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2015/09/02

さて、キプロス入り翌日、初日のトレーニングはこんな感じです。
大会公式ホテルの目の前がビーチ。

ここから船に乗って沖合のポイントへ。

移動船のキャプテンは女性フリーダイバーSasica。大会コーディネイターのMariaといい、キプロスの女性は美人で逞しくカッコ良い人が多い!

ビーチは黒砂で一見地味でしたが、少し沖に出ると、とたんにすごい青さが広がります・・圧倒されるほと真っ青な青です。そしてとろん、とした水面。海ではなく湖のようです。

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そして透明度はなんと-40m近く!吸い込まれそうな青。
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キプロスは9月は非常に気候が安定しているそうです。

水温は表面が28−29℃ととても温かいのですが、少し潜り-20mを過ぎた頃にサーモクラインが発生し、急に水温が5℃くらいガクっと下がります。さらに深く潜ると17℃くらいまで下がるそうです。

でも、こんなことも予め知っていれば何と言うことはありません。先発で潜っている選手達とは早速情報交換。そう、トレーニングでは各国の選手達との嬉しい再会のひとときでした^^
海上で、水中で、ハグで再会を喜びあいました!数ヶ月ぶり、数年ぶりなのにまるで一週間振りに会った、みたいな感じが良いですね。


私は初日はまずは長旅後の水への身体慣らし。体調をみつつ軽く潜りました。
まだ選手も少なく、とてもゆったりのんびりとした雰囲気です。

今回の大会はプレ大会が9/5-10まで、本大会が9/11-20と長丁場となり、
明日からしばらくトレーニングの日々です。

睡眠と食事とトレーニング。ひたすら自分の身体と対話し、海を感じる、それだけのシンプルな日々が始まりました。

 

2015/07/31

エルニーニョの影響で今年は台風の当たり年とか・・・いや、そんなことは無いはず!と言いたいのですが、本当に台風はフリーダイバー泣かせです・・(サーファーの人たちは大喜びですけれどね)

7月初めに予定されていた国内最大の海洋大会である「沖縄フリーダイビングカップ2015」は、観測史上13年ぶりという3つの同時発生台風によりいったん中止、そして8月に延期となりました。
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何と言う集中攻撃・・・ここまで来たら諦めつくよね・・。

沖縄で大会が開催されるのは3年ぶり。そして今年は2年に一度の海洋競技世界大会の年でもあるので、最終代表選考試合でもあるこの大会に向けて全国の沢山の選手が練習に励んできました・・

そしてオーガナイザーである沖縄チームメンバーは昼夜奮闘して大会準備に奮闘していました・・

が、自然には勝てないということを、いともあっさりと見せつけられてしまいました。こんな時にフリーダイバーは「あー仕方ないね」と比較的すんなり受け入れることが出来るのです。自然相手のスポーツの宿命ですからね。

さて、私は事前トレーニングの為に早めに沖縄入りし、那覇空港に到着したとたんに「大会中止」の連絡を受けたので、最初から「トレーニング合宿」として臨みました。台風は確実に沖縄に向かっているものの、まだ影響が出るまでには時間があったので3日間、船でのトレーニングに参加することができました。ラッキー!

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塩谷漁港。空がとても広い。


いざ、出航!

早朝の海。真っ青な海!!この青さは絶品です。

初日の練習後は、かつて事故で伊豆の海で亡くなった先輩ダイバーの「献花の会」を沖縄の海から。二度と事故を起こさず、安全に潜れますようにという祈りを込めて。

2日目、3日目とも、ウネリと風は強かったもののターゲット(自分のmax深度へのアタック)練習をすることが出来ました。

私は5月のバハマ大会以来、殆どdeep練習が出来なかったので、初日は身体慣らし、3日目に55m、ここから先が私の正念場、、というところで、4日目からは海が荒れてしまいました。私の記録はここで停滞してなかなか伸ばせずにいます。それでも少々流れのある海で安定してこの深度を潜れたことは、トレーニング合宿はとてもありがたい機会でした。

Photo by Studio Ishida Jr.

沖縄の写真家の卵、石田君にこんな素敵な写真を撮ってもらいました!

