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日本在来馬の8種の中で一番個体の小さい馬が野間馬(ノマウマ)です。体高はおよそ110~120cmと小型で、ポニーに分類されます。
毛色は江戸時代には白毛(芦毛)が流行したが、現在では栗毛・鹿毛が中心です。性格は温和で賢く、四肢は短節で細いです。関節は骨太で蹄は緻密であり、体格に対し頭部は大きく、前髪や鬣が長く蜜毛なのが特徴になります。
野間馬の起源は、寛永 12 年(1635 年)に伊勢国桑名から松山城に転封になった藩主久松定行公が、ご舎弟の今治城主定房公に命じて、今治港の北4㎞の来島海峡に浮かぶ馬島に軍馬の放牧場を作らせ、多くの馬を放牧させたことから始まるとされています。
この放牧は、飼料不足と疾病の発生のため、多くの馬が死亡し失敗に終わりました。そこで藩は、松山領内の野間郷(現在の今治市乃万地区)一帯の農家に馬の飼育を委託して繁殖させることとしました。当時の馬は体高4尺(約 121 ㎝)を定尺として、この定尺より大きい馬は藩公から飼育費のほかに報奨金を与えることで増産を進める一方、この定尺より小さい馬は飼育費を支払わない代わりに農家に無償で払い下げられました。現在の野間馬はこの定尺以下同士の交配からできあがったものといわれており、「野間駒(ノマゴマ)」「野間子(ノマゴ)」「野間馬」と呼ばれ日本在来馬の中では一番小型の馬です。
四国地方には土佐駒(高知県)、越智駒(愛媛県)などの在来馬が飼育されてきたが、野間馬はその一種といわれています。
昭和 60 年(1985年)に8番目の日本在来馬に認定され、63 年(1988年)には今治市天然記念物として文化財に指定されました。
23日宮古島から沖縄を経由して東京へ戻る予定であったが宮古島発の飛行機がなんと遅れてると・・・長く宮古島にいたかったので最終の便にしてました。(いつも飛行機は最終と決めてます)カウンターで乗継便への搭乗が難しく、席の確保が取れれば他社の飛行機にと案内がありました。ホッとしました。
が、しかし他社の那覇行きが離陸し直行便(空席有の表示)の最終も行ってしまった。笑
暫くすると使用機が到着し急いで搭乗。みんなが「間に合うんでしょうね」と思っていただろう・・・が、、、離陸し、まだ上昇してるときに機内アナウンスで『ただいま、乗継便が那覇空港を離陸しました―。』とよく目にするコント番組かのように。こんなこと初めてでどうなるのかなと・・・なぜかワクワクしてました。笑
那覇に着きカウンターで案内されホテルの宿泊チケット、空港からホテルまでの移動費、夜食費が出ました。宮古・沖縄3泊4日というとてもゴージャスな出張に変更です。ホテルも申し分なく無駄にツインでゆったり休むことが出来ました。沖縄も行ってみたいところがありすでにリサーチ済みです。高校時の卒業旅行以来の本島上陸です。もちろん今回は自転車ですよ!!当時は車だったけど・・・
まずは沖縄こどもの国へ
ここには与那国馬と韓国の済州島在来の天然記念物【済州馬(チョランマル・さいしゅううま)】が飼育展示されています。韓国と日本の馬が同時に観れる唯一の施設です。韓国の馬はここでしか観れません。
済州馬、初めて観ました。芦毛なんですね。
おや、何かに気付きませんか???済州島・・・
日本の在来馬・対州馬(長崎県対馬)に心なしか似ていませんか。対馬と済州島は200キロ離れて韓国本島から両島とも150キロの場所にあります。起源はモンゴル(蒙古馬(モウコウマ))で少し体形は大きいが島へ移住し土着の馬と交配され小さく進化したのだろう。
そしてこちらが与那国馬です。今まで観た中で肉付きがよく体形がやや大きい。(体高115㎝くらい)そしてモヒカン。笑
2種類とも沖縄ではポピュラーなネピアグラス(イネ科)を好んで食べていました。沖縄などの離島では飼料が1キロあたり20円も高いです。在来馬は運動料によって粗飼料(乾草・青草(そこらに生えてる草))で十分に飼育でき、お金のかかる濃厚飼料や高価な程度のいい乾草は不要です。こういった環境で育てるには問題ないんでしょうね。かえって打って付けでしょうか。サラブレッド等の乗用馬だったら様々な問題でとても管理が難しそうです。
