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2010/09/25

地球の舳先から vol.183
パリ(2010)編 vol.3

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朝9時。マレ地区にあるダンスセンター。
テアトロといくつものスタジオをもつコの字型の建物の中庭はカフェになっていて、2階のクラシックバレエのレッスン風景とピアノの音でお茶をするという日本ではまず考えられない光景。
ホースで水まきをする清掃担当に、大きな犬が4匹。
階段を2段とばしで上がる。更衣室は男女一緒なのも、パリの文化か。
午前中から、生ピアノの演奏で広いスタジオでおっきく踊れる。

前滞在したときに、約1カ月毎日通っていたこともあり、迷わず来ることができた。
レッスンに流れがある。
それはよくあるように、この音でプリエをやって、この音でタンデュをやって…というような
体操じみたものでもなくて、ピアニストとマエストロの絶妙なコンビネーションで
第一楽章の第一番から音楽をつないでいくような緩急とストーリー。
思わず乗せられちゃって、なんかダイナミックに90分が幕を閉じる。
センセが「じゃ、今日はここまで」って言うと、みんなから歓声と拍手が起きるくらい。

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(マレ地区のダンスセンター。パリのバレエスタジオの情報はこちらをどうぞ)

日本で日々、舞台に向けて猛烈な精神葛藤とストイックな振り入れの毎日を送っていたので
ああ、バレエとはやっぱりこうでなくちゃなんだけどなぁ、とか思う。

明日はオペラ・ガルニエのモダンバレエ公演のチケットを取ってあるのだが、
わたしにとってパリのバレエというと「パリの炎」と「ノートルダム・ド・パリ」の2本。
「白鳥の湖」も「くるみ割り人形」も、なんかあっち(ロシア方面)のものな気がしてしまう。
とくに群舞なんか、ロシアとかキューバとかの共産圏のほうが軍隊じみててぴったり揃う。
個性を大事にしてひとりひとり体の使い方が違って当たり前です、なパリオペラ座の
「ジゼル」のコール・ドなんて、はちゃめちゃにいろんな方向むいてましたから。
ま、一時期世界でもっとも美しいコール・ドといわれたのは東京バレエ団だったりするのですが。
そんなわけで、ディズニー映画にもなったので知ってる方も多いかと思いますが、おさらい。

「ノートルダム・ド・パリ」
舞台は荒んだ15世紀のパリ。教会の持つ権限が、弾圧と排除を生み出す時代の物語。
ノートルダム大聖堂の前に捨てられた醜い赤ん坊は大聖堂の副司教、フロロに拾われ、
カジモドという名をもらう。彼は成長し、ノートルダムの鐘つきとなる。
パリにやって来た美しいジプシーの踊り子エスメラルダに心奪われたフロロは、
カジモドを使ってエスメラルダを誘拐しようとする。
カジモドは捕らえられ、エスメラルダは衛兵フェビュスに恋するがフェビュスは婚約者がいる。
捕らえられたカジモドは広場でさらし者になるが、ただ一人エスメラルダだけは彼をかばう。
カジモドは彼女に恋をし、フロロも彼女に想いを募らせるが、エスメラルダの心はフェビュスに。
フロロは逢引をしに行くフェビュスを刺して逃げる。エスメラルダは濡れ衣で死刑を言い渡される。
カジモドはエスメラルダを救いノートルダム大聖堂にかくまう。
しかし、エスメラルダはカジモドのあまりの醜さにまともに顔を見ることすらできなかった。
フロロはパリの暴動の矛先をノートルダム大聖堂に向けさせ、混乱の中エスメラルダを連れ出し、
助命と引き換えに愛人になるよう迫るが、彼女はフェビュスを刺したフロロを拒む。
フロロは彼女を衛兵に引き渡し、エスメラルダは兵士達に捕まり、処刑される。
大聖堂の塔の上からそれを見届けるフロロを、カジモドは塔から突き落として殺す。
数年後、処刑場を掘り起こすと、白い服装をしていた女性エスメラルダと思われる白骨に、
異様な骨格の男の白骨が寄り添っており、それらを引き離そうとすると、砕けて粉になってしまった。

…とこんなことを思い出しているとノートルダム大聖堂に行きたくなってきて、行ってきた。

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(左・おなじみ前景。 / 右・実は横側はこうなってます。以外に横長な建物)

ここの聖堂は、その建築やステンドグラスもさることながら、
異教徒というか無信教のわたしでも圧倒されるなにか妙なオーラを感じるくらい
独特の雰囲気があって、わたしは今回もつかまれてくらくらした。
パイプオルガンの音が、じわりと響いてくる。

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(左・イエスの十字架、聖堂の一番奥のスペース / 右・多種あるステンドグラス)

いつも行列なノートルダムだけど、どんどん列が短くなるから思ったほど待たない。
入場は無料なので、オトナなみなさんは寄付をしてかえりましょう。
そして今回は外へ出て大聖堂の塔の上までのぼってみることにした。
これが混むうえ回転が悪いので、1時間ほど並んだ(寒くて死にかけた)。
階段を200段ほどで中間階のお土産物屋、さらに100段で向かって左側のビューポイント。
さらに上がって右側の天井階。待っただけある景色。
エッフェル塔から小高いモンマルトルの丘のサクレ・クールまでよく見渡せる。
屋根のあちこちにいるのは、ギリシア神話に出てくるという怪獣でここの名物。

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(左・なんか食ってるし…… / 右・「ノートルダムの鐘」のまさに鐘!10トンです)

だんだんと晴れてきたので、そのままサン・ルイ島というセーヌ川の中州の島へわたる。
ここはパリのわたしのとってもお気に入り。
街中のお土産屋さんとはひとあじ違うかわいい雑貨屋さんに、名物アイスクリーム。
ショコラティエが食べ歩き用に店頭で売っているエクレアも絶品。
今回はアイスじゃなくて、フローズンヨーグルトのお店ができていたのでトライ。美味しかった♪

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(左・エッフェル塔おじさんがバゲット抱えてる / 右・フローズンにイチゴ足してもらった)

エッフェル塔の方角に夕立の雨雲がみえてきたので、一旦帰宅。

あしたへつづく。

2010/09/25 12:44 | ■パリ , ■パリ(3rd/2010) | No Comments

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