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2010/02/01

地球の舳先から vol.154
フィンランド編 vol.3

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実際の行程とは前後するのだが、先にサンタヴィレッジの話をしよう。
なんでこんな極寒の時期に物好きにもフィンランド、と突っ込まれるのだが、理由は幾つかある。
1)トナカイを食う。
2)サンタ村へ行く。(フィンランドはサンタの故郷)
3)夜行寝台列車に乗る。(その名もサンタクロースエクスプレス)
4)ムーミン博物館へ行く。
とこの4点が主なテーマであった。北欧は夏が美しいのは勿論なのだが、やはり涼しいとはいえ雪の無いサンタ村など、あまりシズらないではないか。
前回の投稿にも「写真が美しい!もはや文章はいらない!」という、嬉しいんだか、もの書きとしては寂しいんだかな感想を複数いただいたが、今回も写真がかわりに語ってくれるだろうと思う。

サーリセルカから凍死からがら長距離バスで、サンタ村のあるロヴァニエミへ。
乗車時、スーツケースを荷物入れにしまってくれる運転手に「サンタヴィレッヂへ行きマス!!」と
宣言(日本語)すると、「OK,Santa Village.」とうなずく。やはり日本語は万国共通語なのだ。
しかしメジャーなはずのこのサーリセルカ~サンタ村のルートにも、観光客がいない。
サンタ村へ着くと運転手はピンポイントでわたしのほうを振り返って「Santa Village」と知らせる。
バス停がわりの小さいテントで降り、トンネルをくぐってサンタ村へ。入場はすべて無料。
正午近くなって、ようやく日が出たが、もくもくと曇っている。

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まずは、サンタに会いに行くことにした。
このサンタ村、実際巨体のサンタがいるわけなのだが、カメラ撮影は禁止。
そうかサンタは聖職だからか、と最初は思ったのだがとんでもない誤解。
法外な値段で「サンタさんとのツーショット」写真を売りつけるためである。
なんと夢の無いサンタ! というわけで、わたしはどんなにサンタが凄くても写真は買わない。
ホーンテッドマンションのようななぜかおどろおどろしい通路を抜けると、サンタスペース。
サンタは世界中をまわるために時間を操作することができるとのことで、大きな時計が。
サンタの部屋にはならんでひとりずつ入る。で、バシャッと写真を撮られて一人15秒、みたいな世界なわけであるが(問答無用に全員写真は撮られる。ただし買わなくてもよい。)
ドアの前でサンタの手下が「ニホンジン デスカー」と話しかけてくる。
「日本語喋れるんだ」と突っ込むと、「ダッテ、トゥントゥ ダカラ」。
ちなみにトゥントゥとは、サンタの手伝いをする魔法使いの小人のことなのだが…。
そして対面したサンタは、とにかくおなじ人間とは思えないほどデカかった。
(いや、同じ人間ではないのか。)

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そのあと、サンタの家の裏につくられたスノーパークで遊ぶ。
雪を固めて長い滑り台にしてあって浮き輪のようなもので滑ったり、土地土地の人たちはほんとうに自然を生かして遊びを発明するのが天才だなと思ってしまう。トナカイも、スノーモービルもある。北極圏のアクティビティが売りのサーリセルカとは規模が違うが、体験版には良いようだ。
寒くなってきたので室内に戻り、サンタクロース郵便局へ。
当然、世界中の子供たちから大量のサンタ宛の手紙がここに届くのである。
ここから手紙を出すことも当然できて、郵便局には沢山のポストカードとサンタの切手(特別な消印がつくらしい)、それにポストが2種類。
1つは通常配達、もう1つは、次のクリスマスに発送されるポストだという。なるほどねえ。

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北欧といえばサーモンなわけで、小さなテントをカフェにしているスペースへ。
民族衣装的なものを着たおじさんが、豪快にサーモンを焼いてくれる。
これが、日本の鮭の切り身のゆうに4倍はあるかというボリューム。
これにまるいパンと、半パック分のポテトサラダがついてくる。
非常に美味しいのだが…4分の1でいい…。
ホテルの朝食ビュッフェから、非常食用に拝借してきたパンに残りを挟んで、テイクアウト。
14時をすこし回ったくらいで再び外に出ると、早くも日が傾いていた。
夕暮れのサンタ村は、ライトアップが映え非常に美しい。
建物と建物を結ぶ青いラインが、北極線の境目なのだそうだ。

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なるほど、とわたしはまたもここで感心した。
この短すぎる日照時間は、タイトな旅行スケジュールの味方だったのである。
わたしもサンタ村への滞在時間は3時間ほどしか確保できていなかった。
できれば1日じゅういたいものだが、他にも見たいところも沢山あり、効率重視で組むとそうなる。
普通の場所なら12時から15時の滞在だと昼の顔しか見られないが、
たった3時間で昼景、夕景、そして夜景まで楽しめるのである。これは良い。

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(注:14時半)

気温も急に下がってきたので、出たり入ったりを繰り返しながらショッピングアーケードをのぞく。
オンナゴコロを刺激する可愛いモノがたくさんあるのだが、まだ旅も前半。買い物は最小限に。
というわけでわたしが買ったのはこれだけ。マッチとクリップ。しめて1ユーロ(笑)。
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こうしてサンタ村の滞在を終えたわたしは、ふたたび路線バスでロヴァニエミ市街へと向かった。
ちなみに、サンタ村からロヴァニエミまでのバスの途中で、サンタパークというものもある。
こちらは経営不振でこのほど株式売却。…不況はメルヘンな世界にも現実をもたらすらしい。

2010/02/01 01:48 | ■フィンランド | No Comments

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