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2011/01/09

穏やかに迎えた新しい年。

夜明けの時、外は氷点下20度まで下がっていた。

いつものようにやっとの思いで寝袋から這い出て外へ立つ。

川岸の木々は霧氷となってキラキラと輝き、川の中で眠っていたタンチョウがゆっくりと

目覚め始めている。

まもなく奥の方から甲高い鳴き声が聞こえ始めた。

厳冬期の装備で体を守っていても、1時間もじっと外に立っていれば手足の指先に痛み

を感じるようになる。きっとこの景色が目の前になければ、とても我慢ができないで

あろう。

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厳しい環境が織り成す景色には深い感動を覚える。

人の持つ美的感覚とは全く別の世界で、重なり合ってできた偶然性が人の感性に

マッチした時、ココロの中に強く響いてくる。

今年も自然の中でそんなシーンと出会っていきたい。

すっかりと太陽が昇り、タンチョウはそれぞれの餌場へと飛び立っていった。

ファインダーから目を離すと、吹きかかった息でカメラが真っ白に凍り付いていた。

今年は良い年明けだ。

さて、次の撮影地へ向かおう。

2011/01/09 02:54 | 自然からの便り | No Comments