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2007/05/04

地球の舳先から vol.7

d_hukan.jpg

北朝鮮旅行記vol.5

北朝鮮では、建築は大事な政治要素のひとつである。
みんなででかいものを作ることによって、「全体性」を高める国家事業。
だから、国が傾いてきたときに限ってでかいものを作る、とも言われている。

↑こちらは、展望室から臨む平壌市。
案外都会で驚かれる方が多いことだろう。
正面の三角形のものは、108階建てのホテル(ただ人と電気の不足で何年も工事停止中)
工事停止は北朝鮮国家的にあまりオープンにしたくないので写真撮影は止められる、とガイドブックには書かれていたが、そんなこともなかった。

d_chuche.jpg
↑こちらは、チュチェ思想塔。

チュチェ思想とは、一言で言うなら金日成を崇めよという思想。
宗教というよりは戦時中の日本の天皇制にイメージが近い。
高さ170m(その内烽火の高さ20m)。世界で最も高い石塔。
70階建てにあたり、エレベータ料を払えば最上階の展望室に行くことができる。

四角い塔の四隅に、表18段、裏17段の段があり、これをあわせると70段。
(=金日成主席の生誕70周年に作られた)
塔は石を積み上げてできていて、この石の数が25,550個、つまり70年×365日。
(=金日成主席の生きた日数)
塔の川面に埋め込まれた石碑にはチュチェ思想を称える文章が12個書かれ、この石碑の大きさが4m×15m。
(=金日成の生まれた「1912年4月15日」を表している)

…という、なんともすごい凝りっぷりである。
すべて記憶していて平静にぺらぺらしゃべるガイドも凄いが、私も死ぬ気でメモを取った。
勉強熱心な日本人だと思っていただけただろうか。

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↑朝鮮労働党のシンボルマークの像。
労働者、農民、インテリがそれぞれハンマー、かま、ペンを持っているモチーフ。
北朝鮮では花崗岩が豊富にとれるらしく、これもすべて花崗岩。

写真両脇に写ってるのがマンションで、約30階建て。(というところで大きさを想像してほしい)
この像を作るOKを出した翌日に主席は亡くなり、ジョンイル氏の「悲しみを力に変えろ」との号令でこれをわずか1年で完成させたという(もちろんすべて手作業だ)

ちなみに平壌のマンションにはすべて名前がついていて、この両脇のマンションの名前は、
向かって左側が「百戦」、右側が「百勝」(笑うとこ…ですよね?)
「オレさー『百戦』の4階に住んでんだよねー」
などという会話が交わされるのだろうか。非常に興味深い。

2007/05/04 02:40 | ■北朝鮮 | No Comments

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