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2007/03/10

Ny

地球の舳先から vol.1

皆様こんにちは、はじめまして。
今日からここで書き始めることになりました。

私が今まで訪れた国、感じたことについて。
バックパッカーのような旅はしてきていないので、
決して回った国は多くはありません。
ひとつの国を、観察し、話し、そして文章を書くために各国を回っています。

「広い世界が見たい」
箱詰めにされてベルトコンベヤーに載せられるミカンみたいな
なんの不足もないのに、ただ鬱屈していた高校時代、
はじめて海外へ行った。

修学旅行の、ニューヨーク。
アメリカンスクールみたいなカラフルでバブリーな制服で、
あたしは甘ったるいコーヒーを片手に、ロビーでずっと座っていた。
あたしの座ってたソファからは、エントランスもフロントもレストランも見えて
フロントの女性はみんな、金髪の白人だった
そしてレストランで給仕をする人は、アメリカなのに英語を話せない東洋人だった

「自由の国、か」
観察をつづけるあたしに、学校で一番嫌われていた国語の女教師が
吐き捨てるように、そう言った
あたしは先生のことが別に嫌いではなかったけれど
自分に話しかけられた気がしなかったから、黙っていた

狭い狭いホテルの一室からは、高速道路しか見えなくて
背伸びをしたって見えるものはたかが知れてる、
でももっと広い世界を見たい、そうおもった、17才の夏。

おもえばあそこ、
まだ真昼間にバービー人形を太くしたみたいなお姉ちゃんが腰をゆすって歩き
路上に針やらコンドームやらが落ちていた時代のニューヨークで
バスからしか見せてもらえないその街をながめていたことが
あたしのちょっと変わった旅観を生み出したのかもしれない