Home > ニュース

2014/09/25

9月16日から27日までイタリア、サルディーニャ島でフリーダイビングの世界選手権、AIDA World championshipが開催されています。

我らが誇る女子チーム「人魚ジャパン」は2010年沖縄大会、2012年ニース大会に引き続きメダル獲得を狙い三連覇を目指して快進撃中です!

10653774_390452184435768_6622792148995398728_n

 

フリーダイビングの団体戦は2年に一度開催されます。一カ国男女3名づつのチームが
・コンスタントウェイトウィズフィン(潜る深さ)
・ダイナミック(水平に泳ぐ距離)
・スタティック(息を止める時間)
の3種目を行い、男女別に国ごとの総合得点でメダル獲得を目指す大会です。

既に20日から本戦が始まっており現在、人魚ジャパンは暫定2位です!

私もサルディーニャ島に飛んで行きたい・・と本気で思いつつ・・現地からのこんな競技リザルト写真を拾っては、東京の片隅で、デイトレーダーばりに?大会速報をマメにチェック中です。笑。

10665843_278735025655853_7563877682849279499_n

というわけで・・以下ここまでの結果です。

■9/20 1種目目:スタティック・アプネア(STA)
本来は海洋競技から始まるはずの大会ですが、
海況が荒れたため、まず息止め競技スタティック競技から開始となりました。

10351174_592195674223597_8044271510519259582_n

 

<STA終了後の女子順位>

1位 ロシア 250.20 point
2位 チェコ 233.20  point
3位 日本 217.40 point

ここで人魚ジャパンは全員安定した6分超えのホワイトカード、手堅く3位に!
ただ強豪ロシア・チェコとは少し点数差が出たな・・というところでしたが。。

■9/23 2種目目:コンスタントウェイトウィズフィン(CWT)

10658844_743037352411434_6272451401231102022_oz

花形である海洋競技、コンスタントウェイトウィズフィンで見事2位に巻き返しました!

<STA +CWT終了後の女子順位>

1位 ロシア 475 point
2位 日本 446 point
3位 チェコ 428 point

岡本美鈴81m、福田朋夏78m、廣瀬花子70m=3人合計229m!
3名が申告した深度は合計すると世界で一番だったそうです。
海洋民族の底力がこんな真っ青な海で炸裂!誇らしいですね!

そして最終競技は
■9/26 3種目目:ダイナミック・アプネア
これで総合結果が決まります!

団体戦は個々の実力は勿論のこと、チームワークが本当に大切。
家族のようなチームジャパン!強さの秘訣はこのチームワークであることは間違いないでしょう!

10479740_714191138656231_687073217648140785_n

人魚ジャパンのアニキたち、男子チーム&山本コーチ!

10632695_10152661049971413_8091419380661240560_n

作戦会議中の3人魚!

10703807_393756980771955_3899437299043450213_n

そして今回は監督&コーチとして皆を支える松元恵(めぐさん)さん含めた4人魚!

10694294_391646790982974_5585961297319335475_o

メグさんはジャックマイヨールの直弟子でもあり、日本のフリーダイバーの草分け的存在。このサルディーニャは日本人として最初の世界大会に訪れた記念すべき地とのことです。まさに人魚ジャパンの母なのです。

期待とプレッシャーの中、のびのびと潜り・泳ぐ、強くて美しい人魚たち。
見ているだけて元気が貰えますよね^^)
メダル目指してあと一種目、思う存分泳いで来てね!

心はサルディーニャ島!みんなで応援しましょう☆

 頑張れ人魚ジャパン!

■Aida Team World Championship 2014
オフィシャルサイト
http://www.blueworldchamp.it/

Facebook
https://www.facebook.com/blueworldchamp

■人魚ジャパン
https://www.facebook.com/ningyojapan

 

219518_117530835061239_1950766135_o (1)

photo by Den GC.  Testuya yamamoto, Megumi matsumoto 他

 

2013/11/17

私のギリシア世界大会はラニヤードを千切られてしまったところで止まっていますが、こちらまだ続くのでしばしお待ちを・・・

さて、今日は、今が旬の『バーチカル・ブルー2013』速報です。
現在、フリーダイバーの聖地と言われるDean’s Blue Hole(ディーンズ・ブルーホール)にてフリーダイビングの世界大会の最高峰のひとつ”Sunnto Vertical Blue2013”が開催されています。世界中の精鋭が集まり11日間に渡ってハイレベルな競技が繰り広げられるこの大会。いよいよ3クール目、最終戦となります。昨年は私も参加しましたが、今年は日本から応援中です。いよいよ大会もクライマックス。手に汗握る展開となってきました〜!

1401472_655758607797715_1625373490_o

・・・が、例によってサッカーのように生中継が放映されるわけでもなく速報がスポーツニュースで流れるわけでもないため、その状況が非常にわかりずらいのが現状。

この大会はメディアチームがかなりの気合いでSNSやサイトでほぼリアルタイムに速報を出してくれるのですが(昨年はネットラジオで中継)。11日間にわたって一選手が6回出場するため、速報だけだと「全体の流れ」を把握するのがなかなか難しいのです。

「次はどうなの?え、なぜその申告を?」と、断片的な情報にやきもき、遠い日本から勝手な憶測をしている岸壁の母のような状況に陥っているのは私だけではないはず。

少なくとも数人はいるはず・・

・・・いるよね・・?

