 | hideki | No Comments