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2011/09/04

 台風の影響か、9月とはいえ、ここ1週間北海道にしてはかなり暑い日でした。

今日も午後になってぐんぐん気温が上がり、30度近くなりました。

夏の名残の日曜日ですかね。

最近は介護とアニマルセラピーが結びつくようになってきました。

それだけ、高齢者施設にアニマルセラピーが浸透してきたということです。

高齢になると 興味・好奇心が薄れていくものといわれますし、実際そうです。

介護施設に入所している人にとって 社会から隔離された生活は 興味・好奇心を必然的に減らしてしまうものです。

毎日 同じ生活スケジュールだし 対応する人間も 限られてしまいます。これはある程度仕方のないことです。

実際、TVをただ見ているご老人が多いように思います。

テレビでかろうじて、社会と繋がっているのかもしれません。

人間は 興味・好奇心がなくなってくると 動かなくなるものです。自然と笑顔や会話がなくなり、体も心もしぼんでいきます。

アニマルセラピーがしぼむ体と心に刺激を与える存在にになっていることが、認められつつあればいいのですが・・・・

人間の生理として、当然、動かなくなれば 筋力は落ちてくるし 内蔵機能・脳機能も落ちていくものです。

これが所謂、「廃用症候群」です。 脳梗塞などで 麻痺があれば 筋肉などは 低下してしまいますし、回復も難しい。

これは年齢に関係なく起こるでしょう。

廃用症候群になれば生体機能が落ち、人間としての活力が落ち、胃腸の動きも悪くなり、便秘の問題が深刻となるのです。

寝たきりだと、褥創ができます。

そういう方々に、動物を見せるのはもっとも簡単で効果のあることだと信じています。

犬が傍らにいれば、最初は怖くても段々と触ってみたくなるものです。

体が硬直して動けない人が犬が近くにいると、動かない手で触ろうとする人もいます。

これは驚くべきことです。

また、車椅子の人でも犬に近づこうと車椅子から立とうとすることはよくあることです。

働いている職員や、家族にとってこの何気ない動きが日々の介護にも活力と希望を与えるのだと思います。

麻痺であっても 犬を触ろうとし手が少し動いたりすることがあります。

神経的に麻痺があっても、神経が完全に破壊され、筋肉があるかぎり医学的には矛盾があるかもしれませんが、動かせる何かがあるのではないでしょうか。

それが何かは分かりませんが・・・・・・

アニマルセラピーの将来性を信じているのですが。

2011/09/04 02:59 | shigenobu | No Comments