と、いうわけで。ここで私、ひとはだ脱ぎまして。ここまでの日本選手のリザルトの統計を取り纏めるとともに、今から観戦を始める方もすぐに手に汗握り、応援出来るように独断と偏見によるダイジェスト解説、いきます。

【大会の概要と特徴】
・開催地Dean’s Blue Holeは海況が安定しており、年間通して一定のコンディションで競技が可能
・ひとりの選手が9日間(レスト含め11日間)のうち6回競技出来る。出場種目はCWT、FIM、CNFのいづれかの深度競技から自由に選択。競技前日に種目と深度を申告する。(これまでの競技結果や前日の体調など様子を見て申告が可能)
・これらの条件に加えて、開催時期が11月であるためシーズン最後にあたり、多くの選手がここに照準をあわせてトレーングを積んでいる。世界記録、ナショナル記録が出易い。

しかし、潜るチャンスが多いため好記録が出易い反面、連日の競技により心身の負担も大きくなります。申告種目や深度など、選手は毎回慎重に戦略を練って提出することになります。また、「中止」は有り得ないはずのブルーホールですが、なんと今回は嵐の影響を受け、安全面から「まさかの競技中止」がありました。その後競技は開催されていますが、透明度・流れなどの影響はあり、ベストな海況ではないようです。(それでも選手達は好記録を出しているので流石!)

 

【現在の日本人選手の結果一覧】(つい・・作ってしまいました)
VB-2

VB2013日本選手経過表1116 経過表(PDF66KB)

 

【日本人選手の見所と解説】
・岡本美鈴選手:
CWTでの日本記録91mに挑戦。今回のVBでは80mオーバーの連続whiteと卓越した安定感を見せているのは流石「世界のMISUZU」。昨年この大会で達成した自身の日本記録90mを超えるベストダイブを期待、そして昨年以上にクリアな「I’m OK!」を聞きたい!(https://www.facebook.com/freedivermisuzu

・福田朋夏選手:
昨年のVBで日本女子2人目の80mを達成しマルチ種目で活躍する才能抜群のともか選手、今回はノーフィンでの日本記録達成に期待です。ギリシアで惜しくもコンマ1秒以下の差異で逃した日本記録、ブルーホールでの再チャレンジ!(https://www.facebook.com/freedivertomoka

・米田哲也選手:
初日の92mを見事達成後、小刻みな記録更新をせず、ただただ、目標である100mに向けて、粛々と淡々と集中を高めている様子です。日本人2人目となる100m超えというエポックメイキングな瞬間、リアルタイムで共有しましょう!!

・鈴木克彰選手:
スピアフィッシャー上がりの細身のダイバー。今回早速大物クエを仕留めたという情報も。初の海外戦ながら、もちろん競技も絶好調。いよいよ-50mの大台に、迷彩ウェットで挑みます。

・原哲雄選手:
昨年のVBではオールホワイトでCWT70mを達成した「ミスターホワイト」。この大会のために一年間着々とテクニックを磨き続け、今年もすでに78mまでクリアに達成。9気圧超え達成への期待が高まります。(http://ameblo.jp/direkt/entry-11696256119.html)

・廣瀬花子選手:
プール競技ではダントツの才能で日本記録を更新し続けて来た彼女が、海洋競技でどこまでブレイクするか?前半は耳の調子が悪かったそうですがday6から連日ホワイトで追い上げてきました。この天然ガールは、どこまで行くか全く予測がつきません!(https://www.facebook.com/FreeDiverHANAKO

・北濱淳子選手:
全種目日本記録更新という経歴を持つ彼女、今回はCWT/FIMとも8気圧え達成に向けて着々と駒を進めています。既に5回のダイブを終えています。ラスト1ダイブでの気圧超え、応援しましょう。(http://www.athleteyell.jp/kitahama_junko/

・岡本耕輔選手:
美鈴選手の夫でもある耕輔選手は、国内大会ではジャッジや船長など縁の下の力持ち的な活躍が印象的ですが、VBでは昨年大幅な記録更新で大躍進したひとりです。今回は一気に+7mの自己記録更新となる60mダイブへ、2度目の挑戦です!

・飯伏教文選手:
今回初の海外戦に挑戦した飯伏選手。すでに競技を終え帰途についた様子ですが、CWTで見事公式自己記録+10mのPBを達成しています。

と、ざっくり現在の経過と申告からみた選手別解説でした。地球の裏側から、日本選手全員から気迫とも言えるオーラを感じます。

この他世界記録を狙うWilliam Trubridge (豪)やAlexey Molchanov(露)の-120m超え対決など本当にもう凄いことになっているVBですが、今回はもう日本選手だけで胸がいっぱいですので割愛いたします。

【VB関連おすすめブックマーク】

速報(AIDA公式FB)https://www.facebook.com/groups/aida.freediving/
公式/申告&リザルト(VB公式サイト)http://2013.verticalblue.net/results/?action=days
Facebook(速報有り)https://www.facebook.com/verticalblue?fref=ts

 

それではみなさん、今夜23時過ぎから、観戦をお忘れなく!

–>>チャンネルはこちら。今日の競技表(-14時間)結果速報開いてスタンバイ!

