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2009/05/26

地球の舳先から vol.124
イエメン準備編 vol.3(出発までつづく)

さて。JunkStage月例イベントでも取り上げていただいた9月のイエメン行き。
定員は4名(車1台で移動できるから)ですが、3人で行くことになりそうです。
まあ、ガイドはしませんから、移動以外は個人自由行動ですが。
現地のユニセフで働くマサさんからも、治安が安定してきたとの一報。
燃油サーチャージも下がった、と朗報続きなところ。

今回はすこし趣向を変えて、旅の準備について書こうと思います。
ちょっと今年は例外的に多めなのだが、年に2回は旅に出ることにする生活をだいたい19歳くらいから始めて以来、聞かれる質問は、だいたい以下の3つ。
「どうやって手配しているの?!」
「どっから資金捻出してるの?!」
「会社に所属しながらどうやって長めの海外旅行を?!」
…わたしは、勘違いされることも多いのだが決して旅慣れた人間ではない。
バックパックを背負って戦い、動物的コミュニケーションで乗り切る旅は、つかれるから嫌。
そんな日和者で旅シロウトなわたしでも、行きたいところに行ける。という観点から
これから僻地へと向かわれる読者の皆様(…いるのか?)に、上の3つを書いてみます。

■「どうやって手配しているの?」
よく、言われます。
「東ティモールに行ってきた」 → 「は?!なにで?!」 
「北朝鮮へ行ってきた」 → 「入れるの?国交ないよね」 
実はそうタイヘンでもなく、わたしの旅はいつも日本の旅行代理店で手配をしてもらっている。
だって、日本から自分でやるのはめんどくさいし英語読めないし、現地での調達は危険だし。
ただし大手では扱いがない国が多いのも確か。
が、世の中には「僻地専門旅行代理店」というものが存在する。
わたしがいつもお世話になるのは、「たびせんパームツアーセンター」立花さん
立花さんは実質ひとりで会社をやっているので、手配もすれば添乗もする。旅の相談をしながら
「ちょっと明日からクゥエートなので、帰ってきたら連絡しますね」みたいな事も日常茶飯事。
ちなみに立花さんの会社の取扱国といえば、ルワンダ、コンゴ、リベリア、 シエラレオネ、ウガンダ、アンゴラ、東アフリカ、リビア、マリ、モザンビーク、ソマリア、マルタ、サウジアラビア、イエメン、マダガスカル、コモロ、マヨット、レユニオン、コロンビア、ペルー、ギアナ三国(スリナム)、エクアドル(ガラパゴス)、イースター島、パタゴニア、ブラジル、イグアスの滝、パラグアイドミニカ国、ハイチ、セントキッツ&ネイビス、セントルシアインド、インドシナ三国、ラオス、カンボジア、ブータン…割と、お手上げです(笑)。
イエメンあたりだとそこまでの僻地じゃないのでどこの代理店に頼んでもよいのだが、もうわたしは立花さんをパートナーだと勝手に思い込んでいるので立花さんのところにお願いする。
現地の人間とのラインも強いし(先日も「スイマセン、航空代金上がっちゃったんで、現地ツアー分を値引かせました」とメールがきた)、情勢もよくわかっている。
だって彼は、取り扱っている全ての国へ行っているから。そんな代理店、大手にはない。
そして旅の直前にはめちゃくちゃ手作り感たっぷりの旅のしおりを作ってくれる。 
他国には他国の文化や人間性があり、守られない約束や時間など当たり前の場合もある。
信用できる業者を見つけることが一番の近道。見つからなければたびせんパームツアーへ。
(いや。宣伝では、ないですよ…)

