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地球の舳先から vol.133
グアム短信 編 vol.6(全6回)
さて、潜水艦からおりたら、たった1泊のグアム旅行ももうおしまいです。
すこしはなれたところにある潜水艦が出る場所から、またクルマで海岸線を走って帰ります。
この旅で終始、お世話になったのがこの真っ赤なMUSTANGちゃん。
リゾートに似合いの、サイコーに気持ちいいクルマでした。もちろんコンバーチブル。
そしてまっすぐで信号も少ない海岸線、踏むわ踏むわ(笑)。
さすが「暴れ馬」(でしたっけ?)の称号をもつMUSTANG、踏めば踏むほどなんとやら、です。
イカン。スピード狂の血が…
MUSTANGのエンブレム。
…カッコイイ…ヤバイ…欲し…(以下自粛
と、グアムだから思うのであって、日本に帰ってきたらきっとポンコツに見えるんでしょう。
作家であり無類のクルマ好きの北方謙三先生は、ベンツのことを「ドイツ野郎」と言っていましたが、ワタシは断然日本車派。
性能も良くってよく走る優秀なクルマがこんなにあるのに、わざわざ外車に乗らなくてよろし。
クルマにはやっぱり、「似合うシチュエーション」というのがあるのだな、とつくづく思うのでした。
キューバの排気ガスの中を走る60年代のアメ車も。ギラギラの太陽光線を受けるこのMUSTANGも。
その国にフィットするスケール感と馴染みかたが、空間的に格好いい、のがクルマなのだと。
だから、日本でMUSTANGなんて乗り回すのはただのアホウだと思うし、トーキョーの公道しか走らせてやれないのにレーシング仕様のクルマを見ると、欲求不満だろうなあ(運転者ではなく、クルマが)、と、とても可哀想に思い、アホウな飼い主にあたったことを同情するわけですが。
さて断腸の思いで空港でMUSTANGを返し、軍隊の島・グアム(←イメージ決定。)をあとにします。
入国が楽だったので、油断していると、ものすごい出国審査の厳しさにビックリです。
「逆じゃない普通?!」と一瞬思いましたが、「空港」にとっては、たしかに、外国籍の機体から無事着いた飛行機に乗っている人間なんかより、飛び立ってアメリカ機でアメリカ上空を飛んでいく出国する人間への警戒の方が大きいのでしょう。
まず、クツは全員脱がされます。ヘアピンひとつ、だめ。ベルトなんてもってのほか。
カバンの中身は「キーケース」「小銭」「パソコン」「カメラ」「携帯」「財布」は出して、別のトレーに乗せるよう指示されます。
あの…それ全部出したら、カバンの中なにも残らないんですけど…
身ぐるみはがされて金属探知機をブン回され、ボディチェックをされ、ようやく放り出されます。
逆に入国時と違い、パスポートはほとんど見られません。搭乗券のチェックのみ。
出国ゲートの向こうでは、出しまくったカバンの中身を再びパッキングしている人の群れ。
ベルトコンベヤーに載せられたハウスみかんの気分で、一挙に疲弊します。精神的に。
昼はジャンクフード(アメリカ式)でした。噛めば噛むほど、体が汚されていく気がする油の味です。
わたしの好物、フライドポテト。こればっかりは国によってえらい違いがあるということがなく無難。
加えてイモ好きで、3食フライドポテトでも全然大丈夫なので、僻地ではお世話になります。
…が。アメリカのフライドポテト。
…塩がかかりすぎで、逆にケチャップでもつけないと、食えたもんじゃありません(怒)
たった1泊しかしていないのに、「ニッポンでおいしいものが食べたいよう」と泣き言をいいます。
「っていうか、ウェンディーズのポテトが食べたいよう」と、小さくて大きいボヤキ。
結論。アメリカには住めん。
さて、1泊で6回も引っ張ったこのグアム篇もおしまいです。
軍隊の島であるという以外には、わたしを萌えさせる要素はなにもありませんでしたが…
グアムへいくなら、ほんとうはなにもしないことをおすすめしたいです。
綺麗な海や砂浜なら、ほかにもっと綺麗なビーチはたくさんあるし、
ブランドショッピングがしたいならヨーロッパの方が断然いい。
ただ魅力なのはこの近さであり、時差であるわけで、なにか目的をもって、というよりも
フラっと言ってフラっとゆっくりするのが「リゾート」の楽しみ方なのかな、と思いました。
わたしはそこまで人生に疲れていないので、やきもきひりひりする僻地のほうが、やっぱり好きです。
おしまい。来週からは、ふたたびイエメン準備篇です。
地球の舳先から vol.132
グアム短信 編 vol.5(全6回)
さてグアム2日目のお話。
たった1泊のグアムで全6回も粘っているのは、ネタがないからというわけではありませんよ。
1泊のわりにだいぶ遊んだなぁと自分でも、こう振り返って意外です。
2日目は乗り物Dayでした。向こうで乗り回した可愛いクルマについては次回で触れますが
2日目は朝早く起きて、潜水艦に乗りに行きました!