日本との時差が-14時間あるので、完全に昼夜逆転しますので寝不足ご注意です。。

最後に、VB観戦ダイジェスト作成にあたって多大なる協力をしてもらったフリーダイビングマニア米山(自身も選手)に謝辞をお伝えします。笑。

 

VB2013はこんな感じ。かなり透明度悪いですね・・・イタリア記録101m Davideさんの映像より。

 

データ集計&分析 by Miyako Yoneyama & Yuki Muto

2013/10/31

初日の練習を終えて・・・「さあ昼寝だー!」というわけにはいかず・・この日は
選手登録、イベントコミッティ、開会式と怒濤のようにイベントが続きました。

●選手登録
既に殆どの選手が済ませていた選手登録。私は到着したばかりだったので、練習後にレジストレーションに行きました。診断書、パスポートコピー、誓約書などを渡して、そして恒例の「ラニヤードチェック」。

ラニヤードは競技ロープと選手をつなぐ命綱のようなものです。もし深い深度で選手がロープから離れてしまった場合・・・恐ろしい事故に繋がります。(2年前のカラマタ大会では、こんなことがありました。詳細は北濱選手のブログにて・http://freediving.blog.so-net.ne.jp/2011-10-30)なので、ラニヤードは選手登録時に毎回ジャッジが必ず強度や安全性をチェックすることになっています。

強度チェックは・・・こんな感じで。とてもシンプルな方法で・・・
ジャッジの中でも体格の良い力自慢が・・・

IMG_6306

ふんぬーーー!!!

IMG_6307
ぶちっ・・・・・・?!?!?
IMG_6308
おーまいがー!!

なんと、私のラニヤードは破壊されました。。AIDA公式ラニヤードなのでまさか・・と思っていましたが実は同じラニヤードは皆破れていました。。これはケーブルの製品不良ということでその日のうちにAIDA会長のKIMOが無償交換をして回るという自体になったのですが。まあ海の中で壊れる前に発覚して良かったのですが。

IMG_6311

私にとってこれが後日の伏線になるとはつゆ知らず・・・

●イベントコミッティ

イベントコミッティは大会中毎日のように開催されます。運営、事務的な連絡を中心に行われる会合です。通常はコーチやキャプテンが参加し、自国の選手に連絡事項等を伝えるのですが、初日は選手全員集合!という連絡が流れたためとりあえずわらわらと、選手達が集まります。(日本チームとドイツチームは集まりが良いなど。お国柄、出ます。)

IMG_6288

がやがや・・一体どこでやるの?

あれ。本当にあるの?

そもそも今日だっけ??

IMG_6314

世界大会の基本「イベントコミッティが定刻通りに始まることは決して無い。」の図。

●開会式
ともあれ、レジストレーションとイベントコミッティが終わると、間髪入れず今度は開会式!のはずが・・・

IMG_6319

がやがや・・(再)

しかし誰もイラッときたりはしません。15カ国200人以上の選手をオーガナイズするというのはとてつもなく大変なことなのです。競技が安全に行われることが第一なので、みんな陸上ではとても寛大。

とはいえ結局、何かの手違いでバスが来なかったため、ホテルから港まで、延々と歩くことになった時には・・

DSC_4902

各国の選手はそれぞれの言葉で「まじかよ・・・」とつぶやいたのです・・(たぶん)

でも夕暮れ時の美しい海沿いの道を延々と歩きながら、色々な国の選手やスタッフがゆったりと話しながらそぞろ歩く、なかなか忘れがたい時間になりました。

IMG_0453

カラマタ港に到着するころにはすっかり日が落ちていました。

DSC_4909

海岸沿いには昔からある屋外のレストランや食堂がずらりと軒を連ねています。素朴で気取っていないけれど、とんでもなく素敵な港町なのです。

開会式は選手のパレード、カラマタの市長さんの挨拶、地元のフードフェスティバルやブラスバンドも出動。地元の人たちが集まってちょっとした一大イベントとなっていました。

DSC_4979

IMG_0504

IMG_0496

 

夜中まで続くイベント・・練習以上に疲れ果てました。明日のトレーニングは大丈夫なのかな・・と思いつつホテルの部屋でバタンキュー。(全て恒例)

さあ「祭」らしくなってきました!

photo by Kohei Ishida, Ryuta Nakanishi

2013/10/28

さて、カラマタまでやっと辿り着いたところで、だいぶ間が空いてしまいましたが・・
カラマタの海で最初のトレーニング。やっと水に入れる!というところから再開です。

●到着翌朝
ギリシア到着翌日。それほど疲れは感じず、意外にスッキリ目が覚めました。何と言っても、この青空ですからね!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

それに私はともかく空腹で、少し早起きして朝食へ。潜る前は何も食べずに胃を空っぽにしておく選手も多いので、朝のダイニングは選手もまばらです。

IMG_0517

朝食はもちろんギリシアヨーグルト!2年前の大会ですっかりファンになってしまったのですがこれが毎日食べられるだけでも来た価値ありです。ギリシアの乳製品と蜂蜜のレベルの高さは凄いです。ついでにカロリーも相当高いレベルなので要注意、と日本に帰ってから気がつきましたが・・。

●最初のトレーニングへ
さて、トレーニングはこんな風に時間割が決められています。

training
この日は殆どの選手がトレーニングに繰り出したようで、朝9時から午後14時まで30分刻みでボートの時間割が決められています。スタッフは本当に大変だと思うのですが選手側は基本的にはかなりノンビリしています。

