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地球の舳先から vol.316
ミャンマー編 vol.14(最終回)
旅において重要なファクターを占めるものが「食」だとわたしは最近になって目覚めた。
キューバなんていう、「食べ物を大事にしなさい」と説教したくなるくらい
料理の下手な国で生活していたこともあり、あまり食にこだわりがなくなった。
しかし世の中には、安くて美味いものがたくさんあるとようやく知る。
ミャンマーは物価が安くていい、と言われるが、
高いものを食べようとすればそれなりにする。
あと、意外と観光地なのにレストランなどがあまりないところだと
ホテルで食事をせざるを得なくなり、びっくりするような値段だったりする。
ひととおり経験してきたのでこれからご紹介したい。
<<カレー>>
ミャンマー名物は、というと、「カレー」ということになるらしい。
しかし日本のカレーや欧風カレー(いわゆる「ホテルのカレー」)とは全く別物だし、
タイカレーやインドカレーともまったく違う。
ここでは「カレー」と便宜的に呼ばれているだけで(なんの便宜かは不明)、
油の中に具を入れて煮込み、具の味がでた油でたっぷりの米を食べる、というのが
ミャンマー流の「カレー」であり、正確(?)には「油戻し煮」というらしい。
↑もっとも標準的な「カレー」。食べかけではない。この量で大量の米を食べる。
ほかに惣菜や生野菜がいろいろ出てくることもありお腹はふくれる。主に、米で。
具はいろいろあり、一番高いのがこのエビ。
★マンダレーにて/地元の食堂/約400円
↑ホテルの野菜カレー。野菜は安め。多くとれるのだろう、ミャンマーの
食事では野菜に不自由しない。手前は別注のキュウリのサラダ。
「ガスコンロが停電」ということで調理に非常に時間がかかっていた。
★インレー湖にて/ホテルのレストラン/約600円
↑高級ホテルのフィッシュカレー。屋外テラスで外灯がないので夜は闇鍋。
テーブルキャンドルで火をつけたままいただく演出効果も残念ながら暗くてよく見えない。
★パガンにて/ホテルのレストラン/約1000円
↑現地で比較するところの「中華風」カレー。いわゆるミャンマー風の「油料理」ではなく
もっとも日本のカレーに近く、細かくダイスしたトマトがたっぷり入ったベース。
パガンで採れるという川海老もぷりぷりでたっぷり。非常に非常に美味しい。
★パガンにて/観光客向け食堂/約600円
↑ドライカレー。見た目はかなり微妙だが美味しい!
ご飯の中に、チキン(レッグ)がまるごと入っている。フォークでほぐれる。
イスラム教レストランも多く(イスラム教徒のほうが確かに商売は上手そう)ここもそう。
★ヤンゴンにて/地元の食堂/約300円
<<野菜炒め>>
そんなわけで、この「カレー」という名の油を毎回食べると危険。
胃腸が疲れていそうなときは「野菜炒め」がいい。量もたっぷりで味付けもやさしく、
あたりはずれがなく、体にもよさそうな上、安い。ということで重宝した。
↑標準的な野菜炒め。いろいろ入っている。野菜、けっこうワイルド。
★船内にて/クルーズ船のレストラン/約300円
↑洒落たレストランになると、こうなる。
★インレー湖にて/ワイナリーのレストラン/約500円
<<麺>>
ミャンマーへ行くと、「ミャンマー料理」というもののレストランが少ないことに驚く。
というのも、ミャンマーでは食事は「振舞う」ものであって「売る」ものではない、
という概念がここ最近まであったから、というのがその一因らしい。
そんなこともあり、数が多くて手軽に入れるのが、いわゆるヌードル屋。
屋台なら数十円、食堂に入っても100円程度で食べられて、米粉の麺なので
胃腸にもよい。これも旅中、重宝する。
↑シャンヌードルというシャン族由来の麺。中身の具が選べる。これはチキン。
★マンダレーにて/地元の食堂/約100円
↑こちらもシャンヌードル。美味しい。外人が女性1人で入ると注目を集めるけど。
★ヤンゴンにて/地元の食堂/約100円
↑モヒンガーという名物屋台料理。レストランにはない庶民の味。
ナマズのスープに具をいろいろ入れる。
★ヤンゴンにて/屋台/約30円
↑ココナツヌードル。やさしい味。
★パガンにて/ホテルのレストラン/ビュッフェ
<<その他>>
↑サテ。焼き鳥みたいなもの。日本のアジアンレストランでもお馴染み。
チリソースでいただく。空港レストランということもあり、安定感が半端ない。
★ヤンゴン国際空港/空港内レストラン/約1000円
↑魚。そこの湖でとれた魚!。…それ以外の形容が思いつかぬ。
そして、この焼き魚をナイフとフォークで食べるのは非常に難しかった。
★インレー湖/観光客向け食堂/約300円
ごちそうさまでした。