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2015/01/04

「忙」という文字が空気中を秒速で飛び交い、歩いているだけで呼吸とともに体内に吸収されていく錯覚を覚える師走のスーパー・ビジー都市トーキョーを飛び立ち、一路向かったタイのタオ島

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地図データ@2015 Google

バンコクから南に500kmほど離れたタイ湾に浮かぶ、飛行機も止まれない小さな島です。タイ語ではKoh Tao(コタオ)、Koh は島、Taoは亀。その形から「亀の島」と名付けられています。トーキョーとは対極、名前からしてノンビリとした響きです。日本ではあまり知られていないものの、欧米人やコアなダイバーには密かに人気がある島です。

マレー半島の反対側のプーケットやピピ島はこの時期は海況も最高でハイシーズンですが、東側のタオ島はまだ雨期を抜け切っていない。その上地形的にDeepな外洋のBlue waterは期待出来ない。あまり情報もない・・

ただ、ここには、「Apnea Total(アプネア・トータル)」というフリーダイビングのトレーニング施設があるという情報だけを頼りに。

そして「タオ(=道)」という響きに吸い寄せられるように、行って参りました。
縁もゆかりも無い亀の島へ。

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画像@2015 Cnes/Spot Image,DigitalGLOBE,Landstat,地図データ@2015 Google

 

■バンコク到着からタオ島へ
バンコクからタオ島へのルートは主に3通り。(1)バス+船(2)飛行機+船(3)寝台列車+船。圧倒的に安価なのは(1)のバスルート。budget travellerとして当然バスを選択したいところでしたが、スケジュールが合わずに空路を選択しました。

バンコク到着の夜は簡素なドミトリーにチェックイン、ここで数時間の仮眠を取り、早朝のドンムアン空港から国内LCCのNok Airでチュンポンへ。

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Nok Air、クチバシマークがかわいく、リーズナブルなタイ国内のLCC。

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飛行機の中で、夜明けを迎えました。眼下には亜熱帯の風景。

チュンポンの船着場には朝9時に到着。さあ、、ここで4時間の待機です。
強烈な波を眺め、、「船、本当に出るのだろうか・・」などと心配しながら・・

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海と、空と、FREE Wifiがあれば、4時間なんてあっという間。タイではWifiに困ることは殆どありませんでした。結局海が荒れていたため、この港ではなく別の港から運河を経由してフェリーは出航することになりました。

■フェリー
高速フェリーで約2時間。竹芝から大島、みたいなイメージで楽勝な船旅を想定していました。乗る前に「酔い止めピルは飲んだか?」と乗組員に聞かれましたが、「あはは、大丈夫〜」と受け流し・・
海風の心地良い甲板へ。(それにしても欧米人ばかり・・ここはどこ?という感じ。)

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最初の数十分は穏やかな運河をゆっくり走行。水は泥水のような色をしています。運河には沢山のカラフルな船があり、そこには漁師さんらしいおびただしい数の人が乗っていました。フェリーが通り過ぎるとどの船からも派手なアクションで手を振ってくれる、マストの支柱によじ上ったり。カラフルな船の上で小さくうごめく人たちは妖精みたいで、おとぎ話のような光景に思えました。

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運河を抜けたとたん、楽しい船旅の様相は一変・・・

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いや、、凄かった・・。。

甲板から命からがら船室に入り、どこでも良いからカラダを安定させようと近くの座席に転がり込む。

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窓を見ると潜水艦か?と思うくらい一面の水しぶき。

そして次々に聞こえてくる、、・・船酔いによる不穏な音と立ちこめる臭気。明らかにそれは伝染し、僅かな時間に、さっきまであれほど元気だった欧米の旅行者たちが次々と倒れていきました。。

まさに悪夢のような光景

タイ人の乗組員はそんな中をひょいひょいと歩き回り、「使用済エチケット袋」を回収して新しいものと交換しています。船酔い耐性は強い筈の私ですが、さすがにこの「酔いの伝染力」には太刀打ち出来そうも無く、激しく傾く船内で何とか真鶴のエリさん直伝の「酔い止めバンド」を腕に装着。そして「万一の事態」(酔いよりむしろこちらのほうがシビアに怖かった・・)に備え「非常出口と救命器具の装着方法」を必死で探し頭にinput。その後は音と臭気をシャットアウトすべく、イヤホンで音楽を聞き耳を塞ぎ、目をとじ、マスクをし・・そして瞑想。。。

ひたすら瞑想・・

ナニも聞こえない、、ナニも見えない

peace mind……

明らかに心拍が下がり、やがて時間の感覚がなくなり・・・・

ん??これってStatic(息堪え)?フリーダイビングの技術ってこんな時に役立つんだなあ・・などと思いながら。

は、と我に帰ると、タオ島の港メーハートに到着していました。。船の床は汚れ、溌剌と元気だった旅行者たちはげっそりと憔悴し、でも何故かこの航海を乗り切った達成感と連帯感のようなものを感じながら、タオ島の地面を踏みしめたのでした。私は遥々トーキョーから航海してきたような気分で、心の底から思いました。

地面って素晴らしい!

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これはメーハートの港。雑然と賑やか。ちなみにこの後さらに海は荒れ、夜の船は欠航したようです・・(そもそも昼間も日本だったら120%欠航レベルだったと思う・・)

■サイリー・ビーチ
ともあれ。無事にApneaTotalは見つかり、そしてすぐ近くのリーズナブルで居心地の良いバンガローに落ち着くことが出来ました。
booking.comにもagodaにも全然出ていなかった。目で見て足で歩くことも大切です。

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サイリービーチの夕暮れ。

ここは、初めて来た場所には全く思えません。何だか、葉山の一色海岸でまったりビールを飲んでいた数ヶ月前の「夏」を巻戻ししたような感じ。もう夏も終わりに近づいているような雰囲気。エンドレス・サマーという言葉がぴったりです。

年の終わりから、夏の終わりへ。旅は場所だけでなくて季節まで移動するのですから、あのくらいの荒波は仕方なかったかな?

でも船酔いはゴメンです。SINGHAで酔うのは素敵です。マイペンライ♪

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※タオ島のハイシーズンは2月〜10月、この頃はとても海況は安定するようです。

2015/01/04 01:59 | トレーニング, 海の旅 | No Comments

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