IMG_0413

Elite Resortという海沿いの綺麗なホテルが大会の本部となり、全選手がここに宿泊しています。

ホテルの敷地内のコテージから歩いて数分の目の前のビーチへ。ウェットに着替えて、そこから船に乗って5分ほどであっという間に沖合のポイントへ。

部屋からポイントまで所要数10分!日本の練習の過酷さとのこの違い・・。これに慣れてはいけない、いけない!などと思いつつ・・。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

いざ、真っ青なカラマタの海へ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
初日はまずは様子見、-50mを申告して潜りました。
私にとって-50mというのはとてもリラックスしながらも独特の集中にも入れる良い練習深度です。もう何十回潜っているかわからない深度なのですが、飽きることはありません。海況、体調、自分のメンタル、いつでも違った感触が得られるのです。自分の調子を観察するバロメーターにもなります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
今回は長旅の疲れもあるので、どんな調子かな・・と思いつつでしたが面白いくらいに耳がすーっと抜けて、カラマタの海に「久しぶりだね!ようこそ」と言ってもらえた感じがしました。

P1180680

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

数日前までのカラマタは「油を流したような穏やかさ」だったそうです。この日からだんだん海が荒れて来て、波は高く、とても穏やかとは言いがたい海況でした。

カラマタの海は荒れる時は荒れ、流れる時は流れ、色も毎日違いとても表情豊かです。バハマのブルーホールのような安定したコンディションではない代わりにとても生き生きした海です。

その点だけは、いつも練習している真鶴とどことなく似ている気がするのです。
それ以外はどこも似ていないのですけれど。(カラマタの海にはフナムシ一匹もいないし、磯の香りもしないし・・)

ともあれ、トレーニングを終えた私はすっかり元気になっていました。不思議に思うことですが、疲れている時に海に入るとその疲れの素が全てが融けて消えていくような気がします。

数日後の本番に備えて、あとはコンディションをキープするだけだ、と良い感触を得たカラマタでのファーストダイブでした。

Photo by Megumi Matsumoto
                 Ryuta Nakanishi

2013/09/30

AIDA Depth World Championships 2013、世界大会が、終わりました。

残念ながら、目標のCWT-60mは達成出来ませんでした。
でも想定外の心境に至りました。
何と言うか、スッキリ燃え尽き心軽やか。
応援し、協力して下さったみなさま、改めて、本当にありがとうございます。

それにしても、2分にも満たないほんの一瞬、ただ潜るためだけに
多大なお金と時間をかけ、数ヶ月にわたり生活の優先順位を変え、
はるばるギリシアまで行って、そして白壁のエーゲ海の島々に渡ることも
遺跡を見ることもなく帰国。

つくづく、「本当ーーーに、モノ好きだよなあ・・・」
と、思います。

海に魅せられた最高のモノ好き達の最高の「祭り」。それがフリーダイビング世界大会。
私の武者修行の集大成、記憶がうすれないうちに、ポツポツと書き始めます。

●カラマタ
2011年に引き続き、今回も海洋競技の世界大会はギリシア・カラマタで開催されました。

スクリーンショット 2013-09-29 23.49.51

「カラマタ」は日本人にはあまり知られていない場所ですが、一部のフリーダイバーとオリーブ通には馴染みのある地名です。ペロポネソス半島の中では2番目に大きな都市で静かな海沿いの町、古くからある素敵なリゾート地です。なんと言っても有名なものは・・・オリーブと、オリーブと、オリーブと・・オリーブ。

フリーダイビングの大会は日本から最低1回は飛行機を乗り継ぎ、20時間以上かけて辿り着くような場所で開催されますが、今回の開催地カラマタもご多分に漏れず、なかなかのロングジャーニー。今回私は2度目のカラマタなので、余裕かと思いきや、結局30時間ほどかけてやっとの思いで辿り着きました・・・

 

●羽田〜ドバイ

IMG_0298

 

休暇前日、都内を駆け回り怒濤のように過ごした後、羽田にダッシュです。まずはエミレーツ航空の深夜便でドバイへ。飛行機に飛び乗った瞬間の頭の中は99%仕事でいっぱい、ドバイ空港ではちゃんとWiFiが入るだろうか、メールが取れるだろうか、などと心配しながら・・・しかし膝の上のMacbookは一度も開かれることなく、機内爆睡すること約10時間。

IMG_0306

そして一瞬で砂漠の国ドバイ到着。空港中に溢れるラクダやツボ。

そして・・もう自分が何を心配していたか忘れていました。そう、忘れっぽい、というのはフリーダイバーの最大の美徳(?)でもあるのです。

 ●アテネ〜カラマタ
そして再び爆睡してアテネへ。どこでもドアのように何の問題も無く到着しました。しかしここからが遠い道程なのでです。アテネからカラマタまでは飛行機が飛んでいますが、これがとても本数が少なく、この日は確か一日一便のみでした。最短日数で大会に来ている身としては一日でも早く現地に辿り着きたいのでアテネで一泊すると言う選択肢はなく、当日中にカラマタ入り出来る方法として長距離バスをチョイスしました。

というわけで、まずは、空港から片道約1時間かけてキフィスウの長距離バスターミナルへ。日本国内でも長距離バスターミナルというのは私にとっては大抵「わかりにくい」場所なのですが・・

IMG_0328

ましてや、ここはギリシア。そもそも文字が読めません。ハンパないアウェー感・・・しかもなんと、乗ろうとしていた1時間後のカラマタ行きバスはまさかの「満席」でした。

次のバスはそのさらに2時間後。

半べそをかきたくなりながら、大荷物と一緒に待合室でひたすら待ちます。前回は数人で移動したのでバスを待つ間も苦にもならず、かなりすんなり辿り着いたのですが、今回はもう殆どの選手が現地入りした後だったのでモノフィンを担いだ人などひとりも見かけませんでした。

