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東京都府中市にある日本中央競馬会(JRA)の10場(札幌・函館・福島・新潟・中山・東京・中京・京都・阪神・小倉)ある競馬場の1つであり、その所在地から府中競馬場とも呼ばれている。コースは1周約2100mの芝と約1900mあるダート、また約1700mの障害コースも設置されている。これらは全て左回りとなっている。東京競馬場のコースの特徴としては、他の競馬場と比較すると、ゴール手前の直線が約500mある長い直線と緩やかなカーブである。東京競馬場での主な競走としては、8つのGⅠレースが行われる。フェブラリーステークス・NHKマイルカップ・オークス・東京優駿(日本ダービー)・ビクトリアマイルカップ・安田記念・天皇賞(秋)・ジャパンカップである。日本で行われている障害を含む全24のGⅠ級レースのなかで3分の1のレースが東京競馬場で開催されている。またGⅡレースは9つ、GⅢは12開催されている。
また、装鞍所では競馬の公正確保のための出走馬の馬体検査や蹄鉄検査などを獣医師や装蹄師などが行っている。また、装鞍所で馬体重を測定し公表される。パドックとは、下見所ともいい競走前に競走馬をファンが馬体を観察し馬券などを買う際の参考となる。診療所では、厩舎地区にいる競走馬の診療や出走後の目洗いなどを主に行っている。怪我をした馬などの治療は応急的なことだけ行うことができる。検体採取所ではレースの出走馬のうち1着から3着までの馬と特別に決められた馬がドーピングなどが無いか調べるための尿や血液をとるため設置されており、競馬の出走後の競走馬は馬の手入れなど決まった場所で行い、競馬の公正確保のために監視員の監視のもとで検体採取を行う。その検体は宇都宮市にある競走馬理化学研究所で薬物検査などが行われる。国際厩舎は、外国馬の招待レースなどで外国馬馬が入厩を行う厩舎で感染病など病気対策として、日本馬の厩舎とは別の場所に設置された厩舎地区のことで、厩舎地区には外国馬の調教師や厩務員などの関係者しか入ることがでない、しっかりとした区別がされている。
日本中央競馬会には東西(茨城県、滋賀県)にトレーニングセンターがあり常時2000頭の以上の競走馬が滞在し、日々調教が行われている。また施設には診療所(獣医師)や装蹄場(装蹄師)があり日本の競馬を大きく支えている。
・施設設備
調教コースは南北にダート、ウッドチップ、芝、ニューポリトラック、芝障害コースの馬場があり南調教馬場には全長(計測区間800m)1000m、高低差18m(栗東32m)の坂路馬場がある。また北馬場の奥、丘陵地にはリフレッシュや追い切った翌日などの軽い調教用に森林馬道が設けられ、さらに馬場正面付近には競走馬スイミングプールやウォータートレッドミルがある。
ダートコースは調教時の馬への安全を図るために蹄で掘り起こされたあとのハローがけや冬期は凍結防止剤の散布、夏期は散水など徹底した馬場の維持管理がされている。また競馬場と違いセンターでは安全性や足腰のトレーニングという点から川砂や海砂といったクッション層が8〜9㎝(競馬場では7㎝)の厚さになっている。
ニューポリトラックは芝やダートコースに比べ降雪や凍結の影響を受けにくい。排水性に優れており降雨による馬場の悪化が少ない。が反面、1㎥=14万円と高額なためランニングコストがかかるというデメリットがある。
ウッドチップは木材(国産:赤松、杉)であるため耐久性に劣り、腐食や細粒化が進むと水分を過剰に含み、蹄が深くもぐったり、冬期は凍結する原因となる。また大雨が降った際はまずはじめに馬場が閉鎖されてしまう。坂路を含め調教の主流となっているが路盤の安定化のため転圧や散水といった維持管理作業に加え、材料の取り替えや排水処理にコストがかかる。
スイミングプールは屋内プールとなっており水温、室温はコンピュータ制御されており通年使用可能になる。濡れた馬体を乾かすために温風を送り出す装置も設置されている。浮力を利用し脚へ負担をかけず心臓と肺を鍛えることができる。脚部にかかる負荷は通常調教の40〜45%という。なのでこのトレーニングは脚部に不安のある馬や休養明けさらには若馬にとっても有効であるという。
また当センター中央には競走馬診療所があり日常の各種疾病や調教・競走によって発症する運動器病などの診断や治療、伝染病の予防や蔓延防止のための防疫、出走の適否を判断する馬体検査、薬物使用の未然防止とその指導、装蹄職員を配置し一般削装蹄のほか、X線診断による趾軸検査、特殊装蹄による装蹄療法など装蹄技術の向上と普及、調教飼育管理に関するコンサルタント及び、保健衛生思想の普及など幅広い業務を受け持っており、競走馬の健康増進と公正の確保に大きく貢献している。また年間200〜250件手術し蹄に関する病気で治療する馬は月に2、3頭だという。入院馬房は16室あり基本的に担当きゅう務員が面倒をみるという。
人の場合、移動手段は新幹線(電車)、車(バス等)、飛行機、バイク、船…等があります。馬の場合は馬運車と言われるトラック(コンテナ)に乗って輸送されます。北海道等の陸続きではないところは車に乗せたままフェリーで移動になります。八戸港にはよく『競走馬輸送中』と書かれたトラックを見ます。
さて馬運車の中で、馬は何をしていると思いますか?
