さて、毎年ひっそりと潜っていた流氷フリーダイビングですが、今年は各種のメディアでも取り上げていただきました。
■NHK「おはよう日本」特集「流氷に“異変” 素潜りに挑んで」
2015.3.15(日)
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/03/0315.html
地元出身のフリーダイバー、高木唯選手を主人公に、地元知床の様子、流氷フリーダイビングの様子、年々減少する流氷の状況を取り上げた番組。流氷や水中に関するベテランのクルー陣により、長編映画が出来上がりそうなくらい湛然に丁寧な取材を頂きました。珠玉の10分間番組に凝縮されています!
(※流氷について興味を持った方、是非昨年のNHKスペシャル「流氷”大回転”」をご覧下さい!http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0518/)
■台湾 三立新聞網
換個角度看世界!北海道「流冰之下」景色震懾人心
2015.3.15(日)
http://www.setn.com/News.aspx?PageGroupID=15&NewsID=65664
今年もはるばる台湾から、JayとGeorge2名のフリーダイバーが参加しました!昨年すっかり流氷(リャオピン)に魅せられてしまい、今回2度目の参加となったJayがインタビューに答える様子がNHKの番組でも放送されました。この様子が台湾のメディアでも紹介されました!温暖な台湾に住む人にとっては「冬」「寒さ」は憧れのようです。
■海とダイビングの総合サイト「オーシャナ」
世界遺産・知床で氷点下を潜る!「第3回フリーダイビング流氷カップ」レポート
2015.3.14(土)
https://oceana.ne.jp/after_report/55612
今回初参加のフリーダイバー村上紘子さん寄稿による速報レポートを、オーシャナに掲載いただきました!彼女は「今回少しでも不安を感じたら潜らない」としっかり決めて参加しましたが、結果は見事成功!氷から上がりたての笑顔が最高に輝いていました!そんな新鮮な喜びが伝わってくる清々しい記事です。
■北海道ファンマガジン
氷点下の海で素潜りに挑む!
世界でも珍しい流氷フリーダイビング大会
http://pucchi.net/hokkaido/funlog/201503drifticediving.php
地元のみならず、ニュースアプリなどにも情報配信している「北海道ファンマガジン」でも取り上げて頂きました。地元ならではの暖かい視点を加えつつ、丁寧にとても良い記事に仕上げて頂きました!
* * *
こうして、沢山のメディアを通じて、流氷の素晴らしさ・貴重さが沢山の人に広まることはとても嬉しいことです。それと同時に、再びですが、安易に真似出来る活動ではなく、危険と隣り合わせであることもお伝え出来ればと思います。
さて、最後にご紹介するのは・・
■写真集「Water Being」野口智弘
「流氷フリーダイビング」の発起人は地元ウトロ出身の高木唯選手と、水中カメラマンの野口智弘氏の2人。
野口氏が3年前から撮り続けている、この流氷フリーダイビングをはじめとして日本各地の海と人との幻想的な写真を収めた写真集「Water Being」が4月半ばに発売になります!
海の深さ、冷たさ、静かさ、そして水圧の重さがずしり、と伝わってくる、他で見たことがない独特の水中世界。必見です!!
撮影:野口智弘
A4 ハードカバー フルカラー96ページ
定価:本体5000円(税別)
出版社: 野口智弘写真事務所
※以下リンクから2015年4月半ば以降に購入可能になります。
http://www.amazon.co.jp/Water-Being-野口-智弘/dp/4990808304
photo by Hiroko Murakami
今年も行って参りました、流氷フリーダイビング。
フィンを背負って、ビキニを鞄に詰め込んで、
ユネスコ世界自然遺産登録10周年を迎える
極寒の地、北海道知床半島斜里町ウトロへ!