そしてトレーニング後には大会のスポンサーさんである「エンゾ」で美味しいイタリアンランチを食べたり。

灯台マニアの岡本美鈴選手につれられて残波岬灯台に行き

32mの高さにおののいたり・・・(-32mは軽く潜っているにもかかわらず・・)


いよいよ台風が来る、という直前には、もう翌日トレーニングはないので、ゆっくりコンドミニアムでパーティ。

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そして翌日のオフではやんばるの森に入って

ター滝に打たれ、

今帰仁までドライブして、オーガニックで美味しいランチを食べました。

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フリーダイバーには良い素材の良い食事はとても大切。 IMG_9244

いつまで話しても話がつきません。海や山にかこまれて、仲間とこんなゆったりと最高の時間が持てたの台風のおかげかな・・と台風にちょっと感謝です。

もう永遠にこの時間が続けば良いのに・・と思ってしまいましたが。。。

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いよいよ台風が接近し暴風域へ、どんどん欠航が決まり始めてしまったので私は欠航直前に帰京しました。実際留まったったメンバーは停電やら断水やら大変なことになったらしいのですが・・

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さて、大会オーガナイザーの面々。左からさゆる、あいちゃん、こーへー。なぜか関西弁が飛び交う。いつも漫才しているみたい。公式練習でも最高のホスピタリティでみんなのサポートをしてくれました。さゆること木下さゆり選手は、日本記録を2つ保有し、破竹の勢いで成長しているダイバーですが、今回はオーガナイザーに専念。

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私が今回感動した一つが、大会のタグ。ボトムロープの一番下につけて、潜った証として取って上がってくる為のもので、普通は真っ黒だったり真っ白だったり何の愛想もありません。海底では所詮細かいものはなにも見ないですからね。

でもこのタグには全部小さな模様がついています。沖縄の伝統工芸『ミンサー柄』だそうです。『沖縄の海に足しげくお通い下さい、必ずまたタグを取りにきてね』という気持ちを込めて、手作りてくれています。

さて、今回の大会は中止ではなく「延期」となり、8月22日(土)23(日)に開催されることが決定しました!私は参加出来ませんが、今度こそ最高の海が迎えてくれるのでは、と思います!

参加する選手のみんな、そしてオーガナイザーのみんな、
最高の大会になりますように、応援しています!

 

◆沖縄フリーダイビングカップ2015 公式facebookページhttps://www.facebook.com/okinawa.freedive.wc2015?fref=ts

2015/05/31

いよいよ海シーズンが始まります!
私は真冬でも潜っているので「あなたは一年中海シーズンなのでは?」と思われがちですが、やはり今からがシーズン・オンです。

もうすぐ夏です!そしていざ夏になってしまうとあっという間に終ってしまうので、「これからやってくる夏」を楽しみにするこの季節は格別な時です。何かを楽しみに待つ時間は、「何か」以上に楽しかったりしますよね^^; 

ひとつひとつ、これから始まるしるし、を見つけていきます。

都内の、プール練習で会う友人達の肌がだんだん黒くなり日焼け比べをしてみたり。(※紫外線対策、、気をつけねばなのですが・・)

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葉山の海がだんだん賑やかになって来たり。

真鶴の東京フリーダイビング倶楽部の練習会が始まり、そして始まったと思ったら早速南風が吹いて船練習が中止になり、ビーチエントリで地味な自主トレに励んだり。

海の透明度はどうポジティブに見ても抜群にはほど遠く、水温もまだまだ冷たいのですが、これはこれから夏に向かうプロセスの一貫ですからね!

そして私にとってはこれからが「海が身体に戻ってくる」季節でもあります。私は5月始めに一度、バハマでの大会に出場し暖かい海で潜っていたので既に一度身体が海仕様になっていたはずなのですが・・・それでも関東のひんやり冷たい海では、やはり夏に向けてもう一度地味にトレーニングするしかなさそうです。

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7月には沖縄で大会があります。これもあっという間にやって来ます。
昨年の夏より自分が進歩出来ることを楽しみに、頑張ります!