すなわち立っているだけです。笑…
その車の中では前後左右に揺れるのでバランスをとっています。
スピードが安定し、急なカーブなどもない高速道路ではあまり負担がかからず輸送することができます。逆に側道(下道)を走るときは信号や渋滞により発進、停止を繰り返し、さらには交差点で右左折するので、馬はより踏ん張らないといけなくなり、かかる負担が多くなります。また夏場の長期輸送はコンテナ内は高温になるのでとても注意が必要です。
馬は少しの変化でもストレスを感じてしまう神経質な動物なのです。
おつかれさまです。
日本在来馬(天然記念物)の展示及び一般社団法人日本障害者乗馬協会の理事として
乗馬・障害者乗馬の普及啓発活動をしています、特定非営利活動法人(NPO法人)
ホースランド・らぴす、国産在来馬ふれあい乗馬施設ハッピーホースカフェの山本高志です。
イギリス・ロンドンではオリンピックが開催されています。
その中でも馬術は男女分かれることなく競技が行われています。
本日は「個人3次予選」「障害飛越ラウンド2」が行われます。
注目しているのは団体で首位になっている『サウジアラビア』です。
フランス・ベルギーそしてドイツが予選落ちしてしまいました。
残っているのはイギリス、スイス、 スウェーデン、オランダ
カナダ、アメリカ、ブラジルそしてサウジアラビアです。
それも選手が国の王子ってね。すごいです。
サウジアラビアは競馬界にも進出しております。
主な所有馬はダンシングブレーヴ・デインヒルなどがいます。競技楽しみです。
さて、今回はサラブレッドのセリについてです。
先日、日本競走馬協会が主催する国内最大のセリ(市場)に行ってきました。
セレクトセール2012です。
小生はお世話になっている牧場の当歳(今年生まれた馬)が上場するので手伝いました。
会場は前職場のノーザンホースパークにて行われ2日間で450頭余り上場されました。
過去に取引された当歳で6億円で落札された馬もいます。
今年は国内はもちろんのこと海外からたくさんの馬主様がご参加されていました。
これも多くの仔のお父さんである『ディープインパクト』
ドバイ(UAE)で優勝した『ヴィク トワールピサ』の活躍があると思います。
現に高額馬はディープインパクトを父にもつ仔ばかりでした。
しかし決して高価な馬が活躍する保障は一切ないのです。
競馬は馬券を買うのも馬を買うのもギャンブルなのかもしれませんね。
お疲れさまです。
日本在来馬(天然記念物)の展示及び一般社団法人日本障害者乗馬協会の理事として
乗馬・障害者乗馬の普及啓発活動をしています、特定非営利活動法人(NPO法人)
ホースランド・らぴす、国産在来馬ふれあい乗馬施設ハッピーホースカフェの山本高志です。
mixiやFacebookからの質問にお答えしたいと思います。
(弊社施設ページにて受け付けています)
今回は馬の睡眠と視野についてです。
過去にも似たようなことを綴った気がしますが…笑
これは乗馬した中学生にも聞かれた内容です。
立ったまま寝るって本当ですか?いつ休んでるの?