■「どっから資金捻出してるの?!」
この質問をしてくる人は、海外旅行好きの人だろうと想像がつく。
韓国やハワイ、欧米への航空券の安さにはぶったまげる。そう、僻地に行くには金がかかる。
飛行機の便数は少なくて高いし、乗継がうまくできず経由地で1泊とか、公共機関がなくて車チャーターだとか、観光地じゃないので町には超高いホテルが1つしかないとか。
飛行機代だけで30~40万かかるところもザラ。わたしが次に狙っているアフリカのガボン共和国なんて、最低限の泊数行程でも一式で80万くらいかかる。
現地に入っても移動含めすべてカスタマイズになるので、料金は公開されておらず、目的や行程を伝えて見積りを作ってもらうというやりかたになる。
しかし、陳腐な言い方になるけれど旅というものはわたしにお金で買えない価値を与えてくれる。
モノを買うわけではない。物質的にはなんにも残らないけれど、持ち帰ってくるものは大きい。
…裏技などない。貯めるだけである。定期預金と保険の積立で給料日には半分以上が自動的に引き落とされようとも、毎日せかせか家計簿をつけようとも、「旅資金」は全力で溜める。
そして旅先ではパーッとつかう。紙幣のカタチが違うので、金銭感覚もズレるのがちょうどよし。
だって、お財布と相談しながら旅なんてしたくないでしょ。
それに、用途のハッキリした貯金というものは非常にしやすいどころかわくわくするもの。
わたしは、毎年まず年度のはじめに海外計画を立てる。たとえば今年であれば
【7月グアム(2泊) 9月イエメン(7泊) 12月ロシア(5泊) 2月ニューカレドニア(3泊)】て具合。
それで算出していくわけだが、もひとつポイントとしては「数年後を見据える」ことである。
これから3年分くらいまでに行きたい国をあらかじめピックアップして計算しておくのである。
たとえば2年後に南極に行きたいとしたら破格の料金がかかるわけで、それを見据えて大目の蓄えをしておく必要がある。そうやって、自転車操業的でなくかつ「衝動飛び」に備えるのだ。
加えて、南極へ行くには3週間必要とする。となれば転職の切れ目でしか行けないだろう。
そうすると、南極は●年後だな。などと、こうして旅計画は人生設計へつながってゆくのである。
もっとも人生何が起きるかわからないわけで、計画してもその通りいかないことも多々、だが。
わたしだって、マサさんと出会わなければイエメンなんて一生興味を覚えなかったかもしれない。
面白いですね。旅も、人生も。

■「会社に所属しながらどうやって長めの海外旅行を?!」
うん、これがいちばん多い質問である。経験則から言うのならば、「おどおどしてはいけない」。
カイシャなんて、「ワタシがいないとダメなの」は幻想で、いなきゃいないでなんとでもなるのだ。
びくびくと、遠慮がちに、暗い目で「あのぅ」などと話しかけて上司に隙を与えてはならない。
「局長♪ 9月に9日間、いませんっ♪」笑顔で、大声で、堂々と…のほうがたいていうまくいく。
罪悪感なんてもたれたら、送り出すほうだって気まずかろう。(という勝手な解釈)
が、人に迷惑をかけて「旅」を悪者にすると次がないので、半年前くらいから言う。
そして、しょーがねーなっ、と思ってもらえる程には、普段ひとより働いておく。
そして、ひとより働いても苦にならない天職な仕事と、愛し愛せる上司のいる会社を見つける。
…嗚呼。こう考えるとワタシにとって旅とは。まさに人生そのもののようだ。
数回繰り返せば、「次はいつ?」とか、大型連休の前になれば「今度はどこ?」と、こちらが黙っていても申請する機会が与えられるようになる。ハズ。
が。ワタシはこのせいで会社じゅうに「旅好き(しかも妙な国へ行きたがる物好き)」を喧伝された結果、某外国の鉄道やら、某国の大使館やら、某国の食品やら、よくわからない(しかもたいてい怪しげ)案件仕事を自動的にまわされることになり、すっかり「海外イロモノ仕事ならユウさんへ」と間違ったブランディングをされたことは特記しておく。
いえ。文句なんてないですよ。全社的にワタシのライフワークを応援していただけるのなら……
もうひとつ、これは前の旅計画の話にもつながるのだが、「ベストシーズン」を知っておくこと。
混む混むといわれるゴールデンウィークに逆に空く国や、一般的に店が閉まって観光しづらいと言われる年末年始こそイベントごとをやっている国もある。
そういったところを把握しておけば、GWや年末年始の「公休」を利用しても、不満不足のない旅は十分できる。
ちなみにイマドキの携帯電話は優秀なのか空気が読めないのか、どこまでも追いかけてくる。
北京に降り立てばソフトバンクから自動的に「中国に入国されたお客様へ」とメールが来るし、
東ティモールでも電波は通じる(これにはちょっと、びっくりしたけど)。
そう。こんなタイトルのコラムを連載していて恐縮だが、もはや地球上に僻地など(ほぼ)ない。
社内に旅行を喧伝したにも関わらず、カイシャから着信があればそれは確実に緊急事態である。
壁に投げたりせずに、超高な通話料で必ず全力で掛け直すことが次の脱出の機会へつながる。
そして国内の皆さん。携帯電話は、相手が海外にいるとこちらから掛けても通話料は相手持ち。
意外と知られていないので。 知 っ て く だ さ い … … 。

以上。前回が暗かったので、今日は軽めの内容にしてみました。

2009/05/26 05:33 | ■イエメン, □旅の準備 | No Comments

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