« アルバニアの昇格降格 | Home | 顔合わせ »
イングランドにも日本にも、プロサッカークラブはそれぞれの「ホームタウン(Jリーグでは、クラブが義務を果たす地域)」と「活動区域(Jリーグでは、クラブの権利が保護される地域)」というものが決められており、よそのクラブはライバルクラブの活動区域内では原則活動をしない事になっています。ポーツマスFCは近隣のライバルであるサウサンプトンFCの活動区域内では、活動しないし、アーセナルも地元ライバルのトットナムの活動区域内では活動しない。柏レイソルはFC東京の活動区域内では活動しない、と言った風に。
しかし日本で最近、こんなニュースがありました。
イタリアの名門ACミランが愛知に子供向けサッカースクールを開校したという内容。記事にあるように、ACミラン以外にも、バルセロナやバレンシアも日本国内にサッカースクールを開校している。
これは子供達からしたら「ACミランが来た!」と大喜びかもしれませんが、サッカービジネス的な観点で言うと、ACミランが名古屋グランパスの活動区域内である愛知県で、商売していると言えるのです。福岡で開校したバルセロナも同じです。なので、背景にはもしかしたら、欧州クラブ側が活動区域としているJクラブに仁義を切ってるなんて事があるのかもしれませんね。
Jリーグクラブ同士は暗黙の了解で他クラブの活動区域内での活動は行わないようにしています。
しかし、各クラブが活動区域内でしっかりと理念に従って活動出来ているのか?地理的な問題で出来ていないクラブもあるかもしれません。そして、もしかしたら近隣のライバルクラブの方が地理的に恵まれており、活動区域内でしっかりと活動出来るかもしれません。
また、ちょっとクラブの活動とは異なりますが、ベッカムは生まれ故郷のロンドンにサッカースクールを開校しました(今は閉校になってしまいましたが・・)。ベッカムはロンドンのクラブには在籍していませんので、これも他クラブの活動区域内での活動となります。
よしあしの基準を理念に従うようにするのか、ルールに従うようにするのか?
今回はニュースをまた違った視点で観てみました!