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2013/05/31

毎度月末更新になってしまい申し訳ありません。なおです。

突然ですが、皆さんは地図に強いですか?

なおは・・・、ものすごく弱いです。新しい場所に一発で行けることは、ほぼ皆無。方向音痴でもあるので、デパ地下などでは自分がどこにいるのか、すぐ分からなくなります。

大きな建物など、目印を頼って歩くので、夜になると目印が見えなくなってテンパります。

文学は、舞台となる土地と切り離せないもの。ですから、日本文学研究をするのであれば、地図を読みこなし、登場人物たちがどのように移動したのか、正確に把握したいところです。

『源氏物語』の舞台となる京都は、ご存じの通り、碁盤の目のように通が整備されていますから、まだ何とかなるのですが・・・(とはいえ、なおは、清水寺は右、嵯峨野は左、みたいなかなり駄目な感覚で読んでいます・汗)

特にきちんと地理を把握すべきなのに、なおが苦手とするのが、登場人物たちの旅の行程です。女性たちが観音に願いを託した、石山詣・初瀬詣。光源氏が何度か参詣している住吉大社への道。物語続篇の舞台となる宇治と京都を徃復する道・・・・・・
「○○から、今はJR△線になっているのとほぼ重なる道を南下して・・・」などと、すらすら言える人を見ると、本当にすごいな、と思います。

なおの場合、どうしても必要な時は、現在の地図と歴史地図を並べて大混乱です。そうして、必死になって読み解いたルートも、またすぐ忘れてしまうという、救いようのない地図オンチ・・・

実際に歩いてみれば、少しは道を感覚的に理解出来るようになるかと思い、初瀬詣に行った玉鬘も歩いたと思われる(牛車を使わず歩いたのは異例のこと。より苦しい思いをすることで、大きな利益を得ようとしたのです)「山の辺の道」という奈良県の天理駅から桜井駅に至るまでの古道を歩いたこともあるのです。

が、真夏の奈良は暑すぎました。風景を楽しむどころではなく、ましてや道の両側になにがあるかを確認しながら歩くなどという余裕は全くなく、ただひたすらゴールを目指して体を引きずる・・・

作中人物たちの徒歩詣(かちもうで・徒歩での参拝)のつらさだけは、理解できた気もしますが・・・

そんなわけで、今日もなおは、平安文学を読みながら、地図が必要になるのではないかとどきどきしてます。輪読演習では、地図が必要な箇所の担当にならないように、ひたすら願っています。登場人物には、なるたけ京都の屋敷に留まっていて欲しいものです・・・(それじゃあ、物語にならないか・・・)

もっとも地図は苦手だけれども、旅行は好きなのです。特に地図に強い人に付いていけばよい旅行は。(これだから地図が読めるようにならない・・・)熊野詣とか行ってみたいな。諒&タモンが付き合ってくれると良いのですが。

2013/05/31 11:13 | rakko | No Comments