IMG_0334

 

ギリシアの演歌のような民謡が流れ、扇風機がぬるい風を運ぶ「昭和」な空間で、「次回カラマタに来ることがあったら・・絶対飛行機で来よう。」と固く決意したのです。東京からの出発便ではなく、カラマタへの到着便から逆算して東京発の便を取る、というのが賢明でしょう。フリーダイバーにとって、いかに遠征の長距離移動で疲労しないか、というのは本当に重要なので・・

IMG_0337
やっと来た2時間後のバス、高速に入る手前でウンともすんとも動かなくなりました。
さすがに20分くらい停車したところで窓の外を見ると・・・周囲をパトカーに囲まれています・・
ぎょっとして周囲の人に「いったいどうしたんですか???」と聞いても
「さあ・・・Policeがいるねぇ〜」とノンビリ構え、とりあえずバスの外に出てタバコ等
ゆっくり吸って、談笑してみなさんゆったりと待っていました。

IMG_0347

一体何があったのかわかりませんが1時間程停車したあと、何事もなく走り始めました。
本当に何だったんでしょう・・・

IMG_0354
IMG_0378

ともあれ、このあとバスは順調に走り出しました。夕暮れ時のペロポネソ半島をひたすら西へ、西へ。日本とは全く異なる風土、違う神様がいそうな神話の舞台をひた走りながら、旅情たっぷりの車窓の旅も悪くないなあ・・などと。大会で潜りに来たんだから!体力温存しなくては・・と思いつつ、眠るのも勿体ない程、美しく刻々と変わる風景。もはや自分が何をしに来たのかもわからなってきました・・・

そして4時間後、カラマタに到着。

抜け殻のように疲れ果ててホテルに到着したのはもう22時半過ぎ。
もう皆翌朝の練習に備えて寝静まっているかな・・・と
ヨロヨロチェックインをしていると・・・

「Yuuuuuuu—-ki-iiiiii————!」

よりによって、正真正銘ラテン系フリーダイバーのミゲールと、アプネアアカデミー仲間のパスカルの2人組に遭遇。いきなりハグの嵐でお出迎えしてもらいました。

migel

すぐにはチューニングが合わないハイテンションの洗礼を受け、

「ああ。来たんだなあ、世界大会」

と、しっかりと噛み締めたカラマタ入りの夜でした。
一刻も早く部屋に入って静かに眠りたい・・と思いながら・・。

2013/07/31

早いもので、セルビアでのプールのフリーダイビング世界選手権終了からはや一ヶ月が経ちました。そうこうしているうちに、次は海洋種目の世界大会。先日7/25、AIDA Depth World Championships 2013の代表選手が決定しました。 時期は9月、開催地はギリシアのカラマタです。

AIDA World Championship 2013(海洋個人戦)日本代表メンバー決定!

プール大会はどんどん記録が更新され、実力ある新人選手が次々に現れているのですが海洋種目の選手陣を見ると、あまり顔ぶれが代わらず同じ選手が頑張っているという感じ、ですが・・ともあれ、プール大会はもっぱら応援専門ですが、いよいよ今度は私の出番がやって来ます^^)

海洋競技の世界選手権、私は2年前に初の代表選手として参加して来ました。今回は2度目のギリシア大会となります。今回私が出場する種目は

・コンスタント・ウェイト・ウィズ・フィン
(略称CWT:フィンをつけて垂直に潜る種目)
・フリーイマージョン
(略称FIM:ロープを手繰って垂直に潜る種目)

の2種目です。私の本命は何と言ってもCWT。モノフィンをつけて青い海に融けるように、吸い込まれるようにぐんぐんと潜る種目。フリーダイビングには色々な種目がありますが、私はほぼCWTのためにフリーダイビングをやっている、といって良いくらい一番大好きな種目です。

ギリシアの海は真っ青で、時に-40mほどの透明度もあります。この海で再び潜れることが、とにかく楽しみです。

(2011年カラマタでの私のトレーニングでの映像)

実は今回の選考に残った私の公式自己ベスト-57mはちょうど2年前のギリシア大会で達成した記録です。大会出場前の私の当時の公式自己ベストは-50mでしたが、現地の最終練習では-54mを何度か成功しました。ところがこの後突然風邪をひき大会当日までの3日間完全レストを余儀なくされたのです・・・。

当日朝にはどうにか回復し、「えいや!」と一発集中で潜りました。結果+3m、-57mの自己ベスト達成という、自分としては大満足の結果を得て帰ることが出来たのが、2011年の世界大会でした。詳細はこちら。

ところが、この後記録は停滞中。簡単に達成出来ると思っていたあと3m、-60mが・・未だに達成出来ていません。というわけで、この3mはおあずけのまま、再びのギリシアとなりました。

さて実は私、本業では一日の休みも惜しいITベンチャー企業で全力投球奮闘中です(意外にも?)。本当はギリシアのギの字も入り込む隙がないところ、特別なお休みを貰っての、今年一回限りの海外遠征一本勝負となります。

青い海とオリーブのカラマタまで、あと一ヶ月半。毎日がとても貴重です。トレーニングにかけられる時間は日々とても限られていますが、たった一本に向けた地道な毎日が、ギリシアに繋がっています。このプロセスを今、とても楽しんでいます。

そして今年はどんな青い色に会えるのか、楽しみにしています!