この質問がやたらと多い気がします。笑
馬は4本足で立ったままや、お尻をつき横になる場合と
完全に横にゴロンとなった状態で休息、睡眠をとります。
乗馬クラブや動物園にいる馬(草食動物)は大抵が横になって楽にしています。
一番落ち着いている状態だと思います。安心できる環境でストレスがなく眠れます。
与那国馬は施設に慣れるまで1か月かかりいつも眠そうでした。
しかし自然界ではいつ肉食獣が襲いにくるかわかりません。
なので立ったまま休息し、いつでも逃げれるような態勢をとります。
これは忍者の休息に似ているのかも?笑
馬の睡眠時間は1日2~3時間ほどです。草食動物は基本的に短いと思います。
30分程度の睡眠を5、6回ほど小分けします。これらも襲われないためだと考えられています。
まん丸で澄んだ純粋な目をしている馬ですが、
実際に見えている範囲ってどのくらいだと思いますか?
馬の後ろは蹴られるよって言われたり聞いたことありませんか?
人間の視野は約190度です。首を動かせば後ろ以外見ることができます。
馬もそのくらいの視野があります。約340度と言われています。後ろ以外見えています。
馬はとても臆病な動物です。すなわち見えない後ろがとても恐怖になり蹴ることがあるのです。
見えすぎてしまうゆえに競馬ではレースに集中させるために
ブリンカーやシャドーロール、チークピーシーズ等の矯正馬具があります。
また先日、初めて見ましたがハチマキのような馬具(ブロウバンド)もあります。笑
効果は個人差があるようです。
中央競馬(JRA)も宝塚記念という上半期最大の競走が終わり夏競馬が始まります。
小生は動物園感覚でよく競馬場に行きますが
皆様もどうぞ足を運んで颯爽と走る勇姿をご覧ください。
おはようございます
日本在来馬(天然記念物)の展示及び一般社団法人日本障害者乗馬協会の理事として
乗馬・障害者乗馬の普及啓発活動をしています、特定非営利活動法人(NPO法人)
ホースランド・らぴす、国産在来馬ふれあい乗馬施設ハッピーホースカフェの山本高志です。
先週に北海道和種馬(道産子・在来馬)を生産されている牧場に行ってきました。
その牧場は函館空港から車で20分のところにあります。
大きな施設に北海道和種もいればミニチュアホースもいました。
一緒に来てくれたJRA栗東装蹄師と共に馬とふれあいしました。
心が和みホースセラピーを体感しました。
さて今回はそのホースセラピーについて綴ります。
ちなみに正確には【ホースアシステッドセラピー】動物介在療法といいます。
小生が一般社団法人日本障害者乗馬協会(JRAD)に
加入した2010年の認知度はかなり低かったです。
その為に当協会に加入するまで申請から時間がかかりました。
当時は乗馬ではなくセラピー中心だったので…汗
しかし、今となっては総会・理事会での話題は
『乗馬』ではなく『セラピー』についてが多くなりました。
テレビでも放送され始め…ついにという感じです。
動物を用いての治療支援活動である動物介在療法(Animal Assisted Therapy)の中でも
馬を使ったホースアシステッドセラピーは
医療、教育、スポーツ等のファクターを併せ持っています。
また、馬を用いた心身への回復効果は古代ギリシャ時代から認められており
ドイツ等、欧州各国では健康保険が適用されています。
今や医療分野にまでも馬が浸透しています。
馬は群れで生活(行動)をする動物で、人の数倍という大きな身体を持ちながら
とても温厚で且つ従順です。また、まんまるな目を見てわかるように心優しいのも特徴です。
その馬の気持ちを理解し、考えて世話をすることで馬と心と気持ちが通い合い、
さらに馬に乗った際は、その高さ(サラブレッドの場合、目線の高さは250㎝ほど)に
感動すると同時に馬から伝わる体温(馬の体温は37.5℃前後)の温かさから
自然と笑顔になり、やすらぎや喜びが生まれます。
また、馬を自在に操作することで自信を持ち楽しみがみなぎり、
日常生活でのストレス、閉塞感や孤独感を癒してくれるでしょう。
自然環境の中に馬がいて、笑顔や温かい気持ちに触れることができる
癒しの場所こそが必要であり、ホースセラピー(アニマルセラピー)を通じて
心身回復を目指し、人も馬も幸せで楽しい時間を共有することが、
本当の癒しに気づくことではないのでしょうか?