2015/01/14

アプネア・トータルには様々なフリーダイビングコースが用意されています。
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Freediver :全くの初心者向け
Advanced Freediver :フリーダイビングの基礎を取得している人向け
Master Freediver :上級者向け4-5週間のコース
Instructorコース
http://www.apneatotal.com/courses/freediver/

基本的には座学やプールを含めたスクール形式のコースがメインで、どれも数日間みっちりと行います。私のように数日だけ単発トレーニングをしたい、という人はあまりいないようでしたが、リクエスト次第で「自主練」「単発コーチング」なども可能です。

私の場合は「Apnea academy Instructor」のカードが十分なスキルの証明になり、Master Freediverの自習生と一緒のロープで練習をさせて貰えることになりました。フリーダイビングはスキューバのように資格がなくても出来ますが、やはりこういう時には世界標準の認定基準は必要だし、便利だと思います

フリーダイビングの基本とリスクを理解していて、レスキュースキルがあること。これがわかると世界中どこでも、安心して一緒に練習することが出来る仲間と見なしてもらえます。医師の英文診断書とカードは世界中必携ですね!(もちろんカードがなくても経験やスキルが証明出来ればokだし、カードだけあれば良いと言うわけではありませんが)

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トレーニングは目の前のビーチの沖合で行います。ここはいわゆる「どん深」地形ではないので、小舟で数分、泳いで数十分のところでようやく20m〜30mの深度が取れます。海況が良ければさらに遠出をして、50m〜70mの深度が取れるようですが、そこまで行くことは稀だそう。ディープダイブ向けの場所とは言えません。ただ、水温が年間通して28-29℃ととても暖かく、レンタル機材や船の設備が整っているので初心者には最適ですし、私のような経験者が冬の間暖かい海で軽い基礎練習をする場所としては丁度良いところ、と言えます。

ただし。私の滞在中は、当初から予測はしていたことですが、海況がとても悪く・・海が荒れて練習船が出ないという日すらありました。

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これは沖合の練習場所から岸への道中。沖合の海は荒れていても岸近くはサンゴと魚の数がすごい!
この水中が見たくて、私は帰り道はいつも何人かと一緒に泳いで岸に戻っていました。(ただし、タクシーボートが運航しているので、単独でのスイムはおススメしません)

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こちらが練習船。
http://www.apneatotal.com/headquarters/freediving-boat/

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この船はフリーダイビングの機材が全部積んであります。ロープも簡単に降ろすことが出来、魚探も完備。まさにフリーダイビング専用船!

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何故かここにもニャンコ。

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ニャンコを囲んでノンビリ世間話のNathanとKane。おいおい、、練習は?・・と呼びに行くと副鼻腔のスクイズについてマニアックトークをしていました。みんなマイペース。

私はmax深度-25m程度を繰り返し潜り、じっくり良い練習が出来ました。
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透明度は激悪でした。ぼんやりと映っているのはフリーダイビングでも最も大切なレスキューの練習。初心者も必ず行います。

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これが海底。何もない砂地です。水面はワサワサ荒れていても水中は静かで下の方は透明度やや上がります。潜行すると落ち着きます。

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実はかなりの「うねり」もあり。行きのフェリーほどではありませんが、半数以上が船酔い・波酔いしてました。自主練組は続々リタイアしていき、この日はスタッフのArturoにサポートしてもらい潜りました。

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彼らはノルウェーから来たスキューバダイバー。寒い北欧から来ている旅行者はとても多い。彼らはこれが初めてのフリーダイビング体験とのこと。なのに土砂降りの雨が降って来ました。

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いや、、土砂降りどこじゃないよ・・雨粒が・・イタいイタいイタい!!

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ノルウェー、ドイツ、オーストラリア、米国、韓国、日本・・メンバーは国際色豊か。機材もウェットもフルレンタル可能なので(というか、フリーダイビングの機材など持たずに来ている人が多いので)皆おそろい。いかつい顔にオソロのウェットが何だか可愛い。

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滞在中お世話になったアプネア・トータルインストラクターのSilvia(スペイン出身)、Camila(アルゼンチン出身)。短い時間だったけれど、なんだか同志、みたいな感じに!ここは創設者のMonicaの影響かスペイン系のスタッフが多く、スペイン語が飛び交っていました。私も何故かスペイン語で指示出しされていました。笑。

フリーダイバーに出会うと勝手に世界中どこでも「ただいま〜」とでも言いたくなるくらいほっとします。言語以外の「共通言語」を持った仲間が、ここでも沢山出来ました!

