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2009/02/01

はじめまして。

ユニサイクリスト(一輪者)の安藤勇太です。
ひょんなことから、6歳のときに、輪がひとつしかないちょっとおかしな乗り物に足をかけてしまい、
早17年…
いまだ降りられずにいます。

さて、「一輪車」と聞くと、皆さんはどんなものを思い浮かべるでしょうか。

サーカスでピエロが面白おかしく乗っている姿?
子どもが公園で楽しそうに練習している姿?
おっちゃんが汗を流しながら工事現場で押している姿?

おそらく、この3つのどれかではないでしょうか。

私が乗っている一輪車はサーカスのピエロや公園の子どもと同じものです。
残念ながら工事現場のおっちゃんが押しているものとは違います。
差別ではありません。区別ですのであしからず。 

サドル(イス)があり、ペダルがあり、もちろんタイヤもひとつです。
タイヤの大きさや使われている素材など、細かい部分での違いはありますが、基本的な構造はまったくかわりません。
ただ、サーカスのピエロや公園の子どもと少し違うところといえば、一輪車に乗って誰よりも速く走ろうと本気で日々努力をしているということだけです。

そう、私が専門としている競技は、一輪車に乗って速く走る‥
これが一輪車競技 レースです。

でも最初は公園の子どもの想いとたいしてかわらず、「”クラス”で一番速く走れたらいいな。」というものでした。
それがいつしか、“学校”、”町内”、”市”、”県”、そして”日本”、ひいては”世界”と広がっていきました。
しかし、スケールは大きくなりましたが、基本的な想いは子どもたちとかわりありません。

『一番速く走れたらいいな。』

そのような想いで、一輪車をスポーツとして本気で取り組む人のために、
地方大会、全日本大会が一年に一度、国際大会が二年に一度、開催されます。
私は“700Cクラス”という、トラックレースでは一番大きなタイヤサイズであり、最もスピードの速いクラスに出場しています。
3年前にスイスで開催された国際大会で100m、1500mで優勝し、昨年デンマークでの国際大会で1500m二連覇を達成しました。

私の行なっている一輪車競技 レースを簡単に説明するとこんな感じです。
ちなみに、一輪車競技は陸上競技場でスピードを競うレースの他にも、
オンロード(サイクリングロードなど)で長い距離のタイムを競う“マラソン”、
オフロード(山など)でマウンテンバイクと同じようなことを一輪車で行なう“マウンテンユニサイクル”、
体育館などで技術や芸術性を競う“演技”、
一輪車に乗ってバスケットを行なう“ユニサイクルバスケ”などがあります。

一輪車競技の普及・発展のためにも、競技に関する詳しい話やパフォーマンスなどについてこれから書いていきたいと思います。
しかし、ただの一輪車紹介ではなく、一輪車やスポーツなどの今までの経験を通して、一輪車やスポーツに興味がない人が読んでも楽しめる、何かを感じとれるようなものにしていきたいと思っています。

 そして、私がこのコラムを書き終える頃には、
「一輪車」と聞いて、皆さんが格好良いユニサイクリストの姿が思い浮かぶことを夢みています。

どんな道になるかはわかりませんが、
この山登りに同行していただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。

2009/02/01 04:46 | 自己紹介 | No Comments