実は今回の1泊という無理くり行程で、「3時間もかかるからダメ」と最初は言われていたものの
駄々をこねまくって押し通したのがこの潜水艦乗艦。(観光艦ですけど、いいの。)
なにせわたくし、実のところ結構な軍隊マニアで、日本でも富士の火力演習に行ったりとか
エリート精鋭部隊のいる習志野駐屯地に体験入隊してみたりとかの趣味があったりします。
というのも家系が海軍一家で、実家には軍隊モノの小説と軍隊モノの映画のビデオばかりあり
祖父は病気をおして死ぬまで戦争モノの小説を書いていたという影響もあるのですが…。
潜水艦なんて、めったに乗れるもんじゃない!と興奮。
行きたい行きたい行きたい行きたい、と40回くらい連呼して、ようやく予約してもらいました。
(まあ、興味ない人にとってはないわな…申し訳なし。)
まずは舳先までクルマで行きます。主要ホテルのお迎えバスを利用することもできます。
早く着き過ぎて、ドアが閉まっていて焦りましたが…というか張り切りすぎたようです。
ここでも従業員さんは日本人、っていうかお客は全員日本人でした(笑)
定刻になると船が来て、潜水艦のある場所まで運んでくれます。
船内には頭が痛くなるほど冷たい水と麦茶(笑)がセルフサービス。
先週、熱射病になったばかりだったので、マメに水分補給をします。
船をとばす周りの風景も美しく、太陽の光量が違う感じです。
グアムの島には、地形上ポコっとCの字型に囲われている大きな港があり、
その地形から外部の目を遮断できることもあって、海軍が演習で使っているそうです。
近づけませんが、グアム通の同行者いわく、グアムで一番美しい砂浜なんだとか。
このすぐそば(もちろん外)に、潜水艦は待機しています。
船を潜水艦に近づけて固定し、入艦です!もちろん、ハシゴをおりていきます。
観光艦なので、ごりごりの軍隊武装とは全然違いますが、かなり急。
中は大変狭い!背中合わせで両側の窓に張り付く感じです。
席によっては外が見えないのかなー、と想像していたので、こりゃいい、と着席。
潜水艦はまず10メートルちょっとまで潜行し、潜水艦特有のゆるゆるなスピードで進みます。
1.5ノット、という響きにひとりで萌えます。1.5ってことは約3km/hですね。遅くないですよ。
現在は40ノット台ともいわれる潜水艦ですが、現代ではみな国家秘密の公称なので、半世紀昔ですが戦時中のものを参考にしましょう。
潜水艦は、映画『終戦のローレライ』のモデル、元フランス海軍の全長110mの“伊507”でも、
水中の最大速力は10ノットです。(1ノットが約2km/hですから、だいたい20km/h弱ですね。)
日本軍最後の戦果と言われ、現在絶賛上映中の映画『真夏のオリオン』のモデルになった、かの米重巡洋艦“インディアナポリス”を撃沈した“伊58”の6.5ノット位が平均的な速力でしょうか…
ちなみに大戦中の世界最速の潜水艦は24ノットで、日本軍が所有していました。
(公称では戦艦大和の27ノットということになっていますが、わたしはこれはウソだと思います。)
漫画『沈黙の艦隊』のスペック設定は速力50ノット、最大潜航深度1000メートルというものですが
安全潜航深度は100メートル程度、深度1000メートルなんていったら1平方cmあたり100kgの圧力がかかるわけで、いかにありえない設定かということです!何時代だよ!!