 

 

2015/01/04

タオ島のサイリー・ビーチはのんびりとした素朴なリゾート。
ビーチ沿いの小道の両脇には色々なお店が並んでいます。

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ダイビングショップ・マッサージ屋・食べ物屋・土産屋・タトゥー屋・ネットカフェ
ダイビングショップ・マッサージ屋・食べ物屋・土産屋・タトゥー屋・ネットカフェ
ダイビングショップ・マッサージ屋・・・・(以下同文)

そんな中に少し目立つ店構えでフリーダイビング・スクール「アプネア・トータル」があります。

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入り口は窓も扉もなく、全開。大きなモニターでフリーダイビングの映像が流れています。沢山のクッションが置いてある大きなソファはつい座ってみたくなる。まるでタイマッサージやお土産屋のように気楽にフラっと入れる雰囲気です。

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フロントの奥にはガラス張りのレクチャー・ルーム

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ロングフィンやモノフィン、フリーダイビング用のシンプルな機材が並んでいます。

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皆のアイドル「フランキー・ブルー・アイ」

■「通りがかり」のフリーダイビング
さて、この島を訪れる人の大半はスキューバダイバーかと思いきや、長期旅行中のバックパッカーもかなりの割合を占めているように思います。あとはヒッピーなパーティ・トラベラー。特に隣のパンガン島は夜のビーチで繰り広げられる野外レイヴ、フルムーンパーティで有名。彼らがついでにタオ島に立ち寄ることも多い。

つまり、昼間とてもヒマな人が多い。そして皆、滞在期間がもの凄く長い。そんな彼らが昼間フラフラと小道を歩いているうちに「フリーダイビングでもやってみるかぁ〜。ヒマだし、海綺麗だし。安いし」となるわけです。たぶん。

そしてバックパッカーやヒッピー的なものを好む人たちの志向に、フリーダイビングのナチュラルさはFitするのかも知れません。

というわけで、アプネアトータルでは、フリーダイビングを始めたきっかけが「通りがかり」だったという人も結構いるようでした。日本ではなかなか無いパターンですよね、これは。笑。

ただ、きっかけはそんなに気楽でも、いったんハマった人がとことんのめり込むこともしばしば。私が滞在中知り合った一人は当初フリーダイビングなんて知らずに、軽い気持ちで体験してみたらすっかりハマってしまい、かれこれ1ヶ月ここで本気で修行している、とのことでした。

ふらっと通りがかるとこんな映像が流れています。

■Blue Immersion

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島にはもう一件、「Blue Immersion」というフリーダイビングショップがありました。ここもApneaTotal同様に、経験とスキルと健康の証明出来ればdrop in可能でした。SSI系でとてもしっかりしており、とても親切。一日くらいここでトレーニングしてみようかと思っていたのですが、今回は時間が取れずに諦めました。

きっとここからも「通りすがりのフリーダイバー」が生まれているのだと思います。

このお店の並びにはタトゥー屋、そしてオカマバー。こんなカオスな感じも、ザ・コタオ。ザ・サイリービーチなのでした。

2015/01/04

「忙」という文字が空気中を秒速で飛び交い、歩いているだけで呼吸とともに体内に吸収されていく錯覚を覚える師走のスーパー・ビジー都市トーキョーを飛び立ち、一路向かったタイのタオ島

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地図データ@2015 Google

バンコクから南に500kmほど離れたタイ湾に浮かぶ、飛行機も止まれない小さな島です。タイ語ではKoh Tao(コタオ)、Koh は島、Taoは亀。その形から「亀の島」と名付けられています。トーキョーとは対極、名前からしてノンビリとした響きです。日本ではあまり知られていないものの、欧米人やコアなダイバーには密かに人気がある島です。

マレー半島の反対側のプーケットやピピ島はこの時期は海況も最高でハイシーズンですが、東側のタオ島はまだ雨期を抜け切っていない。その上地形的にDeepな外洋のBlue waterは期待出来ない。あまり情報もない・・

ただ、ここには、「Apnea Total(アプネア・トータル)」というフリーダイビングのトレーニング施設があるという情報だけを頼りに。

そして「タオ(=道)」という響きに吸い寄せられるように、行って参りました。
縁もゆかりも無い亀の島へ。

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画像@2015 Cnes/Spot Image,DigitalGLOBE,Landstat,地図データ@2015 Google

 

■バンコク到着からタオ島へ
バンコクからタオ島へのルートは主に3通り。(1)バス+船(2)飛行機+船(3)寝台列車+船。圧倒的に安価なのは(1)のバスルート。budget travellerとして当然バスを選択したいところでしたが、スケジュールが合わずに空路を選択しました。

バンコク到着の夜は簡素なドミトリーにチェックイン、ここで数時間の仮眠を取り、早朝のドンムアン空港から国内LCCのNok Airでチュンポンへ。

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Nok Air、クチバシマークがかわいく、リーズナブルなタイ国内のLCC。

