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しばらくコラムをお休みさせていただいてましたが、体調も回復しましたので、2月より再開させていただきました。
皆様には、たいへんご心配おかけしました。これからは隔週で私の近況なども織り交ぜながら、匂い+アート+日常 のコラムを提供させていただきます。
今日はこの記事を、成田からオランダ・アムステルダムに向かう機内で書いています。
今回は、息子の誕生日に合わせた、1ヶ月程のオランダ滞在です。
今の私にとって、日本はセラピー&リハビリの場所、オランダは仕事&家族サービスの場所、といった感じでしょうか。
そうそう、先日は当Junkstageの新年会に参加させていただきました。
まさに十人十色の会。あまり共通タームの見つからない者同士です。そのためかかえって、「イケメン組」とか「女子組」とか、かなりベタな感じのグルーピングができあがってしまうのがおかしいですよね。
そんな中で、「匂いのアート」という私の仕事や作品の説明をさせていただく場面もありました。
すると、みなさんも引き込まれるようにうなずき、やがて匂いトークが始まります。
「匂いが嫌いな異性はどうしても好きになれないですよね~」
「あーそれはありますね~」
「そういえば私、じつはxxxの匂いが好きだったりするんですよ~」
と、みなさん匂いに関しては、私の仕事そっちのけで(^^)話したいこといっぱいです。
まさに、「匂いカミングアウト」。
ふだんの生活においては、とても偏った形で「視覚優位」な世界に生きる私達。
「匂い」を気に留めることはあっても、エチケットとして「消臭」が求められるライフスタイルですから、社会的には「匂い=消すべきにっくきもの」というスタンスを取らざるを得ないのが実情。
あるいは、さりげなく見て見ぬ振りをするのが大人の対応。
匂いはなにかと核心的かつデリケートな問題に発展しがちですからね。
しかし、だからこそ、扉がいったん開かれると、とたんに中から溢れ出て来て止まらない・・・そんな感じでしょうか。
みんな実は、匂いに関して話したくて、共有したくて、うずうずしてるんですよね。
これからも私が、歩く「匂いの十字架」となり、みなさんに告白と懺悔をしてもらいましょう。
いつでも遠慮なくいらしてくださいね。きっとスッキリしますよ。(^^)
↓写真は、ロッテルダムの行きつけカフェ Lof der Zoetheid のサンデー・ブランチについてきた、何気ないピクルス。生フェンネルとオールスパイスで漬けたもので、単なるキュウリが大人スパイシーな味に変身。こんなピクルスを漬けれる熟年女性になりたいもの。