フィクションだったらなんでもやっていいのでしょうか!!!!
もっとも、大戦下の旧ソ連軍には速力50ノットの潜水艦の開発計画もあったわけなのですが、…
…。
……。
………おっと。
話がずれまくってきましたのでこの辺で戻します。(落ち着け、落ち着け。)
さてこちらが艦からみた海の写真です。
水圧もまったく感じません。浅瀬なので、すぐに海底です。
びっしりと珊瑚礁で埋まっており、魚がたくさんいます。ニモもいます。
そして場所を移し、今度は深海まで潜ります。水深40メートルを突破です。
ここから一気に浮上。ディズニーシーでもお馴染み、窓に無数の気泡が張り付きます。
艦もすこし傾きながら浮上し、わたし的にはこの瞬間がいちばん「おぉぉ」となりました。
乗艦自体は40分くらい。はじめての海底(というよりは潜水艦)を堪能したのでした。
最終回の次回は、テンションをリゾートに戻してお届けします。
地球の舳先から vol.132
グアム短信 編 vol.5(全6回)
さてグアム2日目のお話。
たった1泊のグアムで全6回も粘っているのは、ネタがないからというわけではありませんよ。
1泊のわりにだいぶ遊んだなぁと自分でも、こう振り返って意外です。
2日目は乗り物Dayでした。向こうで乗り回した可愛いクルマについては次回で触れますが
2日目は朝早く起きて、潜水艦に乗りに行きました!
実は今回の1泊という無理くり行程で、「3時間もかかるからダメ」と最初は言われていたものの
駄々をこねまくって押し通したのがこの潜水艦乗艦。(観光艦ですけど、いいの。)
なにせわたくし、実のところ結構な軍隊マニアで、日本でも富士の火力演習に行ったりとか
エリート精鋭部隊のいる習志野駐屯地に体験入隊してみたりとかの趣味があったりします。
というのも家系が海軍一家で、実家には軍隊モノの小説と軍隊モノの映画のビデオばかりあり
祖父は病気をおして死ぬまで戦争モノの小説を書いていたという影響もあるのですが…。
潜水艦なんて、めったに乗れるもんじゃない!と興奮。
行きたい行きたい行きたい行きたい、と40回くらい連呼して、ようやく予約してもらいました。
(まあ、興味ない人にとってはないわな…申し訳なし。)
まずは舳先までクルマで行きます。主要ホテルのお迎えバスを利用することもできます。
早く着き過ぎて、ドアが閉まっていて焦りましたが…というか張り切りすぎたようです。
ここでも従業員さんは日本人、っていうかお客は全員日本人でした(笑)
定刻になると船が来て、潜水艦のある場所まで運んでくれます。
船内には頭が痛くなるほど冷たい水と麦茶(笑)がセルフサービス。
先週、熱射病になったばかりだったので、マメに水分補給をします。
船をとばす周りの風景も美しく、太陽の光量が違う感じです。
グアムの島には、地形上ポコっとCの字型に囲われている大きな港があり、
その地形から外部の目を遮断できることもあって、海軍が演習で使っているそうです。
近づけませんが、グアム通の同行者いわく、グアムで一番美しい砂浜なんだとか。
このすぐそば(もちろん外)に、潜水艦は待機しています。
船を潜水艦に近づけて固定し、入艦です!もちろん、ハシゴをおりていきます。
観光艦なので、ごりごりの軍隊武装とは全然違いますが、かなり急。
中は大変狭い!背中合わせで両側の窓に張り付く感じです。
席によっては外が見えないのかなー、と想像していたので、こりゃいい、と着席。
