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2010/06/28

地球の舳先から vol.172
ラオス編 vol.9

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1日目。ひと缶のビールで、しばらくぶりの質のよい熟睡にありついたわたしは、
ガイドとの待ち合わせの30分前に起きた。
強い朝の光が差し込むホテルのレストランで、寝ぼけてコンチネンタルを頼んでしまう。
オムレツは好きだけれど、ラオスに来てまで洋風朝食を食べなくたっていいのに。
食事が多すぎる。休肝日ならぬ、休腸日が必要だ。

きっかり5分前にやってきたガイド(いつもお世話になる僻地旅行代理店パームツアーセンターの
立花さんは、どんな僻地でも自ら足を運ぶだけあって手配するガイドは毎回非常にすばらしい)に
昨日はどっか行った?と聞かれ、川沿いを歩いて屋台でスルメを食べたと説明する。
スルメの英語がわからなくて、イカと網焼きのボディランゲージするわたし。必死である。
昨日のことを思い出しながら、「日本人に会ってねえ、それで…」とその先をなんて続けていいか
わからなくなり、「…一緒にビアラオ飲んだよ。」と言うにとどめておいた。

ガイドいわく、今日はヴィエンチャンの世界遺産を回りまくって見まくるのだという。
(わたしが海外旅行で三大興味ないモノは、遺跡・世界遺産、寺・協会、美術館)
うへぇぇ、と辟易しそうになったが、今回の旅は、ひとまかせにしたほうがおもしろいことが起きそうな予感がするので、ついていくことにする。が。
「…それはわかったけど今すぐ軍事博物館に連れて行ってくれ」と嘆願し(←ミリタリーマニア)、
真っ先に連れて行ってもらった軍事博物館は前日がメーデーで振替休日のため閉館していた。
「がーーーーーん!!!!!」と大げさにショックを受け、炎天下の入り口で悲嘆にくれていると、門番が門を開けて、屋外展示物だけ見せてくれた。
「屋内は鍵がないから、ほんとにしょうがないんだよ」と、一生懸命慰められる。
ここを出たら寺地獄だ…!と思いながら、屋外展示物の戦車やプロペラ機と一緒に記念撮影。
いや、決してネタではなく、ここの軍事博物館はラオスの歴史を学べるからいいと聞いてたのに。

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(これがうわさの軍事博物館だ!)

まずはヴィエンチャンで一番有名なタート・ルアンへ連れて行かれる。
毎年5月には毎週やるらしいロケット祭りをやっていた。ロケット(花火)を積んだ派手々々な
デコレートのトラックが並び、人々は寺院の中を楽器をかき鳴らし歌いながら練り歩く。
収穫の季節に向けた雨乞いのようなものだそうで、神に祈りが届くようロケットを打ち上げるとか。
ロケットのごとく飛ばすべし、という意味らしく男根を模した飾りなどもあり、
「うひひひ」的に反応を楽しむ老婆と、「あくまで信仰心だ」と目を合わせずにわたしに説明を
してくるガイドの三者やりとりに苦笑。
やり手の老婆が去った後、しきりに「祭りだからみんな浮かれているのだ」と謝られた。

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(タート・ルアンとデコトラとロケット。)

寺院のなかに入っていくと、オレンジ色の献花が無数にあり、いろどられている。
そのなかで白いプルメリアの花を見つけると、ガイドはにこにこと嬉しそうに笑って
「この花は、持ってっていいよ」と言う。なんでも彼の奥さんが家の庭でこの花を育てていて、
一年かけてきれいに咲いた花を、お祭りの時にはここに寄付しているんだそう。
おかげでこのガイドのことを知らない現地人はおらず、入場料も免除されたのだった(笑)
ゲートでの、財布を出す彼と現地係員の「金はいらん」の現地語での押し問答を思い出し、
その場で説明をしなかった彼の謙虚さにも、ラオスの国民性を思う。
悪いな、とおもい、かわりに土産物屋でなにか買おうとした際も、「ここは地元住民が作ったものが多いから、けして質は良くない。無理に買わなくても、あとでマーケットにつれてくから」などという、観光立国にしては信じられないようなせりふが飛び出した。
だいたいのアジアの観光地といえば、現地と結託してぼったくり、ぼったくるまではいかないとしても土産物屋に案内して客が買った際には何%かのマージンが入るようなビジネスが主流だというのに…。
たとえ日本の代理店であっても、である。ついこの間JAL系列の旅行会社がようやく「お客様を無理にショッピングにお連れしません」という声明を出したほど、そういった行為は当たり前になりつつある。

バックパッカーの聖地といわれ、十分に観光摺れしているはずのラオスでのこの体験は、わたしにはじゅうぶん革命的な出来事であった。

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つづく。

2010/06/28 12:32 | ■ラオス | No Comments

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