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飛行機の中で、夜明けを迎えました。眼下には亜熱帯の風景。

チュンポンの船着場には朝9時に到着。さあ、、ここで4時間の待機です。
強烈な波を眺め、、「船、本当に出るのだろうか・・」などと心配しながら・・

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海と、空と、FREE Wifiがあれば、4時間なんてあっという間。タイではWifiに困ることは殆どありませんでした。結局海が荒れていたため、この港ではなく別の港から運河を経由してフェリーは出航することになりました。

■フェリー
高速フェリーで約2時間。竹芝から大島、みたいなイメージで楽勝な船旅を想定していました。乗る前に「酔い止めピルは飲んだか?」と乗組員に聞かれましたが、「あはは、大丈夫〜」と受け流し・・
海風の心地良い甲板へ。(それにしても欧米人ばかり・・ここはどこ?という感じ。)

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最初の数十分は穏やかな運河をゆっくり走行。水は泥水のような色をしています。運河には沢山のカラフルな船があり、そこには漁師さんらしいおびただしい数の人が乗っていました。フェリーが通り過ぎるとどの船からも派手なアクションで手を振ってくれる、マストの支柱によじ上ったり。カラフルな船の上で小さくうごめく人たちは妖精みたいで、おとぎ話のような光景に思えました。

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運河を抜けたとたん、楽しい船旅の様相は一変・・・

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いや、、凄かった・・。。

甲板から命からがら船室に入り、どこでも良いからカラダを安定させようと近くの座席に転がり込む。

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窓を見ると潜水艦か?と思うくらい一面の水しぶき。

そして次々に聞こえてくる、、・・船酔いによる不穏な音と立ちこめる臭気。明らかにそれは伝染し、僅かな時間に、さっきまであれほど元気だった欧米の旅行者たちが次々と倒れていきました。。

まさに悪夢のような光景

タイ人の乗組員はそんな中をひょいひょいと歩き回り、「使用済エチケット袋」を回収して新しいものと交換しています。船酔い耐性は強い筈の私ですが、さすがにこの「酔いの伝染力」には太刀打ち出来そうも無く、激しく傾く船内で何とか真鶴のエリさん直伝の「酔い止めバンド」を腕に装着。そして「万一の事態」(酔いよりむしろこちらのほうがシビアに怖かった・・)に備え「非常出口と救命器具の装着方法」を必死で探し頭にinput。その後は音と臭気をシャットアウトすべく、イヤホンで音楽を聞き耳を塞ぎ、目をとじ、マスクをし・・そして瞑想。。。

ひたすら瞑想・・

ナニも聞こえない、、ナニも見えない

peace mind……

明らかに心拍が下がり、やがて時間の感覚がなくなり・・・・

ん??これってStatic(息堪え)?フリーダイビングの技術ってこんな時に役立つんだなあ・・などと思いながら。

は、と我に帰ると、タオ島の港メーハートに到着していました。。船の床は汚れ、溌剌と元気だった旅行者たちはげっそりと憔悴し、でも何故かこの航海を乗り切った達成感と連帯感のようなものを感じながら、タオ島の地面を踏みしめたのでした。私は遥々トーキョーから航海してきたような気分で、心の底から思いました。

地面って素晴らしい!

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これはメーハートの港。雑然と賑やか。ちなみにこの後さらに海は荒れ、夜の船は欠航したようです・・(そもそも昼間も日本だったら120%欠航レベルだったと思う・・)

■サイリー・ビーチ
ともあれ。無事にApneaTotalは見つかり、そしてすぐ近くのリーズナブルで居心地の良いバンガローに落ち着くことが出来ました。
booking.comにもagodaにも全然出ていなかった。目で見て足で歩くことも大切です。

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サイリービーチの夕暮れ。

ここは、初めて来た場所には全く思えません。何だか、葉山の一色海岸でまったりビールを飲んでいた数ヶ月前の「夏」を巻戻ししたような感じ。もう夏も終わりに近づいているような雰囲気。エンドレス・サマーという言葉がぴったりです。

年の終わりから、夏の終わりへ。旅は場所だけでなくて季節まで移動するのですから、あのくらいの荒波は仕方なかったかな?

でも船酔いはゴメンです。SINGHAで酔うのは素敵です。マイペンライ♪

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※タオ島のハイシーズンは2月〜10月、この頃はとても海況は安定するようです。

2014/11/30

11月の半ばを過ぎると、年末に向かって一気にクリスマス・年末モードですね。もう夏なんて遥か昔、忘却の彼方のような。そして海という場所を忘れそうになっている人も多いのでは・・?