 

 

photo by Sachiko Iizuka, Sep 2011, Greece, kalamata

2013/07/28

7月初め、今年最初の海の大会に参加しました。関西のフリーダイビングチーム「無限」主催の「ゑびす杯」。福井県若狭湾内の神子の海で7/6(土)7/7(日)の2日間に渡り開催されました。

さて、現在の日本国内のフリーダイバーの分布をとても大雑把にくくると、関東・関西・沖縄の3大拠点があげられますが(あくまで大雑把に、です)競技人口の少なさ故、全国各地のフリーダイバーは国内外の大会で顔も合わせお互い親しくしています。が、今回単身で神子を訪れて見て、これまで知らなかった”関西フリーダイバー文化圏”に触れ、いちいち驚いて参りました!

(1)西は広い!
「無限」の練習拠点神子には愛知・三重・京都・大阪・・中部から阪神地区までかなり幅広い地域からフリーダイバーが集まっています。私は関西の土地勘が全然かったのですが、地図で見て改めて無限のメンバーが相当広範囲に渡っていることを認識しました。皆平気で車で2-3時間以上飛ばして集まって来ています。飛び交う関西弁も雅な京都弁からコテコテの河内弁まで、バリエーション豊富なわけです。にもかかわらず、「無限メンバー」は共通の雰囲気を持っているのは不思議です。


(アバウトな図です悪しからず・・)

(2)恵まれすぎた環境!
私は名古屋から車でピックアップしてもらい、一路北上。そして常神半島にやって来ました。入り組んだ入り江、キラキラした穏やかな海。まさに風光明媚!・・とカメラを構えたものの、車中からの写真は一枚もありません。何故なら、入り組んだ入り江故に、陸上移動はクネクネとしており、ジープの車中は全く穏やかではなかったので。(中部圏のメンバーは車好きが多いの仕方ありませんね)

そして無事に神子に到着すると、既に前日から無限メンバーにより準備は万端整えられており、すぐに競技会場へと出発しました。ここで改めて、何と穏やかな海・・・!と見惚れていると無限メンバーたちは「あれ・・波あるよ、今日・・」とザワついています。私から見ると「え。これってさざ波・・・というかほぼ凪では」に近い海況なのですが、神子は穏やかな湾内なので殆ど荒れるということが無いようで・・・羨ましい限りです。

     1日目:私から見たら十分穏やか、なのですが・・・・

     2日目・・・これが本来の姿とのこと・・・正に、鏡のような海面!

そしてさらに・・設備の充実。競技船は何と、湾内に常設!重いアンカーや機材を毎回運ぶ必要も上げ下ろしする必要もありません。私のホームである、真鶴での練習会とのこの違い・・。(真鶴はアンカー引き下ろしの重労働で女子の背筋が何故か発達してしまう・・・)何より羨ましいのは、風・流れ・うねりの心配がない海況です。練習中止という概念はほぼ殆どないとか。。神子のただ一つの弱点は最深深度が-50m程度なのでそれ以上のdeepダイブが出来ない、ということだけ。それ以外にはフリーダイダイバーには理想的な環境と言えるのではないでしょうか。

大会一日目、私はセーフティダイバーとしての参加でした。初めての神子の海は青く、静かで、クラゲがぷよぷよと浮かんでおり、どこまでも平和で穏やかな世界。「常神半島」「神子」という地名そのもの、神様に守られた場所なのだなあ、と感じました。

(3)夕食が超豪華!
さて、無事に大会第一日目が終了すると、、お待ちかねの夕食です。無限の定宿「ゑびす屋」さんの食事。噂でスゴいとは聞いていましたが、期待を上回る豪華さ・・・「翌日の申告深度は、夕飯のおかずを見てから考えた方が良い」(食べ過ぎてdeepに潜れなくなる)と言われていましたが・・・いや・・・これは冗談と思っていましたが、本当に、要注意です。ビールで乾杯するスタッフ達を横目に・・私は2日目に大会に出る選手なのでグッと我慢です。次回は大会は1日目に出ようと学習しました。


(4)楽しさ全開の一本!
そして翌日は大会。私はこの大会の最深深度-47mを、フィンをつけてコンスタントウェイト・ウィズ・フィン(CWT)で潜ることにしました。これは私の自己ベストより10m浅い深度です。今回の私の出場目的は、大会で記録を更新することではありません、本番慣れしたい(国内の海洋大会は非常に数が少ないため)ということ、あとは神子の海で潜ってみたい、という気持ちでした^^;   もちろん「せっかく公式大会なのだから別の種目で記録更新したら」などと勧められました。(ロープを手繰るフリーイマージョン、フィンを履かないコンスタントノーフィン、など自分が普段やらない種目なら、制限深度内で自分の記録更新が十分出来るので)が、昨日一日海にいた結果「モノフィンでこの海に潜りたい!」という気持ちが決まりました。

シーズン初めのこの大会、自分としても今シーズンでは最深の深度だったので、それなりに緊張感を持って臨んだ・・つもりでした。でも、驚くくらい一つも緊張の要素も、ネガティブな要素も混じりませんでした。半年ぶりのウォーミングアップ、そしてカウント、そして潜行開始・・・しばらくぶりの感覚を思い出しながらどんどん泳ぎ・・そして神子の海底へ。緑色の柔らかそうな海底。そこは水面と同じく優しい穏やかな表情で迎えてくれました。そしてゆっくりと味わいながら浮上。

