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2012/11/12
愛媛県大洲市 豊茂地区
3月に廃校になってしまった学校を
公民館としては 初めて使う
地域のお祭りに呼んでいただき
曲独楽をご披露させていただきました
その3月時点で生徒さん13人とはいえ
新しい学校生活は たぶん 忙しかったろうな~と 思ったのでした
我が家の地域は もうすでに 小学校も 保育園も 閉鎖されて10年近く経っていますから
公民館として利用している 小学校は 週に何度も利用する状態で
地域の皆さんが維持活動をしておられます
とても綺麗な場所です
すぐ近くの もと 僻地保育園は 園の庭が草ボーボーになってしまうので度々
草刈を 分担でされてます
人の手が入らないと いかに 人の建てたものは すさんでいくのか なんだかとても
毎日見ていて
東京の西武線で池袋から東長崎までとか
新宿から御徒町まで など 電車で 曲独楽を持って寄席移動する時には
ぜんぜん気がつかなかった小さな場所も
愛媛の内子に来てから ものすごく気になるようになってきました
そうです
曲独楽は 人が残してきた 大衆文化なのだということ
権力を維持する人が そういうことをしてしか
生活がなりたたない弱者を
たくみに使いこなす事で
ある意味 残ってきた側面もあるという事実
日本の文化というか
大衆が支持する 100年以上の歴史あるサブカルチャーについて
どれをとってみても
他国の文化面の行政機構から比べて 見劣りすると
毎度の事ながら 声が上るのですが
結局 その人が残していくという 生々しい現実の風景を
果たしてどのように 活字で残して定義付けができるでしょうか
文楽は 比較的その面で あっさりと 文章にせずに
ユネスコ無形文化遺産など 先に認定された感じがします
かえって 人が子供の頃から誰でも遊べる コマのように
これがどのように 芸として認定ができるのか
言葉できちっと表現して残すとなると ものすごく 客観的か技術的か
とにかく 基準がやたらに困難になる気がしています
しかしながら難しいからといって 何もせずにはいられない
私の性分です
愛媛県に面河渓谷という地質的に素晴らしい場所があります
今頃は紅葉見物で とても混んでいると思います
ここに 近くの石鎚山などの地域の地質について詳しく知る事が出来る
面河山岳博物館があります
そこの記述に
一番先に この地域に入山し 木を利用して生活圏を作ったのは 木地師である
と ありました
なるほど 最近 木地師の方のブログなど 拝見し 勉強再開したので
次回 面河へ行く時は 必ず 博物館に寄りたいと思います
そして
息子2人 今回 手伝わせる気持ちは全く無く 曲独楽の仕事場へ 一緒に行ったのですが
バタバタ走り回って 非常に恥ずかしい(ーへー;)
でも 私の先輩たちも
自分の芸を子供に教え
恥をかき
それを 家人になじられたりしながら
子ども自身が 自分で決めて
継ぐ
産んで残す人
廃業しても バックアップに回る
などなど
日本の大衆芸の 大半は
こうしてつながっています
私も実は
息子2人の お恥ずかしい姿について
本当には 恥ずかしいと思っていません
こうでもしなければ
私がぎりぎりで 活動している事の緊張感を
家族が共有できないのです
寄席がある地域でのみ
それは可能です
荒療治ですが
江戸時代からの 伝統によって
私も ほそぼそ つなぎとめています
2012/11/12 08:03 | miya | No Comments