こどもの国の飼育員さんとまたまたアポなしでお話しすることができ現在抱えている沖縄・在来馬問題について聞いてきました。僕が宮古で34頭観て思ったことと飼育員が感じていることが一致してました。それは、
- 飼育者の高齢化
- 頭数が少なく外部への移動ができない
- 天然記念物なだけにフットワークが鈍い
などなど問題はまだまだあります。
こどもの国では今後、沖縄在来馬コーナーを施設内に新設するそうで琉球大学と在来馬の繁殖等も含めて協議されるようです。
次に向かった先は沖縄ヨナグニウマふれあい広場・うみかぜホースファームさん
ここでは実際に与那国馬に乗れる施設になります。こどもの国から35キロ・・・鬼です。こんな遠いとは思ってもなかったですが頑張って自転車こぎました。汗
着いてビックリ!!馬がサングラスしてました。笑
こどもの国より若干小さめの体形です。サングラス(目隠し?虫よけ?日差し対策?)していても目はしっかり見えているようです。
この4日間で何キロ走破したかわかりませんが実のある毎日でした。またこの期間、腕が真っ赤になったことは言うまでもありません。笑
★☆告知★☆
与那国馬
1969年に沖縄県与那国町の天然記念物に指定されました。
日本の最西端の地として知られ、離島である与那国島に生息するため、他品種との交配や品種改良が行われることがなく、その系統がよく保たれてきました。このことから最も純粋な在来馬といわれています。
与那国馬の祖先は宮古島の馬や九州の在来馬と同様に中国・四川馬系統だとされていますが、いつ島にやってきたかは不明です。
体高は110~120㎝で宮古馬、野間馬と同じ在来馬の中でも小型馬に入ります。とても小さな馬ですが、この島で古くから農耕用に米やサツマイモ、サトウキビなどの農作物や薪の運搬、乗用などに活躍してきました。しかし農機具や自動車の普及などによりその役割を失い、1975年には59頭にまで減少してしましたが、同年に設立された保存会や島民を中心に保存と増殖への取り組みが行われた結果、飼育頭数は現在130頭ほどに回復しました。
従順で大人しく、温厚で忍耐強い性格から子どもたちの情操教育やその懐っこさで動物療法(セラピー)として、また観光資源として地元で大切に守られています。
宮古馬
1991年に沖縄県の天然記念物に指定されました。
東京から約2,000km、台湾から350kmの場所にあり、千葉ロッテマリーンズのキャンプ地としても有名です。そんなところに日本の馬はいるのです。
もともとの祖先は中国・四川馬系統だとされていて、琉球王朝時代から宮古島で飼われている馬です。長年、農耕馬や駄載馬として利用されてきました。
その個体は温厚で素朴な性格でよく懐くといわれています。明治時代以降は宮古島でサトウキビ畑での農作業か収穫物の運搬に従事し各家庭に普及していました。しかし1983年には7頭まで減ってしまいましたが、保存会や宮古島市を中心に繁殖が行われ2013年には34頭が宮古に4頭が北海道音更町・ 農水省家畜改良センター十勝牧場に生息しています。この38という頭数は在来馬8種の中で1番少ない品種になります。
体高は110~120㎝で在来馬の中でも小型の部類に入ります。また沖縄県の宮古馬、与那国馬は鹿児島県のトカラ馬と同様に顔面、四肢下端の白徴がなく、毛色は鹿毛、青毛、栃栗毛が多いのが特徴です。以前は現在の北海道和種で見られる月毛、河原毛、粕毛といった毛色の馬が存在し、住民はこの異毛色の馬を好んだといいます。
僕が今まで見てきた在来馬の中で1番と言っていいほど人懐っこかったです。そこには地元・沖縄の温かさ、優しさなどの人間味があり管理の仕方にも秘密があるのかもしれません。
本日もお仕事お疲れ様です。
もう22日ですね。
沖縄は梅雨だとか…
先日JunkStage主催のバーベキューに参加してきました。
雨の予報でしたが晴れて無事に開催できました。
暖かくなり外でのバーベキュー、昼からのお酒はとても幸せになりますね。
ハッピーホースカフェは乗馬施設でありながら月に2日程度はバーベキュー屋さんになります。笑
今月は26日、6月は9日に開催する予定です。
もちろん乗馬や給餌体験も併催します。
さて、報告が遅れましたがハッピーホースカフェに今治市より、
天然記念物『野間馬(のまうま)』が4月15日未明に到着しました。
