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2012/01/30

地球の舳先から vol.223
東北/被災地 定点 vol.10(最終回)

茂木さんにバス乗り場まで送ってもらってしまい、わたしは一関駅へ向かうバスへ乗った。
東京の、冷たい風が吹きすさぶのとは違う、骨を冷やす寒さ。
うとうとすると体温が下がって寒くなって起きる、ということを繰り返した。雪が舞っていた。
帰りの新幹線は、仙台までしか記憶が無い。
およそ飛行機や乗り物の中で寝ることのできないわたしが、気付いたら上野だった。
東京駅に着く頃には、どっと疲労が溢れ出てぼんやりしており、それでも
こんなに疲れて爆睡できるなら、次から帰りは夜行バスで平気だな、などと考えていた。

被災地に縁もゆかりもなかったわたしが、応援したい町がひとつでもできたこと。
いや、「肩入れしたい」場所ができたことは、わたしにとっても嬉しいことで、
次の日、ふるさと納税の申し込みをした。
興味はあってもよくわからん、という人が多いと思うので、レポートしておこうと思う。

ふるさと納税は、意味もわからずに払っている税金を、別の地域への寄付という形で控除を受けることにより、実質的に税金を返してもらって、そのお金で応援したい地域に渡せるという見方もできる。そんな制度に非常に興味をもっていたものの、わたし自身も調べてもいまひとつやりかたもわからず、二の足を踏んでいたのだった。
しかし、複雑なのは「控除額で、もっとも得をする寄付金額」を割り出すシミュレーションの部分。
1円でもトクをしよう、とがんばらなければ、基本的にはただの寄付と変わらない。
多くの場合、実質負担額は5000円になるので、細かい話は無視することにした。
(でも、やっぱり気になると思うので、面倒だけど このようなサイトでシミュレーションしたり)

ふるさと納税は、その名前から誤解されがちだが、そこで生まれ育った人を対象としてはいない。
だれでも、縁もゆかりもなくても使える制度だ。
「ふるさと納税 ○○○(地名)」で検索すると、各自治体のページにだいたいたどり着ける。
気仙沼市の場合は、コチラ
申込書がWord、PDFなどで用意されており、書類に記入してメールで送るだけ。
書類も思ったよりも全然簡単。自分の住所氏名等と、寄付金の金額を記入し、希望の送金方法に○をつける。また、気仙沼市の場合、実質負担額である5000円分のギフトを用意してくれていて、希望のものを選ぶ。なんか、株主になった気分だ。

基本は、これだけ。その日のうちに御礼のメールが市からきて、ほどなくして送られてくる振込用紙で送金する(気仙沼市の場合、ゆうちょ銀行なら手数料も無料)。
あとは、寄付金の証明書が後々送られてくるので、確定申告で出せば完了。
サラリーマンの場合、確定申告をやらない人も多いのでこれがひと手間かもしれないが
税金が返ってくるというだけでモチベーションになるのはわたしだけではないはず…。

自治体によって、いろいろな特典を用意してくれているよう。
気仙沼の場合はえらべるギフト(ふかひれセット、さんまセットなど)とほやぼーや(ご当地ゆるキャラ)グッズだが、各地の名産品や宿泊券などが用意されていることが多いようだ。

まずは、心のホームグラウンドを見つけることから。特定の地域に思い入れは無いけれど被災地に…という人は、それこそ特典で選んだっていいんじゃなかろうか。
ふるさと納税には、送金時にどんな活動にこのお金を寄付したいか選べる場合が多く、その過程で自治体の各取り組みをはじめて知ったりして
赤十字やコンビニの募金箱にお金を入れるよりも少しだけ考えるきっかけになるし、
きっとそれが、その地と自分とをつなぐ一歩になるんだと思う。

そんなわけで、やってみたら、思ったよりも素晴らしい制度だったふるさと納税。
確定申告は3月に迫っていますよ! ぜひ調べてみてくださいね。

とりあえず今回は、おしまい。


(振込用紙の半券と、市長から届いたお手紙。あ、年賀状も頂きました。)

2012/01/30 12:00 | ■日本‐3.11後の東北 | No Comments

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