潜水艦はまず10メートルちょっとまで潜行し、潜水艦特有のゆるゆるなスピードで進みます。
1.5ノット、という響きにひとりで萌えます。1.5ってことは約3km/hですね。遅くないですよ。
現在は40ノット台ともいわれる潜水艦ですが、現代ではみな国家秘密の公称なので、半世紀昔ですが戦時中のものを参考にしましょう。
潜水艦は、映画『終戦のローレライ』のモデル、元フランス海軍の全長110mの“伊507”でも、
水中の最大速力は10ノットです。(1ノットが約2km/hですから、だいたい20km/h弱ですね。)
日本軍最後の戦果と言われ、現在絶賛上映中の映画『真夏のオリオン』のモデルになった、かの米重巡洋艦“インディアナポリス”を撃沈した“伊58”の6.5ノット位が平均的な速力でしょうか…
ちなみに大戦中の世界最速の潜水艦は24ノットで、日本軍が所有していました。
(公称では戦艦大和の27ノットということになっていますが、わたしはこれはウソだと思います。)
漫画『沈黙の艦隊』のスペック設定は速力50ノット、最大潜航深度1000メートルというものですが
安全潜航深度は100メートル程度、深度1000メートルなんていったら1平方cmあたり100kgの圧力がかかるわけで、いかにありえない設定かということです!何時代だよ!!
フィクションだったらなんでもやっていいのでしょうか!!!!
もっとも、大戦下の旧ソ連軍には速力50ノットの潜水艦の開発計画もあったわけなのですが、…
…。
……。
………おっと。
話がずれまくってきましたのでこの辺で戻します。(落ち着け、落ち着け。)
さてこちらが艦からみた海の写真です。
水圧もまったく感じません。浅瀬なので、すぐに海底です。
びっしりと珊瑚礁で埋まっており、魚がたくさんいます。ニモもいます。
そして場所を移し、今度は深海まで潜ります。水深40メートルを突破です。
ここから一気に浮上。ディズニーシーでもお馴染み、窓に無数の気泡が張り付きます。
艦もすこし傾きながら浮上し、わたし的にはこの瞬間がいちばん「おぉぉ」となりました。
乗艦自体は40分くらい。はじめての海底(というよりは潜水艦)を堪能したのでした。
最終回の次回は、テンションをリゾートに戻してお届けします。
地球の舳先から vol.130
グアム短信 編 vol.3(全6回)
さて。無事、連休のグアムから帰って参りました。うん、ほとんど日本だった!
これから4回にわたる連載では、「僻地トラベラー」の肩書きを返上します。
ので、「僻地じゃない」と怒らないでください。読者の皆様。そしてJunkStageの編集スタッフさん。
ひょんなことから、行ってまいりましたグアム。
朝10時の飛行機だったため、前日は成田空港の近くのホテルにて前泊です。
ノースウェスト航空。…高校のときの修学旅行以来です。
アメリカ圏。…キューバ帰りに入国拒否されて以来です。
どきどきしながら出国。出国ピークは3連休初日の前日だったようで、空いてる空いてる。
そして、初のまともなビジネスクラス。
実はモンゴルへ行ったときビジネスクラスだったのですが、チャーター機だったので。
(チャーター機のビジネスクラスは、食事とかホスピタリティはエコノミーと一緒なのです)
座席の広さに感動です。ほぼ180度のフラットシートになるようで。
座るとウェルカムドリンクというわけで、シャンパンが出てきます。器がプラスチックじゃない!