最高にリラックス。楽しくて、潜れる嬉しさ全開、という一本でした!!
これは自分のメンタルコントロールというよりも、この土地、神子の海、無限の人たち、全てが作り出す雰囲気のおかげなのだと思います。昨年の最後は何故かこんなに楽しい気持ちで潜ったダイビングはなかったので、期せずして最高のリハビリになりました^^)

海から戻り、慌ただしく片付け。無限の副代表であり、京都の旅館の若旦那マギーさんこと北原達馬氏から有り難く今年初の海洋競技の認定証を授与されました!ホワイト認定証はいつでも嬉しいものです^^)マギーさんはこの大会の主催者&選手で、見事、9月のギリシア世界大会の切符を手にしました!

そういえばあまりに穏やかな雰囲気で全くピリピリ感が皆無だったので忘れていました。この大会は、今年の世界大会の最終選考会を兼ねていたのです。男子の何人かは、この大会でギリシア行きが決定しました!おめでとうございます^^

そしてみんなで「ゑびす屋」Tシャツを着てパチり。このころには私もすっかりアウェー感はなく、「無限」文化に馴染んできており、もうこれ以上驚くこともないだろう・・と思っていたのですが・・・

無限名物「お見送り」
最後・・・これは圧巻でした。

ともあれ、本当に楽しい2日間でした。ゑびす屋のマサルさん、無限のみなさん、ありがとうございまました!8月に入ると、この穏やかな海が、さらに透明度が上がるそうです。もはや神子は「圏内」になりましたのので、また来て、透明度にビックリしたいと思います!


Photo by Tomohiro Noguchi
                 Ryuta Nakanishi
10:29 | 大会 | No Comments
2013/06/26

6/23(日)からいよいよ、セルビア・ベオグラードで
Individual AIDA Pool World Championships Belgrade 2013が開幕しました!

と思ったらもう既に予選が終了、いよいよ明後日から決勝
といきなりの中間報告ですがご容赦を。

通常プールの大会は「インドア」が多いのですが、このセルビア大会
屋外のプールで開催されています。ヨーロッパで一番日照時間が少ない国、
という噂を聞いていましたが、写真で見る限り、
何だかとても開放的で素敵な大会に見えます。

 

セルビアとの時差は-7時間と微妙・・・競技時間はちょうど
日本の午後〜夕方という感じなのでリアルタイムに応援したり
結果を知ることも出来ず、また、専門の取材班が入る訳でもないため、
選手自身がアップするfacebook情報が第一情報源、という状況。
(しかも現地の通信状況はあまり良くない・・らしい)
日本で応援する身としては微妙にソワソワしてい 歯がゆい日々です。
サッカーみたいに「今日はワールドカップ決勝だからソワソワ」
するのが市民権を得るくらいフリーダイビングがメジャーになって
ほしいものです^^;

ともあれ・・・本日で3種目の予選が終了しました!
明後日6/27からの決勝には日本人選手もかなり進出しています。

●決勝情報
6/27 (木)DNF決勝(フィンを使わず閉息して泳ぐ距離を競う種目)
女子:廣瀬花子

6/28 (金)DYN決勝(フィンをつけて閉息して泳ぐ距離を競う種目)
女子:米山美弥子

6/29 (土) STA決勝(息を止める長さを競う)
男子:
金田克己
関谷陽介(日本新記録7’24″で予選通過!!)

女子:
丸山さわ子
菅野麻貴
木下紗由里
福田朋夏
平井美鈴

 

決勝進出した人もしなかった人も、結果は数字でしか見えないけれど、
その数字には一つ一つの物語があります。スランプを乗り越え、
コツコツトレーニングを積んだ結果の大舞台。もう一人一人にハグしたいくらい、
超応援している私ですが・・・残念ながら遠すぎてリアルにハグができないので・・・
現地でハグする選手の写真!


・・・おっと・・失礼・・・・
お口直しに、華やかな日本女子チームの写真です。

「人魚ジャパン」に引き続き、オーラ漂う日本女子チーム!

米山美弥子選手。日本人唯一のダイナミック・ウィズフィン、ファイナリスト!

 

というわけで、ひきつづき決勝も、日本からソワソワ密かに応援します!

頑張れニッポン!

 

●公式サイト
http://www.aidapoolworldchampionships.com/
●Individual AIDA Pool World Championships Belgrade 2013
https://www.facebook.com/IndividualAidaPoolWorldChampionshipsBelgrade2013
●2013年フリーダイビング世界選手権プール種目 日本チーム
https://www.facebook.com/belgrade2013jp?hc_location=stream

 

 photo by Den GC & 日本選手団

2013/03/31

今日で3月も終わり。
今年は既に桜も葉桜になりかけていますが、フリーダイビング界も例年より前倒しで既に「シーズンイン」しています。

桜も満開過ぎましたが・・・

今年はフリーダイビングの世界大会は個人戦の年(昨年は団体戦)にあたり6月にはセルビア・ベオグラードでAIDA World Championship 2013(プール個人戦)が開催されます。これに合わせて実質の日本代表の最終選考会となる「フリーダイビング・インドアカップ2013イン館山」が、いよいよ今週末の4月6日(土)7日(日)に開催されます。世界大会が例年より数ヶ月早く開催される分、館山大会も例年より一ヶ月半早くなりました。(⇨世界大会選考の解説についてはこちら参照)

という流れの中、今年は館山大会の前哨戦として2月半ば以降ほぼ毎週都内のどこかでミニ大会が開催されていたという状況。大会が行われるたびに好記録が続出してランキングが入れ替わっており、セルビア代表枠が誰になるのか、最後まで目が離せないという状況になっています!