私も濡れたウエットスーツとギョサンの代わりに、そろそろ陸(オカ)に上がって暖かいコートとブーツで街を闊歩しようか〜・・という誘惑にかられることもあるのですが、この時期の、ひっそりとした海の魅力はそれを遥かに凌駕しているのです。

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広いビーチを独り占め!するこの感じ^^
夏の「さあ海だ!」というワクワク感が、「大トロ」とか「カルビ」みたいな王道的なわかりやすい美味しさだとすると、冬の海は「酒盗」とか「ジビエ」とかちょっと通好みな感じですかねえ。(食べ物の例えでスミマセン・・)

同じ場所でもこの時期は人も少なく、透明度も増して、そして思わぬ大群や大物に出会うことも出来ます。

三浦半島の南諸磯海岸。夏はキャンプや海水浴客で賑わう場所ですがこの時期は「秘境」のような場所になります。まるでどこかの南の島のようです。水温は18℃ですけれど・・

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■これは葉山の小磯。夏はたくさんの海の家でとても賑やかで楽しい場所ですが、冬はひっそり、のんびりとして、時には信じられないほど青い世界が広がります。

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■真鶴・岩。11月の最後のトレーニングの帰りに、なんとマンボウに出会うことができました!

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■これは西伊豆・井田でのトレーニング。海の中から紅葉に染まった山を眺め、帰り道のこんなタカベの大群に囲まれると、寒さを忘れます!

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スキューバダイビングと異なりスキンダイビングやフリーダイビングはドライスーツを着ません。だんだんと冷たくなる水温を肌で感じます。そしてトレーニングの後の温泉や、暖かい飲み物の美味しさ、太陽の暖かさをひときわ嬉しく感じるのもこの季節の醍醐味。

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大分早くなった日の入り。夕陽が沈んだ後、じわじわと空が染まり行くマジックアワー。ハイライトの「日の入り」が終った後にじーっと残っている人だけが見られる特別な、ちょっとツウな時間。

日本、だけでなく北半球のフリーダイバーはほぼオフシーズンに入りますが、夏とは違う魅力を持つ冬の海。潜らないなんて勿体ない!

寒さに負けない心と身体、そして万全の装備と、・・・忘れちゃいけないホットジェルを持って冬の海へGO!
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photo by Masayo yoshida, yuki muto

2014/10/30

ようやくAAA(アプネア・アカデミー・アジア)フリーダイビングインストラクター検定に合格しました!とはいえまだまだ未熟者。ようやくスタート地点にたった、というところです。

2年前の5月、エジプトのシャルムエル・シェイクにて地獄の合宿?アプネアアカデミーのインターナショナルの検定にはどうにか現地合格していたのですが、あくまでこれは基本的技術の認定。国内で実際にインストラクターとして活動するにあたってはこれに加えて実際に「指導する」という経験と技術が必要になります。私はエジプトから2年以上の期間色々な研修に見習いとして参加し、先日これまたハードなIQ(イントラ認定)合宿を経て、やっと合格印を頂きました。

こちらがほぼ不眠不休だった、IQの様子。

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口述試験。「今更当たり前」と思っていることを噛み砕いて、正しく、わかり易く、楽しく、伝えます。・・というのが難しい。。130%の知識のエッセンスを一番わかり易く。営業やPRなど仕事柄しゃべることには慣れているつもりの私ですが、5分終るとダメだしの嵐。皆でダメだしをしながら何度も何度もトライ。毎晩この準備で寝る間が本当になかった。

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海、プールでの実技指導。限られた時間で、メニューを組み立て様々なレベルのメンバーに指導します。イントラ大先生・先輩達が、あの手この手で「困ったケース」を仕掛けて来ます。この時の目配り気配りはまだまだ、経験を積まないと。

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フリーダイビングはまだ発展途中のスポーツです。いまだ未知のことも多く、まだ自然の中行うためリスクもあります。長年ノウハウが蓄積され、メソッドが確立されているスキューバダイビングと異なり、指導者団体も試行錯誤をしながら、安全にフリーダイビングを普及させる方法について、切磋琢磨しています。インストラクター取得のハードルは高さは、とても大切なことだと思います。私も今回のIQを通して足りないところ、課題を良く認識出来ました。このあと更にこの部分の研修を受けてじりじりと進んで行きます。たぶんこの先ずっと修行なんだろうな、と思います。

