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2012/10/31

寒くなってきましたね。朝起きるのが辛くなってきたなおです。
タモンが、中世における小野小町伝承について書いているので、便乗?して、小町と並び立つ女流歌人である和泉式部について書こうと思っていたのですが・・・
私事がばたばたしており、コラムとしてまとまりのある文章が書けませんでした。
更新が滞って申し訳ありません。

和泉式部は、中世ではタモンが書いているように、説話的な人物で、能の題材になったりもしているのですが(「東北」「誓願寺」など)、中古を勉強する人間にとっては、歌人として、ものすごく重要な人物なのです。(もちろん、そのはなやかな男性遍歴や、敦道親王との恋を書いた『和泉式部日記』も関心を集めていますが・・・)
特に、彼女が敦道親王を亡くした後に詠んだ一連の和歌群、「帥宮挽歌群」と呼ばれている和歌(全122首)は注目に値します。
この「帥宮挽歌群」、もちろん最愛の親王を亡くした悲嘆を歌っていくものなのですが、その悲しみの隙間から、「この悲しみをネタによりすぐれた和歌を詠んでやる」といった?(下品ですみません)、作家だましいというか、創作する者の業の深さというかが、かいま見えて、とても興味深いのです。
くわしくは、来月また。(すみません・・・)

2012/10/31 05:51 | rakko | No Comments