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2013/12/04

昨年12月に開催し、好評を博したブータンシンポジウムが、
今年も、12月15日(日)に開催される運びとなった。
昨年の開催分についての記事はコチラ。
http://www.junkstage.com/fujiwara/?p=398

前回同様、運営スタッフとして準備に奔走する毎日である。
昨年は、まだ2011年のブータン国王来日の余波が残っていたからか、
あまり集客には苦労しなかった記憶があるのだが、
今年は少しだけ、昨年より出足が鈍い印象。

テーマもちょっとだけ重めなのも一因かもしれない。
題して、「ブータン、民主化への挑戦 —2013年総選挙までの道のりとこれから」。
政治に無関心な現代日本人を惹き付けるにはインパクトに欠ける。
いや、実はタイトルを付けたのは他ならぬ自分自身なのだが…

多くの日本人はご存知ないだろうが、今年の夏は、
ブータンの政治史上、とても大きな変化がもたらされた。
本コラムでも計8回という長期連載でお届けした、ブータンの総選挙。
そこで、これまでの野党が勝利し、政権交代が果たされたのだ。

とはいえ、ブータンが民主化したのは、今からたったの5年前、2008年のこと。
今年の選挙は、それ以来の、つまり、ブータン史上2度目の選挙。
政権交代、とはいうが、日本のように、55年体制が崩壊したのとは訳が違う。
もちろん、民主化以前からブータン政府を牽引してきた多くの政治家たちが、
今回の選挙で敗れたことによりその地位を追われたのは事実なのだが、
そのへんの込み入った話はここでは置いておこう。

さて、このシンポジウム、上記のようなやや堅めのお題ではあるのだが、
昨年同様、多くの「ブータンを良く知らないけれど、興味はある」という、
いわゆる認知層に参加してもらいたい、という意図は変わらない。
そのために、「よくわかる、ブータンの政治」的な資料も用意しているので、
もし、少しでも本コラムを読んで興味を持っている方がいれば、
あまり必要以上に恐れずに、気軽に参加してみていただけると嬉しい。

以下、詳細。

——

◎概要
テーマ:
「ブータン、民主化への挑戦ー2013年総選挙までの道のりとこれから」

日時:
2013年12月15日(日) 13:00 本会議開場
10:00 – 12:00 分科会(ブータン勉強会)
13:30 – 17:30 本会議(基調講演、パネルディスカッション)
17:45 – 19:45 懇親会(ブータン・ナショナルディ パーティ)

会場:
JICA地球ひろば 2階 国際会議場 (JICA市ヶ谷ビル)
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5

定員:
130人(先着順)

会費:
本会議 日・ブ協会会員,学生1,000円 / 一般1,500円 (当日2,000円)
懇親会 日・ブ協会会員,学生4,000円 / 一般5,000円 (当日5,500円)

公式サイト:
http://www.bazam.net/jbfa/symposium/

◎登壇者
基調講演:
テンジン・リグデン(CEO, Bhutan Communications Services)

パネリスト:
青木薫(シデ・ブータン コーディネーター/ブータン日本語学校校長)
仁田知樹(前JICAブータン事務所長)
諸橋邦彦(国立国会図書館 調査員)
真崎克彦(甲南大学 マネジメント創造学部 准教授)

◎分科会
発表者:
高橋洋(地球の歩き方「ブータン」編集者)
藤原整(早稲田大学 社会科学研究科 博士後期課程)
平山雄大(早稲田大学 教育学研究科 博士後期課程)

※お申込みは以下の専用サイトから。
http://kokucheese.com/event/index/117765/

——

ちなみに、今年も、昨年と同じく、懲りずに午前中の分科会で発表をする予定。
お題は、「ブータンにおける民主化と情報化」。
ブータンにおける、選挙時のメディア報道やインターネットの活用状況などを、
選挙期間中のフィールド調査の様子も交えながら紹介していく予定である。

詳細は、こちらを参照されたい。
http://www.bazam.net/jbfa/symposium/branch/

一応、あまりブータンに関する基礎知識は必要としない、つもりだ。
分科会の他の2つのテーマは大変にマニアックなので、
あまりブータン通ではない自覚のある方、特に言語や地理に疎い方には、
手前味噌ではあるが、オススメをしておきたい。

2013/12/04 12:00 | fujiwara | No Comments