<AIDA World Championship 2013(プール個人戦)日本代表選考について>

なお、セルビア大会は世界で現在10位以内に既に入っている選手は「Wild card」として無条件で出場枠が与えられています。日本勢は、人魚JAPANメンバーである平井美鈴、廣瀬花子、福田朋夏の3名がダイナミック・ウィズ・フィン(フィンを履いてプールを並行に泳ぐ距離を競う)と、スタティック(息を止める時間の長さを競う)にワイルドカード入りしています。

<現在の世界大会ワイルドカード>

STATIC(息止め)

 

 

Dynamic with fin(フィンを履いての平行潜水)

 

Dynamic without fin(フィンを履かずに平泳ぎでの平行潜水)

平行潜水は男子だと200mが当たり前、息止めは7分が当たり前、と世界は凄まじいレベルの高さ・・・です。が、日本選手全体もかなりのレベルの高さ。

ワイルドカードをのぞく4枠をめぐり、ハイレベルな戦いが繰り広げられることでしょう。来週末の館山大会で現在の好記録保持者が逃げ切るか、新たな新記録が生まれるか、セルビアへの切符を手にするのは誰か?!

・・・と、白熱する一方、この館山大会は初心者からベテランまで誰でも参加できるオープンな大会。沢山のフリーダイバーに会えるのが楽しみな一大イベントでもあります。というわけで、プール種目が大の苦手な私も今年の大会には2年振りに参加します。代表枠は射程圏外なのでマイペースに・・^^;;;

いよいよ来週にせまった館山大会、選手達は最終調整に入ります。レポートをお楽しみに〜!

 

 

2/17に開催された今年最初の大会(True North Double Challenge vol.2 

 

2012/11/30

9日間にわたるVertical Blueも、残りあと1日となりました!まもなく最終日の競技が始まります。こちらが最終日のスタートリスト。

Wはworld record(世界記録)、 Nはnational record(国別の最深記録)です。毎日こんな具合に、すごい試合が繰り広げられています。何しろ、平均深度が60m代後半〜70m代という驚異的なレベルの高さです。

通常の大会では、深い順に順番が組まれることが多いのですが、この大会は、真ん中のゴールデンタイムに最も深いハイライトの選手の競技が来るよう組まれています。何故かというと、実はこの大会、音声での生中継がされているのです。
視聴者向けに、このような時間割になっているとのこと。日本だとどのみち真夜中から明け方にかけての時間帯ですが。

★★中継はこちら★★音声アーカイブもあります。
http://www.audiosportsonline.net/2012Winter/VerticalBlue.htm

中継はこんな具合に行われます。

大会会場のプラットフォーム上にソナーが設置され、ロープ沿いに選手が潜る深度がわかるようになっています。プラットフォーム上にいるMCのFrancescaがそれを見ながら逐一、マイクで実況して行く、というわけです。

「さあ、潜行開始です。・・・30m・・・・・・40m・・・50m・・・・・・・・・100m・・・タッチダウン!さあ、彼は今浮上を始めました。ゆっくりと、我々のいる場所に戻って来ます! 今70m・・・・60m・・・50m・・・・40m、さあ1stセーフティダイバーが潜行しました・・・」

という具合。そして終わったあとすぐに、プラットフォーム脇で選手にインタビュー。残念ながら映像での中継はありませんが、かなりの臨場感で、競技を体感出来ます。ラジオでの野球中継や競馬の中継もこんな感じでしょうか?かえって想像力をかき立てられると言いますか。

大会の映像は、専属のカメラマンの水中映像、公式カメラの水面映像、ボトムカメラの海底での映像がその日のうちに編集されます。こちらは、つい数日前に-90mという日本記録を更新した平井美鈴選手の映像。(なんと、彼女は世界でも4番目に深く潜る女性となりました!!)こちらをイメージしながら、実況を聞くとよりイメージが膨らむかと思います。


2012.11.28 Misuzu Hirai of Japan CWT 90m    by Ai Futaki

つい先日、「フリーダイビングの生中継」について夢のように書いたばかりですが、あとは映像がつけば、本当に生中継が実現しますね!

・・・・・・・

さて実は私のVertical Blueは既に3日前に終了しており、今はバハマを離れて仕事でサンフランシスコに来ています。曇天の下、青い海と青い空を遠い目で思い出し、仲間の成功を願いながら・・・なので、応援する側としての実況中継のありがたみを実感しています。逆に選手としても、日本で聞いていてもらえる、と思うと、とても心強いものでした。

なお、私は到着翌々日から本番に入り、前半3日連続競技、後半3日連続競技、翌々日バハマ出国、という強行軍で、途中経過をブログで書く時間的、精神的余裕はなかったのですが・・・。こんな無理なスケジュールを組んだのもそもそも間違いだったと認めざるを得ない、非常に残念無念な結果。自己ベスト更新には至りませんでした。非常に苦いブルーホールとなりましたが、これも修行。これについてはまた後日書きたいと思います。

さあ・・・実況を聴かなくては!

« Previous | Next »