平成14年5月6日生まれの男の子です。
ご覧の通り前所有者は今治市です。
住所は今治市役所になってます。
正真正銘、国(市)の持ち物で正直ビクビクしてます。汗
野間馬は体高(地面から垂直に背中(キ甲)まで)は90~120cmになり、
毛色はなぜか登録上『鹿毛』『栗毛』『芦毛』『青毛』しかなく、
体質強健で持久力に富み温順な性質なのが特徴です。
また平成24年4月1日付けのデータで、
今治市野間馬ハイランド:66頭
上野動物園:1頭
大阪市天王寺動物園:1頭
高知県のいち動物公園:2頭
兵庫県立農業高等学校:2頭
広島県安佐動物公園:1頭
富山市ファミリーパーク:2頭
愛媛県とべ動物園:4頭
全国に79頭しかいなく公的施設には飼育管理されていますが、
民間施設で野間馬が観れ且つふれあえる場所はありません。
申請から2年半が経ちようやく神奈川に初めて野間馬がきました。
名前は愛媛の方がつけた名前をそのまま
『悟くん』です。
同馬は保存のための繁殖を終えた野間馬を、
動物園などの公的な施設に貸し出しております。
これからは使命として野間馬を利活用し在来馬の歴史や人との関わりを広く伝えていき、
より多くの子どもの笑顔を観たいと思い、精一杯活動していきます。
民間で野間馬と会える唯一の施設として…
よろしくお願いします。
おはようございます。
日本在来馬(天然記念物)の展示及び一般社団法人 日本障害者乗馬協会の理事として馬術・障がい者乗馬の普及啓発活動をしています、特定非営利活動法人(NPO法人)ホースランド・らぴす、国産在来馬ふれあい乗馬施設ハッピーホースカフェの山本高志です。
これで投稿も36稿目になりました。2011年11月に綴りはじめ1年になります。これからもどうぞ馬の魅力を精一杯伝えていきますのでよろしくお願いします。また、画像をもっと載せてほしいと知人に言われたので今後増やしていきます。汗
先日、愛媛県今治市に行ってきました。
もちろん観光ではなく、在来馬である野間馬(今治市天然記念物)に関してですよ。朝に今治駅に着いたのですがいきなりこの方が歓迎してくれました。
撮影協力・第一印刷(株)さま
そうですー『バリィさん』です。笑
と11月16日まで開催の『ゆるキャラグランプリ2012』PRで小生の歓迎ではありませんでした。地元の方や通学中の高校生または通勤の会社員に大人気でした。
なんと言っても前回大会で2位、今回は中間発表1位です。とても期待しています。1日1回どなたでも参加できますので是非、当グランプリに投票してください。っと言ってももう期限ギリギリですが…
小生はあゆコロちゃん(厚木市ゆるキャラ)も応援していますが、やはりバリィさんに頑張ってもらいたいので毎日入れてます。笑
野間馬の申請をして丸2年経ちようやく決まりました。民間ではまだ飼育している施設がないので正直厳しいと思っていました。当初は株式会社で申請しましたがより志しが通じ活動しやすいと思い、NPO法人を設立しました。この他にも理由はありますが・・・野間馬が決まるまで今治市役所や野間馬ハイランドに何回行ったか分かりませんがやっとという気持ちでホッとしています。
現在、野間馬が一般に観れる場所は
- 愛媛県 野間馬ハイランド
- 東京都 上野動物園
- 富山県 富山市ファミリーパーク
- 大阪府 天王寺動物園
- 高知県 のいち動物公園
- 広島県 安佐動物公園
- 愛媛県 とべ動物園
の全国7箇所になります。それ以外では兵庫県立農業高等学校に2頭います。
また今年度、本法人とともに許可が下りた施設は他にもあります。独占出来なく嫉妬しますが(笑)野間馬のことがより認知されると思い嬉しいです。まだ公表されていないので場所や団体名など言えませんが2箇所の施設と大学に行きます。その行く予定の馬もしっかり観てきました。
とてもかわいくないですか?
観てるだけで癒され、瞳が澄んでいて時間を忘れてしまいます。
野間馬は在来馬8種の中で一番小柄のうえぽっちゃりしているので『ぬいぐるみ』のようです。
今回、野間馬の性質について詳しく園長に聞いてきました。エサの量や放牧、性格など写真撮ったりメモに残しました。ハイランドからは2年待たせてしまったので調教(準備)しておきましたと…感動です。ありがとうございます。
野間馬ハイランドとても好きな場所です。