お食事は、前菜に海老のマリネ、ガーリックトースト、メインは私はビーフを選びました。
フレンチらしく、甘めのソースがかかっていて美味しい。
ガーデンサラダは、ドレッシングが和風かシーザーから選べ、その場でかけてくれます。
デザートにはチョコレートの乗ったキャラメルムースと、フルーツが3種。
でてくるワインも、あの飛行機特有の300mlくらいの瓶ではなく、普通のワインです。おいしい。
カクテルも、オーダーすれば何でも作ってくれます。なくなるとすぐ注ぎにきます。
心配した入管も、無事通過。とはいえ結構、きちんと見ている印象でした。
パリのように、見もしないで適当なページにバーン、とハンコを押しながら
「オハヨゴザイマーシュ」とめっちゃ笑顔、なーんてタイプの入管ではありません。
(初訪問のとき、この瞬間“おフランス”のイメージが崩壊したワタシ…)
生態認証として、眼の角膜と遼指の指紋スキャンをとられます。超精密な個人情報。
アメリカは年間何千万人の生態認証リストを持っているわけで、やはりすごい国です。
泊まったのは、シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート。
ラグーナ、という名前の通り、とっても水が多い。プールは水平線と平行に作っているとのこと。
いわゆる目抜き通りのタモン湾周辺からは、すこし離れたところにありますが
海を一望できる場所。潮の満ち干きも、ゆっくり眺めてられます。
内装はビッグスケールのロの字型で、巨大アトリウムには滝!
階段状にぎざぎざな外観になっているのは、コーナーの部屋はスイートルームとして、全室に露天ジャグジーをそなえているから。
どこの階でも、テラスにでれば、上の部屋の屋根、ではなく広い空が見られるようになってます。
それが、コーナースイートの特権。お部屋からみたテラスがこちら。
いやー。リゾートですねー。
ベッドルームはやや手狭ですが、2部屋に、テラスが2つL字型につながった贅沢なつくり。
1つのテラスはパラソルセット、もう1つがこのジャグジースペース。
冷蔵庫の中身も、バドワイザー、ハイネケン、コロナとたっぷり。
アメニティはたっぷり50mlサイズのロクシタンと、シュウウエムラ。勿論お持ち帰り(笑)。
バスルームの浴槽も足を伸ばして入れる大きさに、猫足で可愛い。シャワーブース別。
リビングのメインテーブルには、サービスで赤ワインが1本。連泊しても貰えるのだろうか…。
10階にはクラブラウンジがあり、スナックやソフトドリンク、お酒をサーブしてくれます。
PC、プリンターなども揃っていて、広いソファで海を見ながらちょっと仕事…なんてことも。
下の写真は、クラブラウンジでいただいた朝食風景。
なんかバイキングさえ、華やかに見えてくるから不思議です。
ホテルといえばオムレツ、ということで、好きな具を選ぶとシェフがその場でつくってくれます。
エントランスも開放的な限り。
ホスピタリティは、といえば、東京のシティホテルにはかなうはずもありませんが、
ロケーションと開放感だけで◎、です。
従業員さんはもちろん日本語はぺらぺらな人ばかり。
少なくとも片言ではみなさん喋れるので、ほとんど異国にきた感じはしないですね。
観光客も、ほとんど日中韓といった感じでした。
(まあ、グアムって、アメリカ本土からみるとかなり遠いしね…)
そんなわけで、やたらラグジュアリーなAir+Hotelでした。
このAir+Hotelを、わたしは旅の「スペック」と呼んでいます。
わたしの場合は、Airで我慢してHotelで贅沢する場合が多いです。
といっても、去年のパリの苦い経験から、もうChina Airには乗りませんが…
この日も、Airのアップグレードは予定外に偶然のラッキーだったのでした。
そして「スペック」以外のソフト部分をつくるのが旅のおもしろさ。
とはいえハード部分が恵まれていると、滞在中の体力の持ちが全然違うなあ、とも思ったり…
次回は、1日目の様子をお届けします。
地球の舳先から vol.129
グアム短信 編 vol.2(全6回)
そんなわけでEsta詐欺に遭うもののすぐにカードを止めてもらい事無きを得ました。
無類のクレジットカード嫌いですが、こういうとき便利ですなぁ。。
にしても無知ってこわいですねー。
そしてのっけからいやーな感じな予感のするグアム行きです。
今回も引き続き、Esta申請話。ワタシのパスポート的には仮想敵国であるアメリカのビザ免除システムです。
申請自体はカンタンです。パスポート情報や渡航フライトなど、いわゆるよくある入国カードに
書くような情報をWebで入力していきます。次のステップはYes/No申請。
これが…英語の直訳調なので、ちょっとおもしろかったのでご紹介。
「A) 伝染病にかかっていますか? 身体的または精神的障害を患っていますか?
