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2008/08/23

地球の舳先から vol.82
パリ滞在記録 vol.16

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ユーロスターに乗りたいとわめく母を連れ、一路ロンドンへ。
パリ→ロンドンは、乗る前にパリの北駅にてフランス出国&イギリス入国審査。
EU圏以外の人間は、イギリス入国審査でやたら質問される。
のか、わたしの複雑なパスポートがそうさせたのかはわからないが…

ユーロスターは快適。とくに見るものもない田園風景を抜け、2時間弱で定刻ロンドンへ。
わたしはとことん美術館やらお城やらお寺やらというものに興味がないので、
10メートル歩くごとに写真を撮る母とは違い、今日のいちばんの楽しみは
最高級ホテル「Dorchester」でピアノの真後ろの席を予約しておいた、
本場イギリスのアフタヌーン・ティー。(写真)
ピアニストが男性だったのが意外。日本だとこういうシチュエーション、ほとんど女性よね。
ピアノはクラシックではなく、センスのよいジャズ。雰囲気最高。

紅茶は20種類以上のなかからセレクトでき、最初に出てくるサンドウィッチは食べ放題。
サーモン、シーフード、タマゴ、きゅうりとクリームチーズ、チキン、など6種ほど。
次にお口直しのレモンジュレ&ムースがでてきてから、鳥かご(笑)登場。
1人分はスコーン2つにケーキを3つ。
わたしはイチゴのタルト、カフェシュークリーム、オペラをチョイス。

こちらに来てびっくりしたのが、パンやケーキ類の味の違い。
湿度が違うから、同じ食べもののはずなのに全く食感が違う、とは聞いていたけれどその通り。
とくにパリで食べたマカロンにはたまげた。
手土産には躊躇されることからもわかるように、日本では嫌いな人も少なくないマカロン。
わたしも得意じゃなかったのだが、友人が「モノが違うから絶対食べてきたほうがいい」とあまりに勧めていたもので食べてみたら、「フォンダンショコラですか?!」と思うほどの外側サクッ&内側とろーり。
世界は広い。広いのだ。
で、ここのスコーンも、なんかスコーンじゃないみたいであった。

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その他のロンドンは、ダイジェストにて省略。
テムズ川をクルーズし、時計台があまりに有名なビッグ・ベン、
チケット購入まで含めると2時間弱並んだ、新名物スポットとなっている360度ガラス張りの観覧車。
(これが高い。15ポンド=3000円。所要時間1周30分でロンドン一望。)
そしてバッキンガム宮殿と、おなじみの格好をした衛兵さん。
門の外側からしか見なかったので衛兵が豆粒のように見え、母は
「あれ、中にヒト入ってるの?」とおかしな発言をしていた。着ぐるみじゃないよ、多分…。

ロンドンは緑も多く、都会のようでありながらほのぼのとしている。
歴史的な建物も多いのだが、とくに保護されているというよりは普通に建物として使用されていて、
不思議に景観と馴染んでいた。
最初は日帰りでロンドンなんて無謀だなあ、と思っていたのだが
見るべきスポットが割と固まっているので、ロンドンだけであれば1日でもじゅうぶん楽しめるかも。
もちろん、本場ブリティッシュパブでフィッシュ&チップスも忘れずに。

そしておそらく、日本人には気質的にこちらのほうが合う。
駅のエスカレーターも「歩かない人は右に寄って!」とうるさいくらい書いてあるし、日本と近い。
ちゃんと並ぶし、空気を読むし、全体的にきちっとしている印象。
すくなくとも、エスカレーターを1段ずつ詰めて乗ると上のほうで玉突き事故状態になるパリよりは。
そういった意味ではストレスを感じずに過ごせそうではあったが、“東洋人”に対する視線と対応を見ていると、パリという街の珍しさもあらためて感じてしまう。

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自分でも感動した本日のベストショットがこちら。
ハイドパークに居たリスさん。
走り回る彼(?)を追いかけカメラを向けると、ちょうどドングリ両手のすごい写真が撮れてしまった。

ちなみに今回の滞在、わたしはあんまり写真を撮っていない。
いつも写真を撮ることばかりに躍起になりすぎてしまって、景色をみるときもアングルを考えてしまい、
「こんなことしてたらカメラになっちゃう」とか思ったためである。
加えて、2台持っていったカメラが2台とも不調で、写真の読み込みが正常にできない状態。
これにはさすがに一瞬青くなったのだが、最近のカメラはとても優秀で、
家の中の無線LANを拾って、何もしなくてもWebサイト内のピクチャーフォルダにデータを転送してくれている。すごいですよ。Nikon/COOLPIX(ブロガーモニターでの頂きもの)。

さて帰りのユーロスターは、奮発して1等に。
シャンパンのアペリティフから始まり、盛りだくさんのコース料理!
最後はカフェ&チョコレートで。ワインともども堪能し、本日5食目。

家に帰ると、観光疲れとエッフェル塔のしたで夕立大雨に降られたのがたたって熱がでていた。
明日は寝て過ごそうっと。

それではまた明日。