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2012/06/15

先日、ロンドン経由で日本に帰ってきました。ロンドン五輪の下見です。・・・というのは冗談で、仕事のご縁がロンドンにあるのです。ブリティッシュ・エアウェイーズ(以下BA)の日本〜欧州便が最近安いので、ロンドンはアムステルダムから東京に飛ぶときに、途中下車して寄ることが多いです。

BAには、男性のフライト・アテンダントが多いです。なぜでしょうね。しかも、坊主頭が多い。清潔で品があります。(ときに「この人、きっとゲイだよね、・・・」と思われる人も。)

BAの彼らは、まさにイギリス国民の「ジェントルマン文化」代表選手のようです。みんな優しく、笑顔で、なにひとつ嫌な顔をせず対応してくれます。

イギリスといえば紅茶なので、キッチンエリアによく行っては「紅茶ください」と頼んでみるのですが、

「紅茶に砂糖・ミルクは入れますか?」
「ミルクだけお願いします。」
「ああ、あなたはきっと十分スィートだから、砂糖はいらないんですね。」

こんなさりげなくウィットな、上品なやりとりが、必ずあるんです。長く退屈な12時間のフライトでは、こんな映画のようなやりとりが、かけがえのない癒しとなります。

いろんな航空会社を使いますが、ブリティッシュ(の男性)ほどその応対に安心感と好感が持てるエアはなかったです。あれ、でも、これってひょっとして女性目線でしょうか ・・・(^^)

女性のフライト・アテンダントの品格でいったら、やはり日本航空の右に出る者はいないのでは。きっと世界の男性たちから「さすがは日本女性・・・」と礼賛を受けているに違いありません。

一方で、エアー・フランスは、なかなかユニークです。ふつうのサービスを担当するフライト・アテンダントの他に、「セキュリティ要員」がいるのです。名札に「SECURITY」とあります。その時は4人乗っていました。ゴツい男性だけかと思ったら、驚いたことに女性もいるんです。空手の黒帯保持者でしょうか。彼らはフライト中ずっと、通路を行ったり来たり、うろうろしているだけなんですが、さすがにディナー時などはフライト・アテンダントの邪魔になってしまうので、下膳を手伝っていました。マッチョな黒人のおじさんが狭苦しい機内で下膳してる姿は、とってもチャーミングでした。

また、BAのお話に戻りまして、オランダのアムステルダム空港での話です。BAエリア内にある、セキュリティ・チェックにて。

私の前のおじさん(オランダ人)が、靴を脱いでも、ベルトを外しても、ジャケットを脱いでも、「ピピー」と警報が鳴ってしまう。ひとつひとつ脱ぎながら何度も装置を通るんですが、またか、とためいき。そんなおじさんにBAセキュリティ・スタッフがこんなひとことを。

「ではジェントルマン、こんどはズボンも脱いでもらいましょうか」

そんな、ストリップ劇場じゃないんだから (^^) 。普通のセキュリティ・チェックであれば、なにぐずぐずしてるんだとちょっとイラっとしがちなところを、こんなウィットなジョークで場を和ませてくれるとは、素敵です。

さすがに本家ロンドンのヒースロー空港では、いつも長蛇の列なので、セキュリティ・スタッフもピリピリしていますけどね。

イギリスはあらゆる意味で、米国と並ぶ世界のリーディング国家です。単に英語圏であることが現代ではとても有利なので、そういう構図になっているだけなのですが、そんな国でのオリンピック、楽しみですね。

2012/06/15 02:24 | maki | No Comments