麻薬常習者または麻薬中毒者ですか? 」
…のっけから麻薬ネタ。
「B) これまでに不道徳な行為に関わる違法行為あるいは規制薬物に関する違反を犯し逮捕されたこと、あるいは有罪判決を受けたことがありますか? 2つ以上の罪を犯して合計5年以上の禁固判決を受けたことがありますか? 規制薬物の不正取引をしたことがありますか? 犯罪活動あるいは不道徳な行為を行なうために米国へ入国しようとしていますか?」
…罪、1つならいいのかよ?! 国民性?!
…そして「不道徳」な行為って何?! ナンパとか?!
「C) これまでに、あるいは現在、スパイ行為、破壊活動、テロリスト活動、もしくは集団殺戮に関係したことがありますか、あるいはしていますか?1933年から1945年の間に何らかの形でドイツ・ナチス政府やその同盟諸国に関連して迫害行為に関係していましたか? 」
…しゅ、集団殺戮、、、
「D) 米国で働くつもりですか。米国から国外退去、あるいは強制送還されたり出国を命ぜられたことがありますか?不正手段または虚偽の申告によって米国ビザの取得または入国を試みたことがありますか?」
…「働くつもりですか」って。そんなつっかかんなくても。
「E) 親権を持つ米国市民からその子供を取り上げ、拘束し、あるいはその親権を渡さなかったことがありますか?」
…コワイ…
「F) 米国のビザまたは米国入国を拒否されたことがありますか。または、発行された米国ビザを取り消されたことがありますか?」
…う、う?!(汗
かなりグレーな質問が最後にありましたが気にしない気にしない。
最後に署名がわりに下記に「同意します」をチェック。
「権利の放棄: 私は、ESTAで取得した渡航認証の期間中、米国税関国境警備局審査官の入国に関する決定に対して審査または不服申立を行う、 あるいは亡命の申請事由を除き、ビザ免除プログラムでの入国申請から生じる除外措置について異議を申し立てる権利を放棄する旨の説明を読み、 了解しました. 上記の権利放棄に加え、ビザ免除プログラムに基づく米国への入国の条件として、私は、米国に到着時の審査において、 生体認証識別(指紋や写真など)を提出することにより、米国税関国境警備局審査官の入国に関する決定に対して審査または不服申立を行う、 あるいは亡命の申請事由を除き、ビザ免除プログラムによる入国申請から生じる除外措置について異議を申し立てる権利を放棄することが再確認されるものであることに同意します.」
さて。ここまで。即時審査に入りますが、このシステム、日本人にとってはあってなきようなもの。
そもそもEstaでビザを取れる国というのが決まっていて、“そうでない国”からの渡航制限をするというのがこのシステムの大きな目的なので、同盟国の日本人にとっては儀式的な意味合いしかナイ。
パスポート情報を入力して、全部「いいえ」にしたらそれで終わりな訳です。
もっとなんか、色々と審査的なものが入るのかと思っていたので、逆に不安になるワタシ。
そして認証結果がその場で(数秒後)表示されます。
「あなたの渡航認証は許可され、ビザ免除プログラムに基づき米国に渡航することができます。
この回答は、米国への入国を保証するものではありません。
最終決定は入国地で米国税関国境警備局審査官が行ないます。」
………………………やっぱり…………………………Σ(T▽T;)
委ねようではありませんか。米国税関国境警備局審査官に………
出発まで、あと両手でかぞえられる程度。不安だなぁ…
↑宿泊。あたりまえだけれど安宿なんてないらしい。
ちゃっかりバカンスしてきま~す♪(入れれば。)
地球の舳先から vol.128
グアム短信 編 vol.1
また「僻地じゃない」と突っ込まれそうだが。
しかもこんな7月に。バカンスなの?それは僻地トラベラー的にどうなの?
