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僕がジャグリングを始めたころ、
ジャグリングサークルというものは、東京に7~8個あって、他の主要都市に各1~2個ずつみたいな分布で、
ジャグリングはできることなら室内でやりたいのですが、室内の環境を持っているサークルはまれでした。
僕の所属していた大阪大学のサークルもアウトドアがメイン。
室内の練習会もありましたが、1か月に2回程度の練習しかありませんでした。
大阪には我々のサークル以外に、大阪の中心部にあった施設を借りて、
プロの方が中心となって練習している練習会もあり、
よく、天満まで行ったものです。
今では、この頃に出会った方々はすっかりと大御所の方々ばかりで、
フェスティバルの現場でお会いすることもしょっちゅうです。
僕が大学を卒業するころ、上記に加えて「はっきりと」存在していたのは関西大学のサークルだけでしたが、
奇術研究会(マジックをするサークルですね)の中で一部ジャグラーがいたりとか、
別の大学なんだけどジャグリングをする「集まり」(まだ「サークル」としてではない)があったりなど、
ちらほらと、話を聞くようになってきました。
とはいえ、そこはやはり大阪という大都市だったからか。
就職して浜松に来たとき、浜松には当然のようにありませんでした。
今、僕が所属している「じゃぐなぎ」はその時に僕が作ったものです。
しかし、このころからジャグリングサークルは大学を中心に広がり始め、
多くの大学に「ジャグリングサークル」というものができます。
さらには、このムーブは高校生にも広がり、高校にも「ジャグリング部」というものがでてきたり。
今や、「ジャグリングサークル」は全国各地で見ることができるようになりました。
僕は地元は静岡市なのですが、地元に戻っても連絡さえすれば参加可能なサークルもあります。
今の僕ですが、「部屋で練習する」という選択肢も含め、
練習場所に困るということはない、しかも室内で練習ができるという状況になったことは大変ありがたいことです。
さて、ところで、
これは「ジャグリングサークル」特有の話ではないのかなと思うことが一つ。
各サークルは、ウェブサイト等で練習会の日程を公表しているのですが、
他のサークルの人が、「●●日に行きたいんですけれど」という連絡さえしてもらえれば
「どうぞどうぞ、歓迎いたします」というのが全国どこのサークルでも共通して行われていること。
こんな交流が積極的に行われるような「スポーツ」「アート」ってあるんでしょうか?
むしろ、外部の参加者は、似たり寄ったりになりがちな練習する「技」を
「こんな技がありますよ」と、色々紹介してくれるなど、サークルに対してよい刺激になります。
例えば、バトミントンやバレーボールなどの社会人クラブがよく隣で練習していたりするのですが、
流石にそう簡単に「練習を一緒にさせてください」ということは無いんじゃないのかなぁと思いますし、
同じステージを使う演目でも、バンドやダンスなど、「チーム」を主体とするものは
「地元に帰って地元の別のチームの人と練習」ということはあまり考えられないのではないかと思います。
(勝手な思い込みで実際にはどうか知らないですが……)
この傾向が全国的に広まっていることは、大変良い傾向だと僕は思っているわけで、
例えば、出張で色々なところに出向いたジャグラーがその場所のジャグリングサークルの練習会に参加して、
地元のジャグラーと交流できる(そして美味いメシを食いに行く……やっぱり地元のことは地元の人が一番知っているので。)
とか、ちょっと他の趣味では味わえないであろう楽しみがあったりします。
この傾向自体はとても良いことだとは思うのですが、
逆に、この「傾向」に甘えてはいけません。
練習場所を貸し出してくれている施設側と関係を良好に保ち、練習場所を借りているのは
そのサークルに所属している人ですから、やはり、立場としては「お邪魔をさせていただく」という心で参加をすべきです。
事前にサークルに所属する誰かに連絡を取っておく、練習場所に行ったら挨拶をする、くらいのことは常識。
迷惑な場所に駐車しないとか、ゴミは持ち帰るとか、床を傷つける恐れのある道具は自重するとか、
自分の所属するサークル以上に気を使って参加するべきであると思います。
さもなければ、「外部の参加者お断り」という看板を掲げたサークルが出てきて、
せっかくのこの「良い傾向」が台無しになってしまいますので。