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2014/01/31

皆さん、おはようございます。

久々に、稽古が始まったコジ・ファン・トゥッテを
報告致しましょう。
ただいま、音楽稽古の真っ最中でございます。
デスピーナ以外の人のアリアについては、
すでにアイデアをお渡ししてあります。

私が採用するテンポというのが、
結構普通と異なっているんですけども、
そこにはそれなりの意図があります。

もちろん、恣意的にそれを決定はしないのですが、
「よくあるテンポ」に比べて、
速いテンポである時は、フレーズの処理が最優先課題、
遅いテンポである時は、言葉の処理が最優先課題、
という特徴があります。

よくあるテンポより速いか遅いかの決定は、
学術的になされています。
その決定に基づいて、表現の優先課題を決めるのです。
No.25フィオルディリージのアリアなどは、
言葉が最優先。
一つ一つを区切り、つぶやき、うめくように、
単語ごとに表現していく手法をとります。

それにしても、大変なのはおそらくフェランドです。
アリアが3つもあり、
無慈悲な私はそれをすべて歌うよう要求しています。
なかんずく2番目のアリアは、地獄の責め苦のよう。
モーツァルト本人が、省略可としているほどです。
しかし、大切な場面なので、是非歌っていただきたい。
馴染んで来たら、きっと歌えるさ!

・・・という指揮者の勝手なつぶやきでした。(笑)

2014/01/31 04:41 | bonchi | No Comments