« 肉声聴けます・・・ | Home | ■旅をするたび、小さくなる。 »
今回は、軽く、しかし唐突に、ぼくが考えるところの「ラッパ吹きとしての、アルマジロ行為」、もとい「ラッパ吹きとしての、あるまじき行為」について、語らせていただきたいと思います。
2つあります。ともに、自分自身の失敗が教訓となっています。
あれはぼくが、25歳くらいのころでした。
電車の網棚の上にラッパを置いたまま電車を降りてしまったんです…。忘れたことにすぐに気が付きましたが、結局、発見されませんでした…。
置き忘れた楽器は、大学のジャズ研に入ってすぐに買った(月、3000円くらいの2、3年ローンで)、海外製の中古トランペットでした。
外国製の楽器って、ある程度古くても、質屋に持っていくとそこそこのお金になります。
例えば、国産の時計とかだと定価の1割になればいいほうだと思うのですが、外国の楽器だと、定価の3割くらいで取ってくれたりします。
ええ、若いころは、セカンド楽器のフリューゲルホルンを、2度ほど質に流しています…(>_<)。
なので、楽器をなくすとなかなか出て来ません。最近は、ちょっとしたスキをついての、電車内盗難とかもあるらしいです。
というわけで、1つめの「ラッパ吹きとしての、あるまじき行為」は、「君、ラッパを網棚の上に載せたもうことなかれ」、です。
当時も、できたら1日もラッパの練習を休みたくなかったので、2日、3日で諦めて、新しい楽器を買いました。もちろん、数年のローンです。
今度は新品を買いました。もうちょっと上等な楽器を買いました。
そして、新品楽器をお披露目する格好の檜舞台が、買って10日後くらいに巡ってきました。
某大学の学園祭に出演させていただいたんです。当時参加していたレゲエ的なバンドで、です。ぼくはホーンセクションの一人でした。
講堂内は、相当な盛り上がりでした。
オーディエンスには「祭りを楽しもう」という心が満載ですので、インディでCDを1枚出した程度の無名バンドが出てきても、喜々としてみなさん躍ってくれていました。
もう、気分は大スターです。
なので調子に乗って、トランペットを指にかけてクルクルと回すワザを繰り出してみました。
スペクトラムの、新田一郎さんの得意ワザですね。
どんなワザかは、こちらのYouTube動画の、2分25秒あたりをご参照ください。
しっかし、スペクトラム、改めてみると、ちょーカッコいいです。
こちらの音源も、シビます。ぼくはリアルタイムではまだ子供でしたので、そんなに聴いていなかったんですが…。
で。
絶頂のステージで、新品のトランペットは、はかなくもおーた青年の指から離れ、床に激突することとなりました…。
直して今も使っております…。あれからもう20年が経過してしまっていますね…。
ということで、もう1つの「ラッパ吹きとしての、あるまじき行為」は
「君、調子に乗りたもうことなかれ」です。
そんなこんなで、ぼくは今日もラッパを吹いて暮らしています。