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出演が決まってから、約42時間後にステージ、という強行ライブを行いました。
とりあえずレア・ケースではありますので、顛末をさくっとレポートさせていただきます。
最初のオファーは、4月23日(水曜)のお昼前くらいでした。
6月14日にライブを行う、ここ5年くらいフランチャイズ的に出させていただいているライブカフェ「KICK BACK CAFE」(仙川・京王線)のブッキングマネージャーの方から電話をいただきました。
なんでも、
「明後日のステージで出演キャンセルが出た。3組登場のライブイベントで、まあ2組で敢行してもいいのですが、おーたさん、何かやりませんか」
とのこと。
無茶ぶりマキシマムです。
「10回のリハより1回のライブ、というような観点で、普段の『3-4-3』ではなく何か新ユニットとかで」
無茶ぶりマキシマムです。
ただ、ぼくを演奏家的に扱ってくださることに有り難さを覚えました。
といいつつ…。何かをできたとしても、所詮は付け焼き刃。そこに意味を見い出せるのかな、と…。
しかし、請われたことに応えようと考えることは大事なのではないか、何かが生まれるのではないかと考え、とりあえず検討をするということで電話を切りました。
こんな自問自答をししつつ、器用なギタリストが確保できたら、ぼく的に得意な曲をやれば乗り切れるかな、と考えて。
で、思い当たる節にオファーを。
そしたら、ジャズ研の後輩でプロ活動をしている貴水玲央くんの身柄を確保できました。
ところが。
午後3時頃、その旨をお店に連絡するも、お店はお店で他へもオファーを出されていて。
まあぼくもそもそも消極的でしたし、他に良い方がいるのならそちらがいいですよ、と。
そして待つこと数時間。夜の9時過ぎに、結局出演が決定した、という次第でした。
ラッパでブラジルの歌物のメロディを取るインストバンド、というコンセプトは、15年以上前から温めているコンセプトではあります。
当時、それ用にバンドを組み(ドラム、ベース、ギター×2、トランペット)、1年少々活動したことがあります。
いつか、なんらか、とは思いつつ、しかし明後日とは…。
早速セットリストを考え、それらの曲の音源サンプルと譜面を用意。
次の日のお昼前に、貴水くんの最寄り駅まで、外出ついでに寄って資料を手渡し。
当日の20分ほどのサウンドチェック時と、その後の打ち合わせのみで本番を迎えました。
お客さんゼロを覚悟しつつ、なんとお二方がご来場!
これには泣けました…。
1人は大学のジャズ研の同期、T橋くん。かの「クレージーケンバンド」のキーボーディストです。
ご近所にお住まいで、しかも奇跡的に当日オフ。
4月の頭に同窓会があって、そこで10年ぶりくらいに再会して、その流れで今回の情報をキャッチしてくれて(FBでつながり、そこで情報をつかんでくれたわけです)、来てくれたのでした。
もうお1人は、お店の常連の女性の方。
当日は、たまたまお食事に来られたようでしたが…。
その方とは同店のセッション大会でお友達になっていて、よく知った方です。
お店のスタッフの方々もほぼほぼお友達ですので、お店の方にお届けするつもりでステージに立ったのですが、お客さんがいたことが、本当にうれしかったです。
出来は…。
それについてどうこう言っても、まあ、その…。
自分の実力を再確認でき、さらなる精進を誓うことができました(録音を何回か聴いてみて、良かったところもちょっとは見つかりましたっ!!)。
ライブが終わって、ギターの貴水くんと、T橋くんとバーで終電までのんびりと。
両名とじっくりとお話できたことが最大の成果でした。
しかし、相当な成果でしたね。
さてさて。
春は新しいチャレンジの季節です。
なんだかよく分からなかったんですが、よく分からないことをいろいろと試して試して、そういうことが必要なんじゃないかと、最近思っていたところだったんです。
ということで、とりあえず、やって良かったと思っています。
地道に積極的に。
これがここ数年のテーマですし。
これからも。
押忍