私がフリーダイビングを競技として始めたのは7年以上前。たぶん人より沢山失敗してもがいて来ました。(あ、今でもか)どーんと落ち込んだ時に、尊敬するフリーダイバーで、イントラの先輩であるみみずんがいつも私に

「ムッチーのこの経験は、後輩に伝える時の宝物になるんだよ」

と励ましてくれました。今この言葉の重みを改めて噛み締めています。

人に何かを伝える。これは小手先では絶対ごまかせない。泳ぎ方、潜り方を見ると何だかその人の性格や人柄までもわかりますからね。技術や知識だけでなくて「自分がどうフリーダイビングと向き合って来たか、向かい合っているか」そのことがとても大事だと思っています。

ウンベルト

これは2年前のシャルムの写真。「自分の中の内なる海」を見つめなさい、と繰り返しお話ししていたウンベルト師。このときは居眠りでブラックリストの一番上にいつも名前を書かれていた私ですが、、心を新たに頑張ります!

というわけで、まだまだイントラのひよこですが、フリーダイビングを正しく楽しく、広めるという活動にこれまでより少し多く関わって行きたいと思います。

これまでも、これからも一番大切にしたいことは
「海の中・水の中って本当に素晴らしい!!」
と自分が心から思い続けることです。

これから冬にはなりますが、どんどん潜ります^^) みなさま、よろしくお願いします。

 

Photo by  Megumi Matsumoto

2014/08/31

夏の終わり・・・さーー海の話!!ではなくて少し地味なトレーニングのお話です。

最近、「フリーダイビングLSD」というトレーニングが
フリーダイバーの間で密かにブーム?となっています。

フリーダイビングLSDとは、日本チャンピオンでもある岡本美鈴選手が、自らのトレーニングのために編み出したトレーニング。

マラソンなどではおなじみの「ロング・スロー・ディスタンス(Long Slow Distance)」文字通り、長い時間、ゆっくりと、長い距離を泳ぐトレーニングのことです。フリーダイビング日本チャンピオン、みみずんこと岡本美鈴選手が自身のトレーニングとして試行錯誤しながら生み出したものです。

どんなものか、とひとことで言うと・・
ともかくひたすら泳ぎ込むことで、ドルフィンに必要な筋肉を自然に作って行く。ドルフィン仕様の身体にしていく、というもの。チャンピオンのトレーニングはとても地味。なんの仕掛けもありません。ただ、間違ったフォームで泳ぐと逆効果になってしまうので、最初がとても肝心です。

これはぜひとも取り入れたい・・!と
私が主催する「リトルブルー」でも講習会を開催しています。
先日は定員枠を大きく増やしての大盛況でした^^)

美鈴先生のともかく熱心な指導!教える側も教えられる側も、熱い!水の中なのに・・!

※写真は辰巳国際水泳場でのLSDトレーニングの様子です。

※写真は辰巳国際水泳場でのLSDトレーニングの様子です。

このトレーニングの良いところは、一度マスターしてしまえば、あとはプールさえあれば、一人でも出来ること。(フリーダイビングの通常の息を止めるトレーニングは絶対ひとりでは出来ません!)本来はオフシーズンにおすすめのトレーニング、とのことですが、ちょっとした時間に続けられます。ただし、大事なのは続けること。私も是非身につけたいと思います!

おまけ:練習会後、サプライズな発表が・・・!またも新しいフリーダイバーカップルの誕生です!おふたりとも末永くお幸せに♪

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 photo by yukimuto

 

 

2013/12/31

さて、私は今年は陸上での運動には全く無縁だったのですが、年末にいくつか武道を学ぶ機会(しかもちょっとマニアックな^^;;)がありました。

インド古武術カラリパヤット:
日本ではあまり聞き慣れませんが、ヨーガと同じルーツを持ち、様々な武術の起源になったとても歴史がある武術です。私はご縁あって今回が二回目のワークショップ参加となりました。様々な動物のポーズが基礎の基礎の基本形になっており、それが繋がって一連の動作になりますが簡単にお伝えすると

「え、それはないでしょ、その次にこれっていうのはむ・・むりむりむり〜〜あ””ーーーーーー!!!」

という感じで・・腰を痛めている方にはお勧めしません。私は想定通り、翌日ありえないほど全身筋肉痛になりました・・。ともかく、相当身体の鍛錬をしないと基本の動きすらままならない、奥が深い武術です。何より身体の軸がしっかりしていることが基本中の基本。勢いで騙すことも出来ません。取得するのは時間がかかるかもしれませんが、時間をかけて得たものは簡単に失われない。難しいというのには意味があるのだと思います。