お疲れ様です。
日本在来馬(天然記念物)の展示及び一般社団法人日本障害者乗馬協会の理事として
乗馬・障害者乗馬の普及啓発活動をしています、特定非営利活動法人(NPO法人)
ホースランド・らぴす、国産在来馬ふれあい乗馬施設ハッピーホースカフェの山本高志です。
明日から6月で衣替えですね。
弊社(vielLaecheln株式会社並び特定非営利活動法人ホースランド・らぴす)は6月期決算です。
そのために、より忙しくなってきます。
月の半ばに北海道で乗用馬と北海道和種馬をJRA栗東トレーニングセンターの
装蹄師(馬の靴屋さん)と一緒に見に行く予定です。
競馬では日本ダービー(東京優駿)が先週終わりこれから函館開催(6月9日~)も始まり
『夏競馬』に移ります。馬産地では競走馬のセリも行われます。
7月9・10日にセレクトセール(主催:社団法人日本競走馬協会)が
北海道苫小牧市、ノーザンホースパークにて開催します。
残念ながら一般の方は見学出来ません。未来のダービー馬がここから誕生するかもしれません。
楽しみですね。
さて、長くなりましたが今回の『在来馬と生きる』は馬への合図について綴ります。
実際にどうしたら馬が進み、そして止まるのか…
『お腹を蹴る』これれが発進の合図です。っと学校の入学時に教わりました。
乗馬で多くの方がお腹を蹴ると進むと思うんじゃないでしょうか。しかし、それは誤りなんですよ。
確かに蹴ると進みますが、馬になって考えるとどうでしょうか?
かなり痛いですよね。馬によっては『うぅ゛!』っと泣く子もいますよ。笑
動物虐待に近いんじゃないかと。
これは乗馬インストラクター試験の面接時に問われるそうですが、乗馬歴が長い方でも
答えられないそうです。
施設所有の木曽馬と与那国馬はお腹に足を少し当てる(触れる)程度で動きます。
調教の仕方にも寄ってきますが、蹴って動くように教えたならばそれがその馬の合図となり、
本来の合図ではなくなるのです。
実際になぜ動くのかは直接、説明しますので是非、ハッピーホースカフェにお越しください。
初心者向けのホーススクールを開催しています。
大学の馬術部やサークルの方も在籍しています。
小生が不在時のことですが、乗馬歴もそこそこある方が与那国馬に騎乗した際、
馬が合図(この方は蹴っての発進合図)しても動かなかったため、より強く蹴ったところ
『ナポレオン』(想像してください)のように立ち上がってしまい落馬しかけたそうです。
馬は決して悪くないのですが、このような間違いが大きな問題となるのです。
よく馬8割、騎手2割と言いますが、人は馬の動きを邪魔してはいけません。
極論、しがみついていれば障碍(障害)飛越だって難しくないでしょう。
それが一番難しく課題なんですが…
お疲れ様です。
日本在来馬(天然記念物)の展示及び一般社団法人日本障害者乗馬協会の理事として
乗馬・障害者乗馬の普及啓発活動をしています、特定非営利活動法人(NPO法人)
ホースランド・らぴす、国産在来馬ふれあい乗馬施設ハッピーホースカフェの山本高志です。
今日は挨拶まわりに茨城県稲敷郡美浦村に行ってきました。
『美浦村』と聞いてピンとくる方もいると思いますが…
そうです、JRA(日本中央競馬会)美浦トレーニングセンター(美浦トレセン)に行きました。
トレセンには2年ぶりの訪問です。
当該施設にノーザンファーム同期入社の方が装蹄師(馬の靴屋さん)として
働いていたのでよく伺っていました。現在はJRA栗東トレーニングセンターで仕事しています。
JRAのトレセンは東西に1箇所ずつあります。
そこでレースに出走するための訓練(調教)をします。
調教風景は残念ながら観ることは出来ませんが…
それでも―という方は川崎競馬小向トレセンへここでは間近で観ることができます。
詳しくは、神奈川県川崎競馬組合にお尋ねください。
今日は日曜日ということもあってトレセン付近は閑散としていました。
しかも本日は『オークス』(優駿牝馬 G1)が東京競馬場で開催されました。
来週は一生に一度の晴れ舞台『日本ダービー』(東京優駿 G1)が開催され
ダービーウィークが始まります。地方競馬(NAR)では
6月1日に九州ダービー栄城賞(佐賀競馬場)
4日 岩手ダービーダイヤモンドカップ(盛岡競馬場)
5日 北海優駿(ダービー)(門別競馬場(ナイター))
6日 東京ダービー(大井競馬場(ナイター))
7日 兵庫ダービー(園田競馬場)
8日東海ダービー(名古屋競馬場)
それら1着(東京ダービーは2着まで)は翌月に行われる
ジャパンダートダービー(大井競馬場)の優先出走権が与えられます。
馬たちのオリンピックでしょうか。今年もとても楽しみな時期になりました。
おはようございます!