流氷をウェットスーツで素潜りするというエキセントリックな「流氷フリーダイビング」ですが、早いもので今年で3回目となりました。(2013年、2014年の様子はこちら)
フリーダイバーの中でも選りすぐりのモノ好きが集って仲間うちでひっそりとはじめたこの企画。究極の過酷なチャレンジです。今年は参加メンバーも増えましたが、地元の皆様に多大なる協力を頂きながら、これまで以上に入念な準備と徹底した安全管理体制の元に実施しました。また参加者自身のコンディショニングも大切。このために冬の海でトレーニングを積んだり、数ヶ月かけてしっかり「身体を作り込んだ」(=体脂肪を増やした)選手も^^; どうぞこの先は真似したいなどと決して思わず「へぇーよくやるな・・」と呆れながら読んで下さいませ。
■流氷はどこへ?
豊かでダイナミックな大自然に溢れる知床。毎年冬に遥かオホーツク海の北からやってくる流氷も見所のひとつです。が・・今年は少し様相が異なっていました。
流氷が・・・ほとんど無かったのです。
↓今年の様子。
毎年、この場所から見えた海は、「大海原」ではなく真っ白な「大平原」でした。波の音などなく、コチコチに固まり、しん、と静まりかえっていました。
ところが今年は、暖冬の影響か流氷が固まらず、耳を澄ますと「ゴォー」っというかすかな轟音が聞こえてきます。目をこらすと、氷を乗せたシャーベット上の海が、ウネウネとうごめいています。まるで生き物のように。そして海の様子は刻々と変わります。
こんな状態でどうやって潜ろうか・・・。本当はこんな風にがっちり凍った氷の上に穴を空けたいのですが
・・今年はこのありさま。シャーベット上の氷では足場を確保しようにも、流氷が動いてしまったり、柔らか過ぎて危険です。なにしろ、出口がいつのまにか塞がれてしまうことにもなりかねません。
安全に潜れる場所を探すためにドライスーツを来て流氷の様子を探索したり
それでも刻々と流氷の様子は変わっていきます・・・うーん、ここで潜れるかな・・。
・・・・・
そして迎えた大会当日。夜のうちに吹いた風の影響か、前日予定していた場所から、見事に氷が無くなってしまっていたのです。そこで、氷が安定して残っている別の漁港のに実施場所を変更。氷が移動してしまわないように、氷に杭を打って港に係留して潜ることになりました。
水深は5-6mと浅かったので、例年行っていた「コンスタント・ウェイト(垂直に潜る)」は中止し「ダイナミック(水平に泳ぐ)」種目だけの開催となりました。
これは知床観光協会の方が港から撮影してわかりやすく解説をつけてくれた画像です。氷の下の並行潜水は途中で浮上することが出来ないため、ショートコースとロングコースを設け、無理ない距離を潜れるようにしました。
また昨年のヒヤリハット経験から、ラニヤードは使わず、ロープに手を添えて潜ることになりました。
今回スタートとゴール地点には氷と氷の間が塞がらないように、地元の漁師さんたちの知恵で、こんな木枠を設置しました。
水中はほの暗く、おおきなヒトデがいました。そして見上げると
空に浮かぶ雲・・ではなくて、海に浮かぶ、氷。
一瞬だけど、長くも感じる時間。ゴールの木枠が氷の海にぽっかり浮かぶ、窓枠のように見えました。
アイムOK!のサイン。満面の笑顔・・がこわばっています、若干。
なにしろ、水温は-1℃。正真正銘、氷点下ですからね・・。直接海水と接触する顔は冷たいを通り越してピリピリと痛みを感じる程です。
体が冷えすぎないように、氷から上がったら暖かい豚汁。至福の時ですね。こんな準備も3年目の経験値ならでは、なのです。
ともあれ、こうして無事に大会は終了しました!
そして、氷上人文字でウトロに感謝を込めて!
