ただいま栃木県にて馬について勉強してます。
なんと人生、3回目の寮生活です。笑
久しぶりすぎて何について…泣
んー。
すみませんが、歩法にします。
歩法は大きく4種となります。
カエルやイモリ、サンショウウオ等の両生類は脊椎のS字曲線を使って歩きます。この歩法を常歩(なみあし、walk)といい、LH(左後肢)ーLF(左前肢)ーRH(右後肢)ーRF(右前肢)と動きます。2肢または3肢が常に着地し肢に負重するために頭を動かし正面から頭の動きを見ると∞のように動かします。競走馬でいうとパドックでみられる普通の歩き方、4拍子でパカパカパカパカ
ワニやトカゲ等のハ虫類は体の下に空間を作り、立つことができるようになりました。これにより速歩(はやあし、trot)をし、対角線上にある前肢と後肢(右前肢ー左後肢など)が同時に動きます。この歩法を斜体側歩(速歩)といいます。ラクダや道産子(北海道和種)、二輪馬車を引く繋ガ競走のペーサーは同側の肢が同時に動く側対歩をします。1歩中に、2回の四肢が浮いている期間があり、その間に着地している2肢を入れ替えます。常歩と違い脊椎は動かないですが背中は上下に動きます。ダクといわれる速い歩き方、2拍子でトットットットッ
ホ乳類(四肢動物)はさらに駈歩(かけあし、canter)、襲歩(しゅうほ、gallop)をします。駈歩は着地順により2通りの走り方があり左後肢→(右後肢、左前肢ほぼ同時に着地)→右前肢の着地をします。これを右手前の駈歩といいます。右後肢→(左後肢、右前肢ほぼ同時に着地)→左前肢の着地をします。これを左手前の駈歩といいます。三肢が同時に着地している期間があり、1歩で1回、四肢が浮いてる期間があります。競走馬でいうと馬場に出たときにみられる軽い走り方、主に3拍子でトトトーン、トトトーン
襲歩は乗馬ではみられない歩法で競走馬が体を目一杯伸ばし全力疾走、4拍子でダダダダッ、ダダダダッと音がします。着地順により2通りあり、交差するためこの歩法を交差襲歩といいます。左後肢→右後肢→左前肢→右前肢の着地順序を右手前の襲歩といい、右後肢→左後肢→右前肢→左前肢の着地順序を左手前の襲歩といいます。さらに、スタート時や左右の手前を変える手前変換の際には回転襲歩を行います。着地順は左後肢→右後肢→右前肢→左前肢(または左右が入れ替わる)駈歩と異なり三肢が同時に着地している期間はなく、同時に着地しているのは二肢のみになります。また四肢の着地タイミングが独立しています。1歩で1回四肢が浮いてる期間があります。競馬では非常に疲労したとき以外、常に襲歩で走行しています。
襲歩は秒速12〜20mで肢の動きが速いので肉眼で肢の運びがわかりません。コーナーの入りでの手前変換時にスローモーションで確認するのもまた競馬を見る楽しみかもしれませんね。