「まずはバランス。強さはあとからついてきます」

という言葉が印象的でした。そしてさらにその先にはやはり「美しさ」があります。稽古の最初と最後には必ず祈りと感謝をもって神様に捧げる演武が行われます。ニディーシュ先生の演武は全ての動きが曲線的で、とても美しいけれど、底知れぬ強さがあり、不思議と見ていて穏やかな気持ちになります。「柔らかくて、強いこと」これは私が憧れる理想なのだということを、思い出しました。

(※ちなみに、カラリの稽古では、一つ一つの動作の意味といったものは一切説明しないそうです。あくまで私の個人的感想です。)

 

法螺貝の稽古:
法螺貝とフリーダイビングって何が繋がるんだよ!って思うかもしれませんが、まあ貝というのは海のものなので・・。これは武道というより、修験僧の方が行う”行”だと思うので、とても貴重な経験です。貝好きな私ですがもちろん法螺貝は初めてです。ずしりとした貝を渡され、最初は音を出そうと一生懸命になっていました。ひとりで鳴らしてみるとふっと音が出たのに、修験者である先生が目の前にくるだけで、なんとも弱々しい情けないスカスカした音しか出なくなるのです・・。

そして、途中から貝のことは忘れて、しばし身体をほぐすワーク。

そしてもう一度貝を持つ。

音というのは結果として出るもの。
出る、と言うか、空気の震えで響くものということが少しだけわかってきました。

そのためには呼吸が大切で、深い呼吸はしっかりと大地を踏みしめるこの自分の身体を通して出てくる。そして面白いくらい、呼吸と言うのは気持ちと連動しているんですね。法螺貝稽古の最後の全員での法螺の掛け合いは凄くて、もはや音が聞こえるというより空気が震えてました出そうと思って無理矢理出す音と、結果として響くものの違い。自分から出ているのか、周りから出ているのかもはやわからない。身体と空気と貝が共鳴していた空間、忘れられません。

(※法螺貝の稽古でも、言葉を使った説明は殆どなかったので、あくまで私の個人的な感想です)

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カラリパヤットや法螺貝の稽古はクロストレーニング、というにはちょっと次元が違うのですが、思わぬところでフリーダイビングとの共通項を発見したり、フリーダイビングでは感じなかった沢山のことを気づかせてくれました。

年間通してわりと真剣にやっているはずのフリーダイビングでは何故かこうした気づきを得にくくなっている、ということがあります。私はオリンピックを目指すようなアスリートではありませんが、それでも競技結果にフォーカスしすぎて、気がつくと数字やテクニックばかり追っていた、ということがままあるからだと思います。

もっと深く、もっと長くと数字を追いかけて、数字の先に何かあると思ったら、数字以外何も見つからなくて、なのでまたその先にある数字ばかりを追いかけてしまう、という悪循環。結果を急ぐことによって、沢山の、もっと豊かなことを見落としてしまいます。もしかしたら数字の先ではなくて、その途中に欲しいものは、あるのかもしれません。

クロストレーニングというのは、ある意味でとても良い寄り道になるのでは、と思います。結果ではなくて、理想を目指すとか、何かを手に入れることより、もう持っている何かに気づくとか、そんな簡単なことを教えてくれます。

人間は陸上で、酸素を吸って太陽の光を浴びて生きる生物です。でも細胞のどこかでは海を覚えていてそれでフリーダイビングに魅せられてしまう。でも、とても深いけれど、やはりフリーダイビングは、陸上生物にとってとても魅力的なひとつの「寄り道」に過ぎないのかも・・などとふと、思います。普段気がつかない自分の心や身体や空気、そういったものに気づくことが出来る、人生を豊かにする寄り道、私にとっては、フリーダイビングはそんな風に思えているのです。

フリーダイビングのために武者修行をしているのではなくて、フリーダイビングが何かの修行になっているのかも・・?

などと思う大晦日です。「人魚の武者修行」はまだ2013年のことも書ききれていないのですが、まもなく2013年も終わりなので・・・ここでいったん〆ます。

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今年一年の海に、空気に、身体に、そして周りの皆様に、感謝します。
良いお年を!

 

photo by Mayuko higuchi

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