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2013/07/28

7月初め、今年最初の海の大会に参加しました。関西のフリーダイビングチーム「無限」主催の「ゑびす杯」。福井県若狭湾内の神子の海で7/6(土)7/7(日)の2日間に渡り開催されました。

さて、現在の日本国内のフリーダイバーの分布をとても大雑把にくくると、関東・関西・沖縄の3大拠点があげられますが(あくまで大雑把に、です)競技人口の少なさ故、全国各地のフリーダイバーは国内外の大会で顔も合わせお互い親しくしています。が、今回単身で神子を訪れて見て、これまで知らなかった”関西フリーダイバー文化圏”に触れ、いちいち驚いて参りました!

(1)西は広い!
「無限」の練習拠点神子には愛知・三重・京都・大阪・・中部から阪神地区までかなり幅広い地域からフリーダイバーが集まっています。私は関西の土地勘が全然かったのですが、地図で見て改めて無限のメンバーが相当広範囲に渡っていることを認識しました。皆平気で車で2-3時間以上飛ばして集まって来ています。飛び交う関西弁も雅な京都弁からコテコテの河内弁まで、バリエーション豊富なわけです。にもかかわらず、「無限メンバー」は共通の雰囲気を持っているのは不思議です。


(アバウトな図です悪しからず・・)

(2)恵まれすぎた環境!
私は名古屋から車でピックアップしてもらい、一路北上。そして常神半島にやって来ました。入り組んだ入り江、キラキラした穏やかな海。まさに風光明媚!・・とカメラを構えたものの、車中からの写真は一枚もありません。何故なら、入り組んだ入り江故に、陸上移動はクネクネとしており、ジープの車中は全く穏やかではなかったので。(中部圏のメンバーは車好きが多いの仕方ありませんね)

そして無事に神子に到着すると、既に前日から無限メンバーにより準備は万端整えられており、すぐに競技会場へと出発しました。ここで改めて、何と穏やかな海・・・!と見惚れていると無限メンバーたちは「あれ・・波あるよ、今日・・」とザワついています。私から見ると「え。これってさざ波・・・というかほぼ凪では」に近い海況なのですが、神子は穏やかな湾内なので殆ど荒れるということが無いようで・・・羨ましい限りです。

     1日目:私から見たら十分穏やか、なのですが・・・・

     2日目・・・これが本来の姿とのこと・・・正に、鏡のような海面!

そしてさらに・・設備の充実。競技船は何と、湾内に常設!重いアンカーや機材を毎回運ぶ必要も上げ下ろしする必要もありません。私のホームである、真鶴での練習会とのこの違い・・。(真鶴はアンカー引き下ろしの重労働で女子の背筋が何故か発達してしまう・・・)何より羨ましいのは、風・流れ・うねりの心配がない海況です。練習中止という概念はほぼ殆どないとか。。神子のただ一つの弱点は最深深度が-50m程度なのでそれ以上のdeepダイブが出来ない、ということだけ。それ以外にはフリーダイダイバーには理想的な環境と言えるのではないでしょうか。

大会一日目、私はセーフティダイバーとしての参加でした。初めての神子の海は青く、静かで、クラゲがぷよぷよと浮かんでおり、どこまでも平和で穏やかな世界。「常神半島」「神子」という地名そのもの、神様に守られた場所なのだなあ、と感じました。

(3)夕食が超豪華!
さて、無事に大会第一日目が終了すると、、お待ちかねの夕食です。無限の定宿「ゑびす屋」さんの食事。噂でスゴいとは聞いていましたが、期待を上回る豪華さ・・・「翌日の申告深度は、夕飯のおかずを見てから考えた方が良い」(食べ過ぎてdeepに潜れなくなる)と言われていましたが・・・いや・・・これは冗談と思っていましたが、本当に、要注意です。ビールで乾杯するスタッフ達を横目に・・私は2日目に大会に出る選手なのでグッと我慢です。次回は大会は1日目に出ようと学習しました。


(4)楽しさ全開の一本!
そして翌日は大会。私はこの大会の最深深度-47mを、フィンをつけてコンスタントウェイト・ウィズ・フィン(CWT)で潜ることにしました。これは私の自己ベストより10m浅い深度です。今回の私の出場目的は、大会で記録を更新することではありません、本番慣れしたい(国内の海洋大会は非常に数が少ないため)ということ、あとは神子の海で潜ってみたい、という気持ちでした^^;   もちろん「せっかく公式大会なのだから別の種目で記録更新したら」などと勧められました。(ロープを手繰るフリーイマージョン、フィンを履かないコンスタントノーフィン、など自分が普段やらない種目なら、制限深度内で自分の記録更新が十分出来るので)が、昨日一日海にいた結果「モノフィンでこの海に潜りたい!」という気持ちが決まりました。

シーズン初めのこの大会、自分としても今シーズンでは最深の深度だったので、それなりに緊張感を持って臨んだ・・つもりでした。でも、驚くくらい一つも緊張の要素も、ネガティブな要素も混じりませんでした。半年ぶりのウォーミングアップ、そしてカウント、そして潜行開始・・・しばらくぶりの感覚を思い出しながらどんどん泳ぎ・・そして神子の海底へ。緑色の柔らかそうな海底。そこは水面と同じく優しい穏やかな表情で迎えてくれました。そしてゆっくりと味わいながら浮上。

最高にリラックス。楽しくて、潜れる嬉しさ全開、という一本でした!!
これは自分のメンタルコントロールというよりも、この土地、神子の海、無限の人たち、全てが作り出す雰囲気のおかげなのだと思います。昨年の最後は何故かこんなに楽しい気持ちで潜ったダイビングはなかったので、期せずして最高のリハビリになりました^^)

海から戻り、慌ただしく片付け。無限の副代表であり、京都の旅館の若旦那マギーさんこと北原達馬氏から有り難く今年初の海洋競技の認定証を授与されました!ホワイト認定証はいつでも嬉しいものです^^)マギーさんはこの大会の主催者&選手で、見事、9月のギリシア世界大会の切符を手にしました!

そういえばあまりに穏やかな雰囲気で全くピリピリ感が皆無だったので忘れていました。この大会は、今年の世界大会の最終選考会を兼ねていたのです。男子の何人かは、この大会でギリシア行きが決定しました!おめでとうございます^^

そしてみんなで「ゑびす屋」Tシャツを着てパチり。このころには私もすっかりアウェー感はなく、「無限」文化に馴染んできており、もうこれ以上驚くこともないだろう・・と思っていたのですが・・・

無限名物「お見送り」
最後・・・これは圧巻でした。

ともあれ、本当に楽しい2日間でした。ゑびす屋のマサルさん、無限のみなさん、ありがとうございまました!8月に入ると、この穏やかな海が、さらに透明度が上がるそうです。もはや神子は「圏内」になりましたのので、また来て、透明度にビックリしたいと思います!


Photo by Tomohiro Noguchi
                 Ryuta Nakanishi
2013/07/28 10:29 | 大会 | No Comments

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