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「あの日」見たものの続きを
今の僕は見れているのだろうか.
果たしてそれは、自身が、また僕が大切にしたいものたちが
そうあろうとして望んだことなのだろうか.
これから進むべき道とその分岐点は
いつものように砂塵の向こうに隠れて
よく見えないけれど.
此処でこうして向こう側を
いつまでも見つめていられる自分を
せめて今は大切にしたいと思うのだ.
砂丘の砂は姿を変える
時間が見たものの続きを忘れさせる.
けれどここでしか感じ得ない
写し撮り得ないものがきっとあって
だからきっと、いつだって砂塵の向こうにある
あの日見たものの続きを追いかけたくて
今もまたここでブーツを蹴っては三脚を担ぎ、
カメラを手に砂丘を登るのだ.
「ちゃんと見えている..だから、大丈夫」
そう思えるようになるまでには
20年くらいの時間もまた必要だった…
そういうことかもしれないとも思う.
10月.
カバー写真に使っていただいておりながら
更新が遅くなってしまいました.
少しずつ、でも着実に「次へ…」という
気持ちを育みながら、今はちょっと寄り道..
という感じで、風景やスナップを撮ったりしています.
今の自分の行動半径が何処までなのかを
確かめるたのというか…
知りたいと思うことと「あの日」の場所を
もう一度訪れること、そこでの自分が、
これから自分が創ろうとしているものに
どう対話していくのか…
そのことにすごく興味があって最近はよく
各地を旅しています.
とは言っても本格的に風景写真!という感じで
撮ったり技巧を凝らしたりするふうでもなく
持ちたいカメラに付けたいレンズを付けて
気持ちの向くままに撮ってるような感じです.
物語とか、背景に流れるものとかは
全部後付けで、その場で思ったことでも無くて
だから、心象風景ともちょっと違うくて.
でもきっとこの「行動」してくこと、撮ってくことの先に
新しい作品とか、展示とかに繋がっていければと
思うし、いるのだと思っています.
だから今は砂丘の星空と、
植田先生の写真美術館への旅路の中で
あの日見たものの続きを
また懲りずに追いかけてみたいと思います.
今回は旅帰りということで過去も含めながら
ちょっと写真を贅沢に使ってみました.