浴衣姿で、感謝を込めて・・
■減少する流氷
オホーツク海から北海道に接岸する流氷は、多くの栄養分を運び世界自然遺産知床の大自然を育む重要な役割を担っています。でも近年地球温暖化の影響で年々減っているそうです。今回私たちはそのことをまさに肌で感じることになりました。
勿論年によって波があり、今年がたまたま暖かかっただけで、来年はまたがっちりとした流氷が見られるかもしれません。でも長期的には減少傾向にあるそうです。季節の移り変りと同様に、地球規模の気候変動もまた、ある日を境に突然変わるものではなくて、緩やかに変化していくものなのかもしれません。
そう思うと、ますますとても流氷が愛しいものに思えてきます。「豊かな生態系を育むオホーツクの流氷の海がこれからもずっと続くように」そう願わずにいられません。
氷、海、雲、雪。
全て水が形を変えたもの。
水は様々な姿で私たちを圧倒します。そしてこの凍てついた地でほんの一瞬だけ、水に入ることで、自分の存在はとても小さく、でもこの大きな自然の一部だと、確かに感じることが出来るのです。
※今年の流氷フリーダイビングは様々なメディアで取り上げていただきました!
詳しくは「流氷フリーダイビング」、世界で話題に?!へ
Photo by
Tomohiro Noguchi, Jay Hung, Shuji Hosoda,
Yui Takagi, Hiroko Murakami
私が尊敬するフリーダイバー、そして大好きな友人である”みみずん”こと
岡本美鈴選手が、先日バハマで開催されたVertiacal Blue2014で-91mを潜り、日本記録を更新しました!
これは世界でも歴代第三位という快挙です。男子選手ですら難しい91mという大深度を達成する、これは本当に生半可ではありません。
90mは10気圧。この地上の10倍もの圧力がかかる世界。パンパンに空気の入ったカチカチのサッカーボール(全力で押しつぶそうと思ってもびくともしない)が、クシャクシャにしたティッシュペーパーみたいに小さく潰れてしまう深度です。
そんな深度を達成してしまう女性はどんな人なのか?というと・・・
人間離れした記録を達成しているのに、とっても人間くさい人!
常に感謝を忘れない。謙虚。努力家。良く笑いそしてよく泣く。(かつては泣き虫で”Crying Queen”と呼ばれていたことも^^;)自分のことにも人のことにも真剣。
そして、何より私が彼女の一番尊敬する点は
「良いことも悪いことも、真摯に受け止める」
ところです。
私は彼女と、世界大会で金メダルを取った最高の瞬間を共にしたこともありますが、最悪に近い事故の瞬間も共にしたことがあります。私にとって思い出深いのは、むしろ後者です。そんな時の彼女を見ると、何故そんな深海に挑める強さがあるのか、わかる気がするのです。
そんな彼女に、夏から先月のバハマ大会までの競技活動を密着取材したNHKのドキュメンタリー番組『アスリートの魂』が12/27、放送されました。
あいにく私は海外にいて見逃してしまったのですが、再放送の予定があります。
まだ見てない方、ぜひご覧ください!
【再放送予定】
①BS1 =2015年01月06日(火)pm17時~
②NHK総合=2015年01月08日→7日の深夜1時半~
http://www.nhk.or.jp/tamashii/
ちなみに、昨年達成した-90mの様子はこちらです
彼女の泳ぎの美しさは世界でもピカイチの定評があり、本当に人魚のようです。
-91m達成の様子は是非番組でご覧下さいね!(私も早く見たい!)
いよいよ今週末、毎年恒例の東京フリーダイビング倶楽部主催の記録会、第15回目「真鶴フリーダイビング・クラシック」開催です。
毎年恒例のこの記録会は、一年のしめくくりとして、そのシーズンの練習の成果を記録しよう、という主旨で開催されます。今大会の最大深度は-95m。真鶴・尻掛沖の100mの地点でアンカリングして競技を行います。
日本のトップ選手から初心者まで、そしてTFCメンバーだけでなく、八丈島、小笠原、関西、と色々な地域からのフリーダイバーが大集合します!
