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2014/06/06

地球の舳先から vol.322
パリ2014編 vol.6

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JunkStageライターとしてもご一緒している田淵寛子さん
パリにお店を出すまでの紆余曲折については随時、コラムで拝見していたので
これは、パリに行って素通りはできない。
なぜパリでお好み焼き…と思いながら、バレエスタジオもあるマレ地区へ。

ビールもオタフクソースも日本製。コテにもオタフクのロゴが入っている。
お通し的に惣菜が出てきて、寛子さんが目の前で焼いてくれる。
お好み焼きはエビ入り、イカ入り、豚入りなど。山芋とキャベツでふわっふわ。
新しいこともあってかお店は開放的で、なんだか透明感すらある。

フランス人たちの間では、この店のトイレ(もちろん日本製)が話題だというが
日本人のワタシにはウォシュレットが特段珍しいわけもなく、行くのを忘れてしまった。

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思えば寛子さんと出会ったのはもう10年近く前。
その頃、寛子さんは女性起業家としてバリバリやっていて、
「この人、ピンクのパソコン売ってる人」と紹介され、そのうえサンバダンサーだというので、
わたしは結局寛子さんのことがわからずじまいであった。

再会したときには、離婚して(これは余計か)お好み焼き屋を、しかもパリで店を出すという。
本当?と思っていたらあっという間に店がオープンしていた。
いや、前回パリに行ったときに一緒に飲んだので、それなりの準備期間はあったのだろうが
それにしても、一般人から見れば爆速なみのスピード感である。

「不安とかね、ないんでしょうね」と言うと、
「不安? ユウちゃん、何が不安なの?」と逆に聞き返される。

「いや、将来の不安とか」
「将来の何が不安なの?」
「…いやよくわかんないけどさ、野垂れ死なないかな、とかさ」
…これは冗談じゃなくいつもわたしにつきまとっている不安要素なのだ。

「アタシね、いまFacebookで友達が2000人くらいいて、そのうち家に泊めてくれそうな人が
何人くらいいるから、多分しばらくイケると思う」

………何がだwwwwwwwwwwwww

失礼、つい「w」などというネット専用語を使ってしまったが、ほかの表現が見当たらなかった。

相変わらず、パッキリ生きているなあ、と思う。
そしてやっぱり、正体のわからないものに妄想を膨らませて
不安や恐怖との無駄な戦いで消耗することは、当たり前だけど非常に損な生き方なのだ。

人生は、心ひとつの置きどころ。

テイクアウトもできるということだったので、おみやげにもうひとつ焼いてもらい
ケーキボックスに入ったそれを手に、最後の晩餐は終了。
すっきりした気分で、店を出た。

月並みな表現だが、明るくて前向きな人のところには、いい人が集う。
誰だって、あたたかい太陽のそばにいたいだろう。
ひと一倍の苦労も、ホントはしているのだろうからこそ、人間としての深みが出るのだろう。

やっぱいいなあ、寛子さん。
また行くね。

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2014/06/06 02:00 | ■パリ , ■パリ(6th/2014) | No Comments

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