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2014/09/09

地球の舳先から vol.336
チベット(ラダック)編 vol.1

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「夏休みはどちらへ?」
「ちょっとラダックまで」
…ストレートに答えて、わかってくれた人はわずかに1人だった。

パスポートを変えてから3回目の旅に選んだのはラダック地方。
国領としてはインドだが、東をアクサイチン(中国実効支配:国境ではない)
西をバルティスタン(パキスタン実効支配:国境ではないが停戦ライン設定済)
に挟まれたインド最北にあたる地で、ほとんどチベット。

今や「本家」であった首都ラサを中心とするチベットは、
中国の政治的支配によりチベット色をほとんど残していない。
それどころか、ダライラマと叫んだり、チベットの国旗を持っていたりしたら連行される。
以前ラサにも行って、高山病初級編を経験したりとそれなりに楽しんだのだが
チベット文化が見たいのなら、ラダックがいいかも、と前々から言われていた。

そんなラダックに嫁ぎ、現地で旅行会社を経営されている日本人女性のブログ
を発見してから、わたしのラダックへの興味は大いに盛り上がったのだった。
ラダははブログ ~ラダックで 母 奮闘~

どうせインドへ行くビザを取るのであれば、チベット亡命政府があり
ダライ・ラマ14世の邸宅もある北部のダラムサラにも寄ろうということになり
すっかり「チベット旅行」のプランが出来上がったのだった。

ひとつ不本意だったのは、高山病の薬を飲んだこと。(レーの標高は約3600m)
わたしは、「身ひとつで行くことできない」ようなところは、そもそも「呼ばれていない」国だと思う。
短期長期含めて、海外に行ってもちいさな病気にすらかかったことがないが、
もし病気なんぞになったら、せっかく選んで好きで行った国から拒絶された気がして
大層悲しい気分になることだろうと思う。
旅に出るなら、怪我も病気もしないのが、なによりもトラベラーの勲章。
「俺、インドで身ぐるみ剥がれたんだぜ」とか自慢してるやつは中二病です。

ただしわたしももう若くない。同じくらいの標高のイエメンに行ったときは25歳くらいだった。
なにかあって向こうで日々を無駄に過ごすくらいなら、と思って飲んだ薬は強烈だった。
とにかく、手足がしびれる。そのしびれ方が、なんか足の中からブクブクと気泡が
あがってくるようなキモチワルイものなのである。
おまけに血圧と眼圧も下がり、たった50mlくらいのお酒がガンガン回る。
向こうに着く5日くらい前から飲むようにとの指導だったのだが
これはアル中の薬なのではと疑ったほど、酒量の減った何日間かだった。

痛いとか嘔吐のようなイヤな副作用はないのでまあいいのだが、不快は不快。
ぐずぐずするわたしは、とある友人の一言で立ち直った。
「超効いてるじゃん」
そっかー!そういうことかー!

準備万端。いざ、高原へ。

2014/09/09 08:00 | ■チベット, ■チベット(ラダック)New! | No Comments

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