海上セッティングは「世界大会仕様」です。
この時期の真鶴、水温は21-22℃まで下がりますが、透明度は時に-20m以上にもなります!
今年は新型ボトムカメラが登場。そしてプロカメラマンに水中で写真・映像を撮影いただけるので、とても楽しみです。
今年の記録会では、私は実行委員長を任命され奮闘しています・・私よりもベテランメンバーに助けられ、真鶴の皆さんに助けられながら。。真夜中にメールが飛び交いskype 会議したりと大変ながらワクワク準備を進めています。
今年の3大コンセプト
1)ともかく安全第一!
⇒フリーダイビングのリスクを熟知した医療スタッフが陸上にもスタンバイして安全管理を徹底。
2)地元真鶴のみなさんともっと身近に交流!
⇒岩のロッキーマリンさんからは初めて&念願の「見学船」を出していただくことに!そして観光協会から、地元広報誌にも掲載頂きます!記録会後の懇親会には真鶴町の皆さんに参加頂きます^^
http://ameblo.jp/rocky-marine/entry-11944269164.html
(ロッキーマリン島田えりさんのブログ。見学船のテスト出航の様子です。実際にはもっと大きな船を出して頂く予定)
3)みんなで潜って、みんなで運営
⇒運営委員会メンバーも潜ります!私も2日目には潜りますよ!
先週末にはロープ計測も終えて準備万端!
週末のお天気は少し心配ですが、あとは海にゆだねるばかり。
みんなのホワイトカード、笑顔を楽しみに、行ってきます^^)
東京フリーダイビング倶楽部
http://www.freediving.jp/
https://www.facebook.com/tokyofreediving
6月から、週末だけ葉山のアウトドアフィットネスクラブ「BEACH」
でスノーケリング・スキンダイビングのクラスを担当させていただく
ことになりました!
2年前にエジプトのアプネアアカデミーでフリーダイビングのイントラ修行
はしたものの、なかなか余力無く出来なかったイントラ活動なのですが・・・
今回は大好きな葉山に呼ばれてしまった、という感じですので、
めいっぱい、楽しんで頑張ります^^)//
そしてレッスン開始にあたり、ドキドキワクワク、トークショーなるものを
セッティング頂きました!
普段のレッスンは基本的にBEACHの会員さん優先なのですが、
トークショーは無料でどなたでも参加OKです!
葉山のBEACHは古民家を改装した、超〜素敵な場所です!
ゆるゆるとやりますので、葉山大好きな方も、初めての方も
是非ふらっと遊びに来てくださいね〜(*^▽^*)
さらに!せっかくなら初夏の葉山をとことん満喫しましょう!
ということで、葉山在住のヨガインストラクター ヨッシーとコラボで
こんな一日企画が生まれました!
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【初夏の葉山満喫DAY】
2014年6月7日(土)葉山公園周辺 午前から夕方まで
(どこからでも参加ok!)
ヨガ&ピクニック@葉山公園
■ビーチヨガ
ヨガ未経験者でも大丈夫!海と大地を味わいながら
ゆったり身体を動かします!
集合10時30分
ヨガ 10時45分~12時00分
■ポットラックパーティ
持ち寄りピクニックです^^ トンビに取られないように注意!
12時~13時頃
★参加費 1000円
★定員 6名くらい
詳しくは&お申し込みはこちら↓
http://s.ameblo.jp/feel00/entry-11856337067.html
素潜りトークショー@葉山BEACH
■トークショー@葉山BEACH
海に関するよもやま話。BEACHクラブハウスで寛ぎながら^^)
15:30〜17:00
詳しくはこちら↓
http://www.beach-hayama.com/newstopics/news.cgi?mode=detail&no=77
ヨガは↑事前にお申し込みをお願いします。
トークショーは申込不要です。
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当日はきっとよい天気になります♪
どこから参加でもok、初夏の葉山に是非遊びにきてくださいね!
キラキラの葉山で、お待ちしています^^