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2014/07/08

地球の舳先から vol.327
東北(2014)編 vol.3

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さらに海側を目指すと、長いこと魚市周辺の震災の象徴として存在感を残し続けていた
気仙沼リアスシャークミュージアム」が再建を進めていた。
新しい建物の匂い、まだ一部のオープンで工事も続けられている。
2階の観光協会とミュージアムはすでにオープンしていた。

真新しい券売機で切符を買い、ミュージアムへ入ると、まずあの日からのムービーが
大写しのスクリーンに残っていた。
「震災」をどうとらえ、どう記憶を遺していくか、というのは
自治体や地域にとって、価値観を反映したものであるように思う。

スクリーンには気仙沼へのメッセージがその場で入力でき即時反映されるようになっている。
電子の語り部として気仙沼であの震災を経験したいろいろな人のインタビュー映像やパネルも。


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そのほかに、さかなクンがイラストを提供した気仙沼の魚解説コーナーや
サメの生態に関する展示もある。サメ漁に関する知識に乏しいLUSHの人たちは、妙なグッズを作っている金があるならここへ来るとよいだろう。

さて、続いての定点観測、気仙沼名物として外せないお魚屋さん
安藤社長の磯屋水産は…

…とんでもないことになっていた。

かつて、魚市の再生なくして気仙沼の再生なしときっぱりと言い切り、
「役人や政治家に頼ってばかりはいられない。
私は、自分のお金を使って、やれることからやります。
地元の人間が地元を愛せなくなったら、日本はおしまいです。」
と言っていた安藤さん。(2011年11月のインタビュー記事を参照)

去年来たとき、防潮堤なんて馬鹿らしい、自分は海と生きるんだと言って
海の真ん前に店を再建する、と言っていた安藤さん。
そんな安藤さんの自慢の店がようやくできたというのだから、
この目で見たら感極まって泣くかもしれない、とかひそかに心配していたのに。
結果は…思わず、笑った。

…確かに言っていた、もっとデカくして海の前に店を建てる、と。

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(( ;゚д゚))

…いや、社長……
デカすぎでしょ………
なにやってんの…………

いや、まあ、片鱗らしきものはあったのだ、去年来た時も。

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↑こちらが去年秋の写真。
黒い三角の建物は、渡辺謙さんが建てたカフェK-portである。
しかし、まさか、これがあれ、とは…。海の男ってのはおそろしいもんである。

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こちらのK-portもなんともおしゃれなジャズの流れるカフェ。
外のテラスでコーヒーでも飲みながら、暮れなずむ港を眺めるベストポジション。
幸いここには防潮堤も建たず、海を遮断した景観にもならないらしいし。


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これは、お隣さんのよしみか、K-Portで数量限定で提供される「磯屋のまかない丼」。
だし汁がついてきて最後はお茶漬けにするのだそう。
K-portにはもうひとつ、三國清三シェフのカレーという名物もある。
1泊2日の旅の行程を激しく恨む。
まったく、気仙沼へ来たら、1日3食じゃ全然足りないんだから…。

こうしてぐるりと街をめぐり、定点観察はおしまい。
気仙沼は今日も、晴れ。


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