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2014/03/26

前回のコラムにて、石垣島にアトリエを作りたいということを書いたら、かつてない数の「いいね!」をいただいて、興奮してるmakiです! (笑)

調子に乗っちゃいましょう〜。ここ石垣島で実現したいこと、イメージしてることをとりあえずざっくり、みなさんにもシェアします。もちろんまだ実現してませんし、現実的ではないところもあり、夢を語るのは恥ずかしいという感じもないではないです。でも夢って、いくら妄想しても、語ってもタダですしね(笑)

その名も「香りのアトリエ」構想です。

1: まず、作品制作のためのアトリエを作る。オランダから日本に戻って来て以来約3年、その間は自分の制作場所を持たず、できることをやってきました。ですが、そろそろ限界・・・! じぶんのアトリエを持ちたい!

2: そこには嗅覚アートを本格的に学びたいという(国内外からの)美大学生やインターンが気軽にやってきます。そんな要望は以前から世界各地から来ており、いままで応えられないのを残念に思ってました。インターンの子達が、私の作品制作やワークショップなんかを手伝いつつ、育ってくれたら嬉しいな!

3: そしてそこにはガーデンがあります。素材レベルで匂い香りについて興味を持ってもらえるように、香る植物がたくさんあります。ちょっとした観光農園みたいな感じかな? ミント、ヨモギなどから、ジャスミン、ゲットウまで。石垣島にはそれこそ香る植物がたくさんその辺に自生してますしね。

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4: そしてアトリエでは、ときどきワークショップが開催されます。畑から実際にミントを摘んで、蒸留して、精油を抽出することができます。アロマテラピーによく使われる精油が、いったいどういうふうにしてできるのか、その過程を体験することができるのです。

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5: そして、やることのない雨の日などには(石垣島の問題)、手軽に香水作り体験などができます。本格的なオー・デ・コロンから、石垣島系のフレグランスまで。そんなことを通して香りや嗅覚の再発見ができます。

6: そして、そこにはミニ・ギャラリーがあって、「石垣島の香り」シリーズなど、様々な香りが嗅げます。もちろんこれは私の手で素材から抽出したもの。ゲットウ、さんぴん(ジャスミン)、ユリ、サガリバナなどの植物の香りから、スーパーのとうふの香りなど、生活に根ざした匂いまで。雨の日でも楽しめる場所です。

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7: ティータイムには畑のハーブで作ったハーブティーがいただけて、ランチでは畑の野菜と、香り豊かなパスタがいただけて・・・。暇な時間には「香りのマップ」を手に近所を散歩できて・・・。そんなふうに1日ゆっくりできる「香りのリトリート」。単なる癒しではなく、発見と学びによる歓びをともなう癒しです。

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8: アトリエのオリジナルなコスメティックスやフレグランス・シリーズも作りたいです。ロクシタンの石垣バージョンです。観光客の人たちが、それを買って帰って、香りを嗅ぐ度にいつでも石垣島を思い出せるような・・・。

 

このように、夢は「アーティストのアトリエ」の範疇を超えています。まさに街全体が香りのテーマパークである、南フランスの香水の街・グラースを縮小したようなものが、イメージにあります。嗅覚教育と癒しを提供する、香りのテーマパークであり、博物館であり。

自分だけのアトリエを持つのであれば、小さなスペースがあればよい話ですし、極端にいえば実家のある千葉でもよかったんです。でも、こんな構想(いや、妄想)をしているうちに、石垣島以外にポテンシャルのある場所はない・・・という考えに行き着きました。

もしかしたらきちんとしたビジネス構想を描いて融資を集めることも必要かもしれませんが、僅かな自前資金でも実現可能なものはあります。実際、断片断片が実現しています。私の大家さんが、畑を自由に使っていいよと言ってくださいました。

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運良く、畑の上手な友人がきちんと耕してくれ、愛情こめて作物を育ててくれています。(私はほとんど何もやってません。。。笑)またおもしろいことに、ちょうどタイミング良く、テレビの取材が私のマンションに来て、この畑が全国放映されたんです(笑)こんなふうに展開していくひとつひとつがおもしろいですね。

(番組はこちら「幸せ!ボンビーガール」。私も幸せなボンビーガールですよ 笑)

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この畑には、にんじん・大根などの野菜の他、香る植物もたくさんあります。ハーブからトマト、セロリまで。ヨモギやニラは雑草として自生しており、取っても取っても出て来ます(笑)この前、山に登ったときにはジャスミン(さんぴん)を見つけたので、挿木中です。

そしてまた運の良いことに、大家さんがアトリエの土地を提供しようかと言ってくれています。マンションの裏の森の中です。ヤシが野性的に生えている場所。土地を切り開き、プレハブを建てて・・・と、ちょっと大変ではありますが、ゆっくりゆっくり目標に向かって進んでいる、そのことがとても楽しいです。

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いわゆる島の外からきた移住者(ないちゃー)は、島の住人(うちなー)に受け容れてもらうには時間がかかるとよく聞きます。私はその点、人に恵まれました。周りの人にはほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。

2014/03/26 10:12 | maki | No Comments