と、突っ込まないでください。ワケありなのだから。
おまけにたったの1泊! びっくりな突貫である。
さあ、この時点で遊びじゃないとわかるでしょう。 そして…
……アメリカ圏じゃん……。
というのが、渡航を2週間先に控えた執筆時現在の唯一にして一番の懸念事項である。
そう、アメリカ。United States of America。世界一の勘違い国家。
またしても同じ話をすることになるのだが、私のパスポートはアメリカに基本、入れない。
なぜなら敵国キューバの入国スタンプがびっしりついているからである。
結局入国管理の担当者の緩さによるのだが、基本的には、イスラエルのスタンプがあるとヨーロッパ各国へ入れないように、キューバのスタンプがあるとアメリカには入れない。
だから、キューバへ観光でいく場合には「ツーリストカード」なるものを発行してもらい、
そこに入出国のスタンプを押して、パスポートには痕跡を残さない(北朝鮮も同じ方式)。
のだが、現地でビザを申請する場合はばっちりパスポートにキューバビザが貼られる。
どころか、1回キューバを出たり入ったりするたびに政府の許可が必要なので、また貼られる。
わたしは2回、キューバ居住中に第3国へ出たり入ったりしたので、べったり3枚分キューバ。
とはいえワタシ別に怪しくないし、とてもテロリストとか共産主義運動家なんかに見えるわけないし、第一若いしオンナノコだし。…とたかをくくっていたのが、嗚呼19歳の頃のわたしであった。
ナメてかかったアトランタの空港でわたしは拘束され、別室で尋問を受け、あげく
「君が政治犯でないことはよくわかったが、アメリカ国家の土は踏ませない。
明日の飛行機が来るまで、空港の中で待て。寝る場所?ベンチがあるだろ!!」
というアメリカ式洗礼を受け、泣く泣く一夜をすごした、のである。
憤慨したわたしは帰国早々この事情を話しパスポートを変えようと意気揚々向かったところ
パスポートセンターで「政治目的での交換は受け付けられません」と言われ愕然とした。
そうかこんな国にいて「海外旅行」が道楽にしかおもえない環境にいるけれども、
「国を越える」、ということはすなわち国際的に見れば政治行為ともとれるのだ、と。
もちろん、「なくしました」と嘘をつけばまっさらなパスポートが作れるのであるが、
こうした旅の軌跡は言い過ぎかもしれないがわたしの生きてきた軌跡でもある。
それに…あんたらアメリカは世界の中心とかいってえらそうぶってるけど、
アメリカに入らなくたっていっぱい旅はできるもんね!!という矜持の元、
5年間このパスポートとお付き合いし、色々な国を回ってきたのだった。
が…。
オトナになれば、自分で渡航先をきめられない場合も多々、あるもので。
第一趣味以外で海外に行くことなどないだろうと決め付けていたところが危ういのだが、
グアム、である。
もちろん本土ではないから緩いだろうし、第一グアムなんて(あくまで観光産業的にの話)
日本の属国みたいなもんである(なんと乱暴な)。
そうはいっても一抹の不安と、ちょっとしたアメリカに対する鬱々とした気持ちに苛まれる。
しかも行くのはひとりではない。わたしだけ追い返されたりしたらどうすんだ。どうすんだ?!
と、同行の方から連絡が。「ゆうさん、Esta申請しといてくださいね。」
忘れていた。そうなのである、アメリカへ行くのにはビザが必要になったのだった。
これは実はわたしにとっては追い風。
ビザが事前に発給されるのであるから、出ないなら出ないで事前にわかるのだし、
一旦承認が出てしまえば入国管理でごにょごにょしなくて済むというもの。
しかもインターネットで申請できるし、ほとんどその場で認証が下りる、ゆるーいものである。
よし!!!! Estaだ!!!!
と急いで申請をしようとしたわたしは見事にワンクリック詐欺並の業者に引っ掛かった。
Estaの申請は無料なのだが、代行業者が「このサイトが公式」をうたって手数料をふんだくる。
いまどきそんなのに引っ掛かるか…?と自分でも思うけれども、みなさんに啓蒙。
1)Estaは無料です。
2)Googleの広告表示枠は詐欺業者だらけです。
営業妨害ですって? だって事実ですもの。
そんなわけで次回も、ひとりで波乱万丈状態のEsta申請についての小噺をおおくりしますv