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2014/03/28

曲独楽三増巳也小鹿野町木材

曲独楽三増巳也小鹿野町木材

前々回の続きです

※ 曲独楽の材料となる 木材の用意が困難になったという話を ご紹介しました
そして それを調達する為にお世話になった 埼玉県の小鹿野町での話を 今回はさせて頂きます

小鹿野町は 昔から長野と江戸を結ぶ街道として 人の往来が盛んでした

埼玉県の秩父の西に位置している 山あいの町です

交易の品物を運ぶ街道は とても道が整備され 山郷としても

暮らしは豊かだったのではないかと思います

さて 曲独楽の素材探しで

各所 例えば 横浜市の公園で 桜を伐採するから譲ってあげるとか

某所の川の流木を処分するので 持って行ってくれとか

そういう事で 一門の時間調整できるメンバーが

木材を取りに現場まで行くのはいいのですが

切った木を動かすことができないで 大抵そのまま持って帰れず

曲独楽制作の先生のお仲間の貴重な木材を譲り受けられなかったら

本当に無駄足ばかりで

やる気そのものが失せていく毎日が続きました

愛好家の愛は 本物の愛です

とにかく
 
私たち プロの曲独楽師は

製作者と 周囲の協力者の愛で 活動を継続しています

だけど

いつまで そういうありがたい状況は存在するのか不明です

近年

私が小鹿野町でお世話になった皆さんとの出会いのような

そういう話を非常に大切な事として聞いてくださる方が増えてきました

3月の原稿が遅れた理由として

これはちょっと書き添えますが

地元 テレビ愛媛の「い~よ!」という番組に出演が突然決まって

収録と演出 両方ちょっとずつしたためです

曲独楽の保全環境の悪化は これからも最大の問題なので

絶えず取り上げていきますが

私が小鹿野町の山で木を切ってもらう体験をしに行ったこと

それは 本当に良い経験になりました

木を切るのは 命がけで

運ぶのも相当危険な事です

怪我も落命もそこには瞬時に発生し

人間の工夫と体力それと コミュニケーションの力と自然界での限界をまざまざと体験します

写真をしみじみ 当時のものを見返して

本当に木を切る現場に入った事を今実感するんですが

実は

実生活でもまた

山の中でうろうろ

しかも 今度は小学生の兄弟を連れて

我が家の山を探検してしまった私なのでした

これはまた 機会を変えて説明します

とても楽しい話なのです…ハイ

巳也曲独楽投げ2

巳也曲独楽投げ2

2014/03/28 01:53 | miya | No Comments