昨晩、ジャニーズ事務所の山下智久さんが日本テレビ制作の『ルート66〜たった一人のアメリカ』にて、カウボーイ姿で実際にまたがって、自由自在に馬を操りながら牛を追い込んでいました。
アパレル業界最大手のユニクロでもCMに競走馬の調教シーンを使うなどジワリと馬のことが身近なものになりつつあるのではないかと思っています。
僕も力になりたいと頑張ります。
今回はタイトル通りに馬やポニーの疑問についてです。(知っていることだったらすみません!)
馬は簡単にいうと動物の総称であり、奇蹄目ウマ科に属します。同じカテゴリーのシマウマやロバは仲間になります。犬でいうなら『犬』です。(って当たり前か。失礼…)
馬にもチワワやトイ・プードル、キャバリアの小型犬やコーギー、ビーグルの中型犬そしてラブラドールやバーニーズ・マウンテンドッグなどの大型犬がいるのと同様に軽種、中間種、重種、ポニーなどの小格馬がいます。
軽種は主に乗用のために改良された品種で耐久力があります。
- サラブレッド
- アラブ
- アングロアラブ など
★サラブレッド(thoroughbred)とは
『thorough(完璧な、徹底的な)+bred(生まれた、育てられた)』という語源からきています。 競馬で走っている競走馬はこの種類です。より速く強い馬を生産するために、優秀な馬を交配していった血統がサラブレッドです。
★アラブとは
上記のサラブレッド種よりは小柄で体高150㎝、体重400㎏ほどです。耐久力がとてもありエンデュランス競技(マラソンの様な長距離)で多く見受けられます。
★アングロアラブとは
サラブレッド種とアラブ種の混合種です。日本の地方競馬(福山、高知競馬場など)ではこの種のレースが存在し『アラブ』といえば一般的にこちらに思われることがあります。
中間種は軽種に比べ温厚でとても軽快なスピードで走ります。
- クォーターホース
- セルフランセ など
☆クォーターホースとは
原産国はイギリスですが現在はアメリカにおいて乗馬や牧畜作業に用いられています。名の由来はクォーター(1/4)マイルの距離(400m)を走らせると、とても器用に走り、瞬発力や急発進、急停止がスムースにできることからです。今ではアメリカのテキサスで見るようなウエスタン(カウボーイ)の馬がこの種類になります。サラブレッドに比べ背が低く、体重があります。がっしりとした筋肉質でとても温厚であり、粗食にも耐えます。
☆セルフランセとは
乗馬用で広い世界で好まれ、オリンピック障害飛越競技(ジャンプ)にて活躍している品種です。サラブレッド種の様に億単位で取引きされることもあります。背はやや高いです。名前のとおりフランスが原産になります。
重種は主に農耕や運搬、または大きな馬車を曳くために改良された品種です。北海道ばんえい競馬でも使用されています。
- ペルシュロン
- ブルトン
- クライスデール など
★ペルシュロンとは
昔は大砲までも運んでいたくらいの力持ちです。原産はフランスです。欧州のホースショーには必ずと言っていいほど出てきます。(迫力あってすごいです)ということもあり海外ではとてもポピュラーな馬の種類になります。
小格馬ポニーとは
ポニーも『馬』同様に総称であり約148㎝未満の馬のことをいいます。僕が働いていた職場では14ハンド2インチに満たない馬をポニーと称していいそれ以上のものを馬と教わりました。僕が追い求めている日本固有の在来馬もこのポニーにあたります。他にもシェトランドポニーやハクニーポニー、アメリカンミニチュアホースなどがいます。
現在は子どもの乗馬や北海道では庭で飼われることが多くなりましたが、馬が小さいからといって馬鹿にしたり扱いが乱暴になってはいけないのです。頭も良ければ力もあります。(大きな馬でも小さな馬でも1馬力は1馬力ですからね…笑)馬に長く携わっている方は皆、ポニーが1番賢く、且つ扱いが難しいといいます。(奥が深いんでしょうね)
また世界でもっとも小さい馬はアルゼンチンが原産の『ファラベラ』という種類になり、体高は約60cmです。さすがに乗馬用としてではなく、ペットとして飼われています。皆様も犬のように馬を飼ってみてはいかがでしょうか?
