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2012/03/31

前回はフリーダイビングの競技種目についてご紹介しました。
今回は、大会は誰が主催しているのか?いつどこで行われているのか?
世界大会とは?代表選手はどのように選ばれるのか?といったことをご説明します。

フリーダイビング団体:AIDA InternationalとAIDA Japan
「競技」としてスポーツが成立するためには統一のルールが必要です。ルールを設けたり、競技を普及するにあたり、フリーダイビングも他のスポーツ競技と同様の団体があります。フリーダイビングの国際団体としては「AIDA International」という組織があり、各国のフリーダイビング団体がそこに所属しています。AIDA Internationalの本部はスイスにありますが、様々な国のメンバーで成り立っています。日本ではジャパン・アプネア・ソサエティ(通称JAS)という団体がありこの団体がAIDA日本支部(AIDA JAPAN)として活動しています。選手として公式な記録を残したり、代表選手として世界大会に出場したい日本人はJASに選手登録を行うことになります。

大会はいつ、どこで行われているのか?
マラソン大会や水泳大会のように競技人口が多いスポーツとは違い、ひっそりはしていますが、実は国内でも年間いくつもフリーダイビング大会が開催されます。気温や水温の問題から、海洋競技は季節や地域が限られていますが、プールの大会は冬でも開催されています。昨年は一年間でプール・海洋合わせて8回の大会が開催されました。今年は昨年よりさらに沢山の大会がありそうです。今年になって行われた/行われる国内大会は以下の通りです。9月のニースでの大会は国内大会ではありませんが、日本人選手が多く出場するため、記載しておきます。

≪2012年のフリーダイビング大会(2012年3月現在)≫
2月19(日) True North Static Challenge vol.1(プール競技)
3月11(日) 東北支援Apnea Academy 2012 indoor記録会(予定)(プール競技)
3月18(日)  True North Dynamic Challenge vol.1(プール競技)
3月25(日) True North Static Challenge vol.2(プール競技)
5月19(土)・20(日) JAS主催:インドアカップ2012 in 館山 (プール競技)
7月14(金)~16(日) フリーダイビング沖縄大会 DEEP WATER CUP 2012(海洋&プール競技)
*9月9日(日)~16日(日) AIDAフリーダイビング世界選手権 inフランス(海洋&プール競技 団体戦)
10月20日(土) 真鶴フリーダイビングクラシック2012(海洋競技)

*現時点で日程が把握できている公式大会を記載しました。これからさらに大会が開催される可能性があります。また、これ以外にも海外の大会は多数行われており、日本人選手も参加しています。

記録とポイント
フリーダイビング大会では、安全に競技が出来るか、公正に記録認定出来る環境が整っているか、などの基準をクリアした大会がAIDA公認の大会となります。公認大会での記録は公式記録となり、国内外のランキングに反映されます。認定された記録はポイントに換算され、各選手ごとの持ち点、となっていきます。代表選手になりたい場合、一定の期間に各種目で公式記録を残す必要があります。
- 深度競技 1 メートル=1 ポイント
- ダイナミック系 1 メートル=0.5 ポイント
- スタティック・アプネア 1 秒=0.2 ポイント
もっと詳しく知りたい、という方は競技ルールの熟読にトライしてみてください。
なお、最近では多くの大会で「トライアル」という枠が設けられ「公式記録はいらないけれど、競技にトライしてみたい」という人にも広く門戸が開かれています。

世界大会
AIDAが主催する世界大会は個人戦、団体戦が一年ごとに交互に行われます。

≪個人戦≫
個人戦は前回ご紹介したそれぞれの種目のランキングの上位者が各国代表となります。海洋競技(3種目)とプール競技(3種目)とに大会が分かれ、それぞれ開催時期・場所等も異なります。2011年は海洋競技がギリシア、プール競技がイタリアで行われました。個人戦は各選手が自分の得意種目に磨きをかけて出場するため、ナショナルレコードなど大記録が出やすいことが特徴です。また、個人がそれぞれの挑戦をする、という性格上、大会自体の雰囲気も比較的自由なものになるようです。

2011年の世界大会個人戦の様子
・野田幾子apnea report
AIDA Individual Depth World Championship 2011
(海洋競技世界大会:2011年9月ギリシア/カラマタ)
World Championship AIDA 2011:EUROPE EVOLUTION CUP/WORLD CHAMPIONSHIPS INDOOR 
(プール競技世界大会:2011年10月イタリア/リニャーノ・サッビアドーロ)

≪団体戦≫
一方、団体戦はオールマイティにバランスが取れていることが重要です。
コンスタント・ウェイトウィズフィン/ダイナミックアプネア・ウィズフィン/スタティック
の総合得点の上位者が代表として選ばれ、3人一組のチームで他国とこの3種目の総合得点を競います。バランスが取れた能力や、チームでの総合力が要になります。また一人の減点や失格がチーム全体に影響するため、個人の記録を伸ばすことより、「綿密な作戦に基づきチームとして着実にポイントを獲得する」という色合いが濃くなります。このため団体戦は個人戦とはまた違った緊張感が生まれます。前回2010年の世界大会は沖縄で行われ、女子が金メダル、男子が銀メダルという快挙を成し遂げました!

2011年の世界大会個人戦の様子
野田幾子apnea report(団体戦の見どころなどをわかりやすく解説してあります。)
WC2010沖縄:フリーダイビング団体戦・基礎知識

・団体戦海洋競技のムービー(※映像は海洋競技のみ)

by aidawc2010

・金メダルを獲得した日本女子チーム

   photo by Junko Ueki

今年の見どころ
今年は2012年9月9日からフランスのニースで団体戦が開催されます。2010年7月17日から2012年7月16日までの2年間の公式記録を元にした、3種目の合計ポイントでの上位者男女各3人から選出されます。今後行われる大会の度に記録が更新され、候補者ランキングの入れ替わりが起きてくることでしょう。(ちなみに私は暫定4位)

AIDA Team World Championship 2012日本代表選考について
http://www3u.kagoya.net/~jas-apnea/selection2012.html

シーズンが始まったばかりの現在では、まだ全ての種目の記録がそろっていなかったり、公式記録がないだけ、という隠れた実力選手も数多くいます。そのため今年は誰が出場することになるのか、これからの大会に注目です。 いよいよ、2012年のフリーダイビングシーズが本格的に始まります!

2012/03/31 11:58 | 基礎知識, 大会 | 2 Comments

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[…] ながら日本ではマスコミでの報道などはほとんどされませんが、前回2010年の世界大会は 沖縄で行われ、女子が金メダル、男子が銀メダルという快挙を成し遂げました。(詳細はこちら) […]

[…] 今年はフリーダイビングの世界大会は個人戦の年(昨年は団体戦)にあたります。プール種目に関しては6月にセルビア・ベオグラードでAIDA World Championship 2013(プール個人戦)が開催されます。例年、世界大会は秋以降に開催されることが多く、これに合わせて実質の日本代表の最終選考会となる「フリーダイビング・インドアカップ・イン館山」もGW明けに行われるのが恒例ですが、今年は1ヶ月以上前倒しの4/6-7に(来週)開催されます。(⇨世界大会選考の解説についてはこちら参照) […]