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2013/02/12

地球の舳先から vol.263
パリ編 vol.2(全4回)

さて、パリのエンタメ紹介第2弾は「クレイジーホース」。
昨年、日本でもドキュメンタリー映画が公開されたので
ご存知の方も多いはずのヌード有りのキャバレー。

キャバレーといえば言わずと知れた「ムーランルージュ」と、
多少モダンでスケートまで見られる豪華絢爛な「リド」が
パリの2大キャバレーということになっておりますが。
クレイジーホースについては、ヌード要素がキモになっていて、
それゆえ、フランス的とは思えないくらいダンサーのプロポーションもバッチリ揃っていて、
とにかく美しく、女性にも支持が非常に高いのが特徴だとか。

映画「クレイジーホース」を見逃し、追加上映も見逃したワタシとしては
ええい、これはもうホンマモンを見るしかなかろう、ということで
マイナス10度超のパリの街を歩いて、シャンゼリゼ通りからほど近いその場所へ。
ちなみに今回の旅は、テロが不安でメトロに乗らない旅だったので
歩きまくるのは本当に寒かった。あまりに寒くて途中で猛ダッシュなどを
して体を温めることを試みたが、疲れただけで無駄な努力であった…
(ちなみに、そこまで寒かったのは初日だけ)

こちらがクレイジーホースの外観。
赤いマントを羽織ったおじさんが、「ようこそ!」といってドアを開けてくれる。
えっ…もうちょっとオトナ風味の場所だと思ってたんだけど…とびっくりしたのだが、
彼は「お客」で日々ここへ通っている名物ファンであることをあとから知ることになる。

中は、照明も床も真っ赤。始まるまでに投影される映像も
洒落がきいていて、演出が大変に洒脱。
内容は、だいたい数分~5、6分程度の小作品が続く。
トゥシューズで踊るものあり、演劇風味のものあり、
ひとつひとつにコンセプトとストーリーがきちんとあって、また照明の技術が半端ない。
そこに美しいダンサーの体が、時に「踊り手」として、
時に舞台上の「装置」や「キャンバス」として作用し、まさに「作品」。

日本人はどうも「キャバレー」というと、「ストリップ」的な何かを
想像してしまうものだけれども、コンテンポラリーダンスに近い印象。
コンテンポラリーも、自らの(時にほとんど何も身につけない)肉体ひとつで
表現を作っていくわけで、たまに難解すぎるその世界観も
このクレイジーホースに通ずるものがあった。

ダンサーの踊り・動きを見ていても、彼女たちは全員オペラ座バレエ学校の
出身なのではなかろうか、というクラシックバレエベースが窺えた。

結果、「やはりあの映画をきちんと見ないと…」と思うという結論に立ち返った…。

何度か休憩時間もあったのに、お酒を飲んでるヒマもなかった。
ちなみにパリのエンターテイメントではよくあることなのかもしれないが
(次回にご紹介するミュージカル劇場もしかり)、
安い席を取るとはからずも最前列の席などをあてがわれることが多く
首は疲れたがやたらとド迫力でもあったが、ある意味で機械のように完璧な
ダンサーたちは表情ひとつ変えず、呼吸さえ見えないくらいであった。

一度行くと、びっくりするかもしれない、やっぱり。
なんというか、孤高の芸術。という感じでした。

2013/02/12 06:00 | ■パリ , ■パリ(5th/2013) | No Comments

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