節分が過ぎ、あいかわらず寒い日が続いていますが馬産地、北海道日高(南西海岸沿い)では出産、そして交配(種付け)のシーズンになりました。
以前は3月から4月に出産するケースが多かったのですが、近年では1月から2月に出産を迎えるケースも増えてきたように思えます。これは産まれてきた仔馬でいえば遅く産まれた仔馬よりも早い成長が見込め、母馬(繁殖牝馬といいます)でいえば種付けシーズンが長くなる分、1回目の種付けで不受胎となってしまっても、次の種付けチャンスがやってくるからだと思います。
年間で日本国内だけで約8000~9000頭のサラブレッド(競走馬、競馬馬)が誕生します。また、この地域以外での生産地は他に青森県、千葉県、群馬県、南九州地方などでもが行われています。しかしこれらは全体から見れば微々たるものです。
当然ですが、競走馬が誕生するためには、父馬(種牡馬)と繁殖牝馬を種付けさせなければなりません。生産者たちは、この母馬の血統を吟味し、配合する種牡馬を慎重に決定します。種付け料は種牡馬の実績によって大きく異なります。実績の少ない種牡馬だと数10万円程度ですが、実績の優れた種牡馬ともなると種付け料は1000万円を超えます。
ちなみに、ディープインパクト(2002~)の父サンデーサイレンス(1986~2002)の種付け料は、2500万円以上といわれていました。
『競馬はブラッドスポーツである』こんな言葉を聞いたことはありませんか?サラブレッドの血統と能力は密接な関係があると考えられています。
馬主(馬の所有者、オーナー)が血統を意識して競走馬を購入することはもちろん、一般の競馬ファンが予想(距離、適正)を行う際にも、血統をその要因に含めます。また引退した後、競走馬の余生において、いかなる血統構成をしているかが大きく影響します。あまり良くない競走成績(未出走、未勝利など)であっても、競走成績や繁殖の実績に優れた馬の兄弟など近親であるというだけで種牡馬や繁殖牝馬として優遇されることが多々あります。また、そのような馬が実際に優れた繁殖成績を挙げることもしばしばあります。
こうして種付けされた繁殖牝馬は、そのうちの約80%が受胎し、翌年2月~6月あたりに子どもを産みます。こうして、一頭のサラブレッドが誕生するのです。馬の妊娠期間は約11か月です。
母馬は仔馬が産まれたら、羊水などで濡れた仔馬の身体を丁寧になめてやります。これは血液循環がよくなって仔馬はより吸収がしやすくなるからです。とても重要なのですがこの際に、人がタオル(布)で身体を拭いてあげてはいけないということです。仔馬が母馬からミルクを飲むまで仔馬には触ってはいけないのです。また拭くときは他の馬(母馬以外)の臭いがついた物は使ってはならないのです。
親子のきずなも次第に生まれてきます。生まれてしばらくすると、仔馬は自分で立ち上がろうとします。何度か立ち上がれず尻餅つきます。(牧童の僕らはただ『頑張れ!頑張れっ!』と応援し祈るだけです…神様)
そして立ち上がった仔馬は、母馬の乳首を探します。野生の状態では、草食動物の子どもはよく敵から狙われます。襲われないように本能的に立とうし、生まれたばかりの子どもでも、すぐに群れについていく必要があるからです。馬や牧場にもよりますが親離れをする2歳ごろになるまで、仔馬は母親とずっと一緒に行動します。
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◆今回の画像は「競走馬生産牧場(有)長谷川牧場」さまからお借りしました。