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2012/02/23

今回はかなり遅れてしまいました(苦笑)。
最近我が家のパソコンの調子がおかしいうえに、携帯電話(ウィルコム)の調子までおかしくなり、携帯は昨日買い換えました。
ようやく腰を落ち着けて、今回のコラムを書けそうです。
しかしこんなことばかり書き続けていたら、いつか「公務員の信用失墜行為」に該当してしまうのではないかと危惧しつつ、このシリーズを続けております(苦笑)。

さて、ストリップを見始めてから1年少々経った1984年のある日、例によって「内外タイムス」のストリップ劇場広告のページを見ていた私は、ある文言に目を奪われました。
そこには「アクロバットソロ・○○○(踊り子の名前)」とあったのです。
そう、この「アクロバット」と言葉にピンときたんです。
ちなみに、ストリップにおける踊り子の名前は当然のことながら本名ではなく、いわゆる「源氏名」です(爆)。
ここではその頭文字をとって「K嬢」と呼ぶことにいたしましょう。
さっそく週末に、そのK嬢が出演している今はなき大宮市(現さいたま市大宮区)の劇場に出向きました。
最初銀のロングドレスに身を包んで登場したK嬢は、とても小柄でまた年齢的には若くはなかったのがわかりましたが、後ろ向きでドレスを脱ぐと背中にキリッと筋の入った、見事に引き締まった体が現れました。
そしてそこから始まった「アクロバット」に、私は完全に心を奪われたのです。
まずは立ったままの状態から体を弓なりに反らして、バク転から180度前後開脚。
立って再び体を反らせると、今度はブリッジからさらに体を反らせたかと思うと、肘で支持した逆立ちの状態になりました。
そしてバランスをとりつつ、伸ばした脚を前の方に。
言葉で説明すると難しいですが、以前ご紹介した写真のイメージではこれです。

しかしストリップですから、K嬢はこれをTバック1枚で演じていたわけです。
しかもサーカス等とは違って、それこそ手の届きそうな至近距離で見るわけですから、その迫力にもはや呆然とするしかありません。
そして最後の決め技は、うつ伏せに寝た状態から勢いをつけてあごと胸だけで支える逆立ち状態になり、さらに体を反らせて前の方に足をついて立ち上がるという、これまた説明に苦しみますが驚くべきものでした。
一瞬、こういう状態になります。

こうして、私が長年求め続けていたイメージ通りの「ストリップ」と言う名の「Choreography」についに巡り会うことができました。
しかしながら、この後K嬢の姿を見ることはなかなかできませんでした。
その後眼を皿のようにして、毎週の「内外タイムス」でK嬢の名前を追ってみたのですが、1年以上再会できない日々が続きました。

そんな中1985年の5月に、幸運にももう1人アクロバットを見せてくれる踊り子を発見したのです。
こちらは「B嬢」としておきましょうか。
初めて見たのは地元横浜の劇場でしたが、こちらも現在は存在していません(苦笑)。
この時の衣装も記憶に残っておりまして、チャイナドレスのミニスカート版に大きな羽根扇を持って、最初はゆったりとした踊りでした。
1曲踊り終えるとチャイナドレスを脱ぎビキニ姿となりましたが、ここでもB嬢の鍛え抜かれた体に思わず息を呑みました。
彼女のアクロバットは、K譲とは少し違ってゆっくりとした動きでしたが、驚異的な柔軟性と小柄な体からは意外とも思えるパワー、そして卓越したバランス感覚が高度に組み合わさった、まさに「究極のChoreography」でした。
まずは立った状態から体を反らせて見事なU字型のブリッジになり、そこからなんと足を浮かせて逆立ちに持っていってしまいました。

そして逆立ちしたまま、脚を180度近く開いたりまたつま先で頭を触れたりと、多彩なポーズを見せてくれたのです。
さらに、再び足を前方に降ろしてブリッジに戻り、そこからバク転して立ち姿勢に戻るという、見事な一連の技でした。
アクロバットの後半はビキニさえも脱ぎ、身に付けているのは網タイツのみとなりました。
再びブリッジになった彼女は、今度はなんとブリッジしたまま歩きだしたではありませんか(爆)。
そして舞台中央で片脚を真上に上げたポーズをとったあと今度は逆向きに歩き、しまいにはさらに体を反らせてこういうポーズになってしまいました(原爆)。

これはまさに、コントーション(柔軟芸)そのものでした。
それをストリップ劇場の中で、しかも至近距離で見られるのですからすばらしい。
ここに私のストリップ遍歴は、充実の「第2期」に突入するのでした。
この第2期はこの後8年ほど続くのですが、その長い間にはいくつかのターニングポイントもありました。
それについてはまた、以降のお楽しみとさせていただきましょう(笑)。
参考までに、後半2枚の「イメージ写真」は中国雑技からですが、2001年の10月に東京都練馬区で撮影したものです。

なお次回のコラムは、番外編をお送りする予定です(爆)。

2012/02/23 11:52 | 未分類 | No Comments