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2012/04/15

「コンピュータ音楽の未来」と題して、私、独自の「コンピュータ音楽の未来」を記述してみる。現在、電子音楽の作曲に没頭していている私なのだが、音の素材に関して、こんなものがコンピュータ音楽を作るソフトの中にインストールされていればいいなと思うものを挙げてみることにする。それは、地球全体の音をコンピュータのなかで録音することができるデータベースがあることである。外に出掛け「この音がほしい。」と録音する。だがもっと自分の知らない場所、または知っている場所なのだが時間や諸経費の問題でその場所に行くことができない時に、グーグルアースのような世界の立体地図が見えるように、音の風景(サウンドスケープ)を見ることが出来れば便利だということである。

コンピュータによる作曲活動のなかで自分の身の回りの音を録音して加工・編集したりして曲を作っているのだが、録音しながら思っていたことは自分の身の回り以外の音、(例えばアフリカのような気温の暑い場所での音の聴こえ方や、はたまた地球を跳び越して宇宙ではどのように音が聴こえてくるのか)いや、聴こえてこないのかもしれない。そういった到底出掛けていけない場所での音を聴きたいと思っていて録音した音そのものを使用して作ってみたいという願望があるからである。

グーグルアースのように画像を見ながら、自分の使いたい音のキーワードを入力し検索すると、世界各国のサウンドスケープが見える(聴こえる)といったものだ。「コンピュータ音楽の未来」として家にいながら世界の音を録音することができる。その音(素材)を使用してのアクースマティックミュージックは、今までと違った考えで新たな音楽が出来るかもしれないと思うのである。

音楽の知識がそれほどなくても、興味がある人、たくさんの人々が音楽という創作活動を楽しめたらいいなと思うのである。これまで音楽の知識がなくても楽譜が読めなくても曲を作ることは出来る。それはMIDIの存在だ。また脳波を検知するモニター(ヘッドフォン)のようなものを頭につけてもらい、そのモニターからその人が何をどうしたいのか、どんな曲が作りたいのか、どんな曲を聴きたいのか検知してもらい、PCの画面に映し出され、振動や音声でその人たちが考える音楽が出来てしまうといったコンピュータ音楽の仕組みが近い将来できればいいなと思う。

最後になるが、「コンピュータ音楽の未来」は、音楽を勉強するものだけでなく、芸術を愛する人すべてにコンピュータを使用した芸術作品が可能になることである。現在既に存在している映像と音楽、言葉と音楽、環境と音楽。音楽を単体として考えるだけでなく地球と対話できるような音の楽しみかたがコンピュータ音楽によって対応できればいいとおもう。それを作り出すのは結局のところ、人間なのだが、コンピュータの発展だけでなく、創造する人間たちも自分たちの未来を真剣に考え、どのようにしていけば皆が音を楽しめる環境になってゆくのか、コンピュータと人間との共存を考えていきたい。

2